第十七章17 【覇王杯/オーバーロード・カップ/唯野 芳一チーム】92/【芳一】の第9班の展開(【フィクション・レジェンド三部作/フィクション・レジェンド・ノベル(虚構伝説小説)編】)10
【芳一/聞虚無】の神技を見て、【美耶魅】は、
『すっごぉ~い。
それ、私にも出来るかな?
ねぇ、出来るかな?』
と聞いてきた。
【芳一/聞虚無】は、
『貴女はわたくしの【リアライズ・イマジナリー・フレンド】だからやろうと思ったら出来るのではなくて?』
と答えた。
【美耶魅】は、
『じゃあ、次、私ね。
私も手出し無用だよ。
邪魔しないでね』
と言った。
【サーバド】は、
「はい。
かしこまりました」
と言って、【芳一/聞虚無】は、
『無理に真似をしようとは思わないで下さいましね』
と忠告した。
案の定、次の敵である【猫】に寄生した【寄生鬼】に同じ様な真似をして失敗、【芳一/聞虚無】が、フォローを入れて斬った。
それを見て、
『ずぅるぅいぃ~。
邪魔しないでって言ったじゃない』
と文句を言った。
【芳一/聞虚無】は、
『ごめんなさいね。
つい、手を出してしまいましたわ』
と謝罪したが、【サーバド】が、
「お言葉ですが、お嬢様が手を出されなかったら【美耶魅様】はどうなっていたか・・・」
とフォローした。
【美耶魅】は、
『そんな事、解ってるもん。
ありがと』
と言って拗ねたのだった。
力を封印してバトルをすると言う事は命の危険もある。
その事が【美耶魅】はいまいち理解して居なかったと言うことである。
【芳一/聞虚無】の【リアライズ・イマジナリー・フレンド】としてはちょっと首をひねる所だった。