あなたの為のオーケストラ 其の八
SEKIROクリアしました、お米ルートでした。作者がどこに足繁く通ってたかバレちゃう……!(源の宮周回前は本堂で編笠雑魚倒して稼いでた為)
第二形態の苦労はなんだったんだレベルであっさり倒せた第三形態……孫も孫だし雷扱うのやめとけよ……アレっすね、体幹回復重点で立ち回ったら恐ろしくあっさり勝てました
あと若干更新サボってたのはずっとSEKIRO考察してたからです、ブラボと世界観繋がってる説は合ってる間違ってる関係なく考察と妄想が捗って好き
「…………あ?」
ここは……………オルケストラの劇場に繋がる扉の前?
「サンラクサン! 倒したですわ?」
「負けたわバカヤロー」
「えええ!?」
はー……マジかー……あれは流石にちょっと予想外っていうか……はー……
「……招待状はそのまま」
扉は……開く、良かった運営にメール送らなくて済んだ。しかしどうしたものか、思った以上に最後が鬼門だぞこれ。少なくともこちらの完全再現をした上でメタ戦術を格上ステータスでやってくる。
前座の四楽章のせいで俺は武器を絞れない、つまりほぼ確実にフル装備の「俺」が出てくることになる。それに、俺の予想が正しければ貪る大赤依を再現した後に黒死の天霊が出てきた時点で……
「時系列じゃない」
そして強さ順でもない、強さで順番が変わるなら黒死の天霊より後に大赤依とウェザエモンが出てもおかしくはない。だとすれば考えうる最悪のパターンはただ一つ。
「ランダム……マジかぁ」
黒ツチノコ、ジークヴルム、クターニッド、百足、蜘蛛、蠍……それらが無作為に選出される? 畜生、なんでこんな忙しい人生刻んでんだ。ファステイアの片隅で土でも弄ってりゃミミズ四連戦とかになったろうに……!!
それに再現された「俺」やギミックとして現れた仮想変態からして、最悪プレイヤーも再現されるんじゃねーのかこれ?
「どーすっかな……」
次やれば勝てる! って感じではなかったな、覚えゲー? むしろ俺に譜面作らせてそれの難易度跳ね上げて投げ返してくる系というかなんというか……んー、ちょっと試してみるか?
「ちょっくら二週目してくるわ!!」
「いってらっしゃいですわー」
◆◆
とりあえずもう一度念入りに調べてみたが、やはりこれといってステージギミックがあるわけではなさそうだ。気になるものといえばやはり壁に埋まった音楽プレーヤーだが……
「やっぱこれがオルケストラ本体とかそういう展開か?」
仰々しい第一印象の裏で本体がショボい、ってのはそう珍しいものでもない。流石にこれを壊してはいクリア! とか楽観的なエンディングだったらそれはそれでメールものだが、良かったと言うべきか良くないと言うべきか傑剣への憧刃でつついてみたが穴どころか液晶に傷すら入らねー。
傑剣への憧刃君<<<音楽プレーヤー、見てくれがあまりにも世知辛い上下関係だ。
「あくまでもギミックに徹する、ってことか? まぁいいやとりあえず再生」
ジッタードール……確かサイナ達征服人形を作った神代の人物も同じ姓だった。フレーバー要素? それとも何か伏線がある? 後者の可能性の方が気持ち高めだが、だからといってどうしようもないだろう。ウェザエモンの時みたいに亡霊として出てくるならともかく、完全に文章上の人物をこの劇場でどうやって攻略しろと? 詩でも吟じます?
「さて……またウェザエモンならさっさと準備したいんだが?」
『「サンラクの紡いだ物語」第一楽章……【泳撃の冥王】』
「はいランダムかくてーい!!」
そして何が出てくるかも分かりましたーっ! 畜生! どうせ出てくるなら素材落とせや素材ィーッ!!
「上等だコラ来いよシャチ野郎!!」
武器を構えて吠えた先、虚空を泳ぐは輝ける深海の帝王……!!
……
…………
………………
みんなー! ランダムってどういう事だか分かるかな?
………うんうんそうだね、つまり乱数って事だね! ゴミだね!!
「はーっ!! クソオブクソ! 二度と出てくんなクソレッド!!」
貪る大赤依ィ……面倒臭いんだよお前! あの時に長期戦だったせいで毎回長々と戦わされるこっちの身にもなれよ!!
よりにもよってアトランティクス・レプノルカに続いてジークヴルム、クターニッド、貪る大赤依という地獄の長期戦三連打だ。最後の最後で長期戦が確定した俺の気持ちがわかるか? 現文のテストに出してやろうか? 三百文字以上で説明しろ、配点は50点だ。
ただ、クソレッド以外は初見の再現体だったのは一概にクソとは言えない。オルケストラの楽章は単純に倒せばいいってわけじゃない、過程はともかく要所要所に守るべき演技……条件付きのイベントがある。
アトランティクス・レプノルカの場合はビームの反射、ジークヴルムの場合は角の破壊、クターニッドの場合は戦術機を用いた上空からの攻撃だ。
二週目をやってて分かったがオルケストラの指示はある程度の自由幅がある、恐らく自爆技対策だ。ビィラックに言ったらその場でミンチにされそうなので心の中に留めているが、俺の手持ちの中で最も気軽に壊せて最も手軽に火力を稼げる武器こと煌蠍の籠手なんかは最早使い切り武器に等しい扱いだ。
なにせ修理素材をほぼ独占してるからな、一度「黄金の天秤」商会へ派手に売り払ったのにもう補充されつつあるから益々煌蠍の籠手君の扱いが雑になっていくわけだが……まぁそこはどうでもいい。
オルケストラが「リセット」を行うラインは低いようで高い、まず確実に性別が違うとリセットされるし武器が損失された場合もリセットされる。
だが武器の消耗は回復しないし、体力やステータスも引き継がれる。武器の損失を恐れなくていい、ってのは嬉しいが無条件でそんな親切されるとは思えないので多分「次の楽章で必要になる」武器だけがリセットされると推測できる。アテにはしない方がいいだろう……まぁ少なくとも煌蠍の籠手君は遠慮容赦なくぶっ壊せる事は確定したけどな!!
「さーて……さっきぶりだな、髪切った?」
『………』
会話する気は無し、と……っていうか仮面つけてるだけで下はのっぺらぼうのままとか? しかし若干半透明で発光してるとはいえ自分の姿を二人称で見ると………
「つくづく変態装備だな、服着ろよ」
『…………』
互いに動きは全く同時、それとも俺に合わせたのか? 分からないが一つだけはっきりしてるのは、互いに聖杯と黒い結晶を取り出したということ。そしてその輪郭を女のものにした双方が異形の頭蓋を被ったことだ。
「血解!!!」
『…………!!』
向こうに言葉はないが、身体の力みが同様の力を起動した事実を示している。
どろりと二色の赤色が溢れ出す、なんか向こうの方が明るい色してるの気に食わねーな……酸素か? 酸素の量か? 二酸化炭素だらけじゃん俺。
「じゃreてこうぜeeee……」
『………』
どうやら「俺」的にはあの仮面をどうしても全面に押し出して行きたいらしい。わざわざ形状まで変えて異形の頭部にフィットする形になった鳥頭の怪物がこちらに声なく視線だけを向ける。
「さaいしょha素手……」
じゃーんけーん…………
「くたbareeeえええ!!」
オルケストラ最終楽章、俺はある一点においてだけ明確に「俺」が持ち得ぬアドバンテージを持っている。
それはこの別離なく死を想ふだ、R.I.P.は女体化ごと解除されるので累積効果もリセットされるがこいつは違う。この特大剣の累積軽量化能力はリセットの対象外、つまり第一から第四までのボスラッシュを経ていない「俺」は絶対に軽量化することが出来ない!!
だが、向こうの選択はそれすらをも考慮に入れたかのような巨大な城塞が如き大楯だ。女帝城の顕壁盾、単純な物理防御力に関して言えば俺の手持ちの中で頭四つは抜きん出ている。
だが何故? あの盾は通常のステータスで振り回せるようなものじゃない、R.I.P.や暴血赤依骸冠の素スペックじゃ持ち上げることすら………違う、藍色の聖杯か!!
「何を入れ替えた!? AGIか! LUCか!!」
女帝城の顕壁盾を振り回すのなら足りないステータスも、単純に壁として支える程度ならSTR特化で出来ないこともない。 現に「俺」は女帝城の顕壁盾を構える事を早々に放棄し、粒子となって消えていく盾の後ろでアラドヴァル・リビルドを構えている。
『…………』
「馬鹿め!」
輝槍仮説第四:焼燬は確かにスキルだが発生する現象そのものは魔力! ならば冥王の鏡盾で防御すれば!!
「【超過機構《Eクシーdoチャージ》】!!」
このまま押し切ってやらぁ───!!
そうだね、わざわざ強化の足がかりになるボーナス行動すれば高確率でガード誘発できるね




