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RuiN-花の咲く音-  作者: みづき
三部
11/21

出会いは柔らかい手のひらのように

前回と比べて会話文が少ない。そして引き続き暗い。


気付いたらそこにいた。暗い路地裏。

まともに暮らしていたら誰も寄り付かない場所。


そこにオレは置かれていたらしい。


オレを拾ってくれたおばさんはこの路地裏のお母さん的存在で、オレ以外にも多くの子供の面倒を見ている。

食べ物を分けてくれたり、洋服をくれたり、オレみたいな新参者にも嫌な顔をせずに面倒を見てくれた。


一人で歩けるようになった頃、そのおばさんが忽然と姿を消した。

周りのやつらは逃げたとか恋人の家に転がり込んだとか言っていたがそんな人じゃないと思った。


だから、オレはそれを否定してまわった。

相手はどれもオレよりデカイ奴らでよく喧嘩になり、そのせいで怪我が絶えないが強くなった。



おばさんには娘が一人いて、血が繋がっているのかは知らないが、お姉さんもおばさんの様にオレ達の世話をしてくれていた。

おばさんが消えてからもそれは変わらず、今度はお姉さんのおかげでオレ達は生きていられた。


しばらくしてからおばさんが襲われて死んだと聞いた。

オレ達への食材を持って帰る途中だったらしい。男達に襲われて食材を持ち逃げされた。

おばさんはそのまま路地裏に置き去りにされて、誰にも気付かれずに亡くなっていたらしい。


たまたまその道を通ったオレ達の仲間がおばさんの身に付けていた衣服をまとった人が倒れているのを見かけたと言っていた。

怖くて確認せずに戻ってきたらしく、後日他のやつらとその場所にいき確認すると、顔が膨れて分かりにくかったがおばさんだったと結論付けた。


その日は全員おばさんを惜しみ、泣いて過ごしたが次の日にはこの中でも一番年上の男がここを出ると言い出した。


自分と歳が近いお姉さんに面倒をみられるのが嫌らしく、

「俺はここを出てもっとマシな暮らしをする。ついてきたい奴はついてこい。」

と言って行ってしまった。


半分以上がそいつについていき、賑やかだったこのテントの中は静かになってしまった。


詰め込みをなくしたら流れが早くなってしまった。

空腹少年編すぐ終わっちゃう予感。

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