お兄ちゃんが大変な人です。
ああお兄ちゃん。
『起きろ…』
ん、なんだろ?誰かの声がする…
『起きろ…』
?起きてみますよ。
「起きなさいアトラくん!!」
「ひぁ!?」
ん!?だ、誰ですかぁ!?
「僕は!ティアスの!お兄ちゃん!ティアスは買い物!ショタは最高!」
最後の意味わからないよ…
って、ティアスは買い物かぁ…
後ろのクリーム色の髪が長く、中心のあたりで結ばれていて、背は普通に高いほう。あれだ、かっこいいってやつ。
「え、僕かっこいい?ほんと?」
「だれから見ても」
とボクは思う。
「いやぁ…嬉しいなぁ…あ、でも決してそれはないからね?かっこいいのはアトラくん。可愛いのはティアスとアトラくん!」
シスコンとショタコンという不思議な組み合わせ。人それぞれだしいっか。
「…寝ていいです?」
「襲っていいなら」
「おはようございます目が覚めましたこの野郎」
「きゃーかわかわ可愛い」
うるさいです。
静かに寝たい。
吐血してたんだぞ。
「んー、じゃあ寝ていいから条件つきね」
「…なんですか」
嫌な予感しかしない。
「メイド服姿でニャーって言いなさい。」
「おい変態」
いやねまあ寝たいけど。
しかたない…やるしかない!
「メイド服がないです」
「あるあるぅ!」
なんでだよ!
「狐族でしょ?ならなら耳も尻尾もついでに羽も!」
うわぁ引く。でも寝るため。
「わ、わかりましたよ…」
「よっっっっしゃ!!!」
とりあえず…
「き、着替えるので見ないでくださいよ!?」
「フリかな?」
「見たら殺す」
「申し訳ありませんでした」
いやでもいいかも…などとドM発言しているやつを無視して布団に潜り込んで着替える。む…女物ってふわっとしてない?
「…お、わりましたけど…」
「((^ω^≡^ω<ギャアアアアアアア可愛い」
な、なんなんだこの人…ティアスの兄ってことは天使でしょ?
「っていうか、あれ?翼黒いね?」
当然です。悪魔さんですから。
「え?」
「知らなかったんですか?」
着替えていいですか?
「いやまだニャーって言ってない」
「…に、にゃぁ」
「キタコレ」
そうだな、そのまま安らかに永眠しろ。
「まさか悪魔とは…抱いていい?」
「ボクが抱くのを許す人はティアスだけ」
「リア充かな( ˙-˙ )」
「は?」
知らん。
ボクはティアスを好きかもしれない。
ティアスは?
それがわからないんだもの…あれなんか前…
んー記憶を探ろう。
…ベッド…萌え袖…ティアス…外…
「にゃああああああ!!!」
「( ՞ټ՞)ギャァァァァァァ」
ふぁぁぅ…なんでだよぉ…ここでかよぉ…
「ふっ…ぅ…あああ…」
「え"!?何で泣いてるの!?抱こうか!?」
うるさい…バカ…。
「バカとかいうなよ可愛いだろ!?」
もう知りません。ボク寝ます!
「…すんっ」
「ギャアァァァァ━━(゜Д゜)━━!!!!!!」
「もう知りませんもん…ティアスが帰ってくるまで泣いてますもん…お兄さんのせいにしますもん…」
「もんって可愛いなどうぞどうぞ」
メンタルだけは強いんですから…ふんっ…
「(´・ω・`)」
「え、ティアスいないと寂しい系男子?えーやだ可愛い」
お話ししようよ、なんて言われる。
こうゆうとこだけ優しいとか…泣きますよ?
「どうぞどうぞお泣き下さい♪」
「うわぁぁぁん」
「え"ぇ"!?そんなに!?」
嘘ですよ…
「ただいまー…あれ、お兄ちゃん来てたの?」
ティアス
「はやぁ!?」
「寒かったぁ〜あれ!?アトラなにしてるの!?/////」
抱いてます。あったかいよぉ…安心するよぉ…
「ぐすん…」
「え、お兄ちゃんになんかされた?」
「いやいや、メイド服姿でニャーっていってもらって軽く発狂しただけだよ?」
「怖いわよ」
怖かったです。
「あーはいよしよし」
あ…あああ…ああああ…
「ふにぇぁぁぁ…」
「天使かな?」
「えぇ、間違いないわ。」
悪魔です…ふぁ…ぁ
「にぇむ…ひ」
「え?あ、うんおやす…え、お兄ちゃんなにしてるの?」
「寝る準備」
「一人で寝かせてあげなよ…」
…う…
「…れ?アトラ寝た?」
「す…ぅ」
「みたいだねぇ」
おやすみ……