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夜霧家の一族  作者: Mr.M
九章 夜霧家の崩壊

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第30話 幕間 <隅中 巳の刻>

骸となった八爪の足を両脇に抱えた闇耳が

おぼつかない足取りで廊下を歩いていた。

鴬張りのキュッキュッと鳴る音に重なって

八爪の白装束が

ズルズルと微かな音を立てていた。


鳶が「ピーヒョロロ」と啼いていた。


奥の間の障子戸の前で

闇耳は一度足を止めた。

そしてキョロキョロと首を振ってから

こくりと頷いた。

闇耳がゆっくりと障子戸を開けると

座敷牢の入口が

ぽっかりと口を開けているのが見えた。

穴の前で闇耳は大きく息を吸い込んだ。

そして。

闇耳はその暗闇へと足を踏み入れた。


座敷牢の状況は

先ほどとまったく同じだった。

闇耳は開いた格子戸から

八爪の骸を投げ入れると、

しばらくの間、

その場に佇んでいた。

臭気が闇耳の体に絡みついた。

それは長い年月をかけてこの場に溜まった

八苦の怨念のようだった。

どこからともなく生温い風が吹いて

闇耳のおかっぱ頭がふわりと揺れた。

「姉、ちゃ、ん・・」

その時。

闇耳が振り返ってポツリと呟いた。

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