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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約2年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

これはデスゲームではない! エレナと人食いの邪本

作者:藍上おかき
手に取れば重くてズッシリとその存在を誇示するような重量。
 厚みもそれなりの厚みで、表紙は本の中身を守るかのような厚み。 

 表紙の色はやや暗い赤茶色。

そして不思議なことにその本の表紙と裏表紙、さらには背表紙までに何ひとつ記載がない。


 

 本来あるはずの本の題名、作者の名前である著者名すらない。

 しかも図柄も模様も一切存在しない。全くの無地。

その本を手に取りペラリと表紙をめくる。

一枚目は白紙。

その一枚目の裏面である二頁目も白紙。



 そして、次の頁を見るために視線を動かす。


 そして、次の頁を見るために視線を動かすと
 【レミオン=コルスタン=ヴィヴィアン】の名前記述。
 そして、その名前に続くように【コーネリア=ロマネティオ=ローレス】 さらに、【サルベジアン=ポールト=セシア】 【ロキシナーゼ=ベルトランド=コートレス】。

 次の行列に移る………………………………。

 誰なのかわからない人物の名前が延々と一頁。
 その頁が終わり、次の頁をペラリと音を立ててめくる。
 見開いて四頁と五頁も、誰なのかわからない名前がひたすらぎっしりと記載されている。
 五頁めをペラリとおとをたててめくり、六頁目と七ページ目…………。




…………。
 
見開いた頁がボワッと燃え上がり、青白い小さな炎が立ち上る。そんなに三人の名前の後ろでゆらゆらと動きだす。
 まるで炎自体が意志を持っているようなゆっくりとした動き。

 小さく横に動いたかと思えば縦に動いたり、そしてまた横に動く。
 炎の動きを目で追っていると、その動きが何を現しているのかがわかる。

 文字だ。 炎を揺らめかせて動く炎の動きは文字を書いてると言っていい。
 一文字目はエ。 エを刻み込もうする文字の動きだった。
 三人の名前の続きに、エの一文字目が続き二文字目はレ。 レの文字を刻み込む。 そして、ナを刻み込む。

 そうして刻み込まれたのはエ・レ・ナ・ミ・ラ・ー・ジュ・ク・リ・ス・ティ・ー・ン と刻み込まれ青白く燃え上がっていた炎はパッと消失した。


 【エレナ=ミラージュ=クリスティーン】
 
宝物庫の中で開かれた本
2022/05/25 16:11
トルネードの発生
2022/07/27 15:57
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