第十七章10 【覇王杯/オーバーロード・カップ/唯野 芳一チーム】85/【芳一】の第9班の展開(【フィクション・レジェンド三部作/フィクション・レジェンド・ノベル(虚構伝説小説)編】)3
女性人格のため女性の姿である【芳一/聞虚無】は、
『さて・・・どうしたものでしょうか。
この物語ではわたくし達は【弱者】として行動しなくてはなりません。
なので、力を封印するという事になりますがよろしいでしょうか、お二方?』
と言った。
【美耶魅】は、
『まぁ、そうなるんでしょうけど、大丈夫なのこれ?
オールバッドエンドの物語なんでしょ、これ?』
と聞いた。
【芳一/聞虚無】は、
『そんな事はございません。
確かに【主人公B】の方はバッドエンドが多い様ですが、それは単なる印象です。
中には幸せな結末を迎えた主人公もちゃんと居ますよ。
要は解釈の問題です。
それに【主人公A】は、ハッピーエンドに向かって行く様に作られた物語です。
なので全く問題ありませんよ。
【道化さん】とどの様な契約をするか?
それによりますね』
と答えた。
【サーバド】は、
「私はお二方に従います。
どの様なご命令も承ります」
と言った。
【芳一/聞虚無】は、
『ありがとうございます。
【美耶魅さん】も了承と言うことでよろしいですね?』
と聞いた。
【美耶魅】は、
『反対しても、結局はやるんでしょ?
だったら何でも良いわよ』
と半ば投げやりで了承した。
という訳で3名は意思を確認して、自身の持っている力を全て封印した。
これにより、【主人公B】と同じく作中で死んでしまったらそのままお陀仏だという事になる。
だが、【芳一/聞虚無】は、
『これくらい緊張感があった方が良いですね』
と楽観視していた。
とりあえずやるという事は決定したので後は、【道化】とどのような契約を結ぶか?である。
その契約内容によってどの様にも転ぶので真剣に考える必要がある。