第十七章19 【覇王杯/オーバーロード・カップ/唯野 芳一チーム】94/【芳一】の第9班の展開(【フィクション・レジェンド三部作/フィクション・レジェンド・ノベル(虚構伝説小説)編】)12
【芳一/聞虚無】達は一息ついた後、動く事にした。
【芳一/聞虚無】は、
『そろそろ、敵さんの方も準備が整いましたかね?
では、こちらも他の【異能武具】を探す旅にでましょうか。
300器、見つけないとこれは終わりませんからね』
と言った。
あくまでも余裕と言った態度だが、最初のバトルではそれがハッタリでは無いことを証明している。
だから、【道化】の方も仕切り直し、して【敵】を入れ替える事にしたのだから。
少し歩くと、
ボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッボッ・・・
という音を立てて何かが近づいてくる。
あれは・・・車?
【芳一/聞虚無】は、
『あれは・・・
カローラか何かかしらね?・・・』
と言った。
【サーバド】は、
「全然違います。
音は異なっていますが、形状から察するに、あれは、プリウスですね。
セダンタイプの車になります」
と答えた。
車音痴の【芳一/聞虚無】は、
『セダンって?』
と聞いた。
【サーバド】は、
「車の分類の1つでございます、お嬢様。
3ボックス4ドアの車のことでございます。
2ドアのセダンもあるようですが、一般的には4ドアの車を指します。
3ボックスというのは、エンジンルームと人が乗る車室とトランクルームがそれぞれ独立したタイプの車のことでございます」
と説明した。
【芳一/聞虚無】は、
『そう・・・よくわからないけど、斬ってしまえば一緒よね?』
とつぶやいた。
そう・・・
今度の【寄生鬼】は、生物では無い車に寄生しているのだ。
どうやら【道化】の方で生物に寄生して・・・と言うルールは撤廃した様だ。
【芳一/聞虚無】は、
『では、鬼退治と行きましょうか』
と告げた。