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第十七章11 【覇王杯/オーバーロード・カップ/唯野 芳一チーム】86/【芳一】の第9班の展開(【フィクション・レジェンド三部作/フィクション・レジェンド・ノベル(虚構伝説小説)編】)4

 【芳一/聞虚無】達は、【道化】との契約内容を考える事にした。

 とにかく【道化】に会った時に考えるのでは、どうしようもなくなってしまうので会う前に決めてしまおうと言う事になったのだった。

 【芳一/聞虚無】は、

『お二方は何かやりたいものとかございますか?』

 と聞いてみた。

 【道化】と新たな契約と言ってもパッと思いつかない。

 元々、無力では無かったのだから、叶えたい願いがあれば、力を封印する前に行動に移して叶えているはずである。

 なので、【道化】同様に、3名とも【弱者】の気持ちが良くわからないのである。

 こういう場合は【芳一/弱転】あたりが最適な人選だったと言えるだろう。

 【芳一/弱転】は最も臆病な人格であるからきっと上手い契約を結んだだろう。

 【道化】と契約を結びに行くかどうかの意気地の問題は別としてだが。

 だが、【芳一/聞虚無】達女性人格3名は、【芳一】の最強4人格である、

 【芳一/春花神謎(しゅんかしんめい)】、

 【芳一/夏鳥神謎(かちょうしんめい)】、

 【芳一/秋風神謎(しゅうふうしんめい)】、

 【芳一/冬月神謎(とうげつしんめい)】、

 に継ぐ実力を持っている。

 他の人格とは格が違うのである。

 不可能を可能にしてしまう力があるだけに、逆に【弱者】が何を望むのかが解らないのだ。

 そう言う意味では、【道化】側の気持ちがよくわかるということである。

 この物語は、【芳一】が【芳一/弱転】の様な【弱い心】と【芳一/聞虚無】達の様な【強い心】を併せ持っているから出来る芸当なのである。

 色んな側面を持っている【芳一】だから作れる作品。

 その1つが、【フィクション・レジェンド三部作/フィクション・レジェンド・ノベル(虚構伝説小説)】という作品なのである。

 【芳一/聞虚無】は、

『困りましたね・・・

 何も思いつきません・・・』

 と悩んでいると、【サーバド】が、

「お嬢様(【執事メイド】達の【芳一】に対する呼称の仕方だが、【芳一】の男性人格に対しては【旦那様】、女性人格に対しては【お嬢様】で統一している)、私が考えてもよろしいでしょうか?」

 と聞いてきた。

 【芳一/聞虚無】は、

『何か案がございますか?』

 と聞き返した。

 【サーバド】は、

「いえ・・・今は。

 ですが、お嬢様方よりは【弱者】の気持ちがわかるかと。

 私はお嬢様方よりも確実に【弱者】ですので」

 と言った。

 【芳一/聞虚無】は、

『そうですか?

 ではお願いしましょうかね?』

 と言ったのだった。

 【サーバド】は役に立てるのが嬉しくなり、笑顔で、

「はい。

 ありがとうございます。

 誠心誠意考えさせていただきます」

 と言った。

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