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ダンジョン試し

 貴族学校の1年生で初めての実践訓練が行われた。


 毎年恒例のダンジョン試しである。


 いわゆる肝試しみたいなものだ。


 最弱のダンジョンを使うので命の危険はないようだ。


 念の為、先生方がそれぞれ配置について怪我人は救護してくれる。


 授業内容は、3人でパーティーを組んでダンジョンの突き当たりまで行って往復するというものだ。


 パーティーは成績順で分けられていく。

 

 今回は、わたしとセシル、ノエルの3人だ。


 アリスだけは別の班に組み込まれてしまった。


 成績順なのだから仕方がない。


「では第1班。ダンジョンへ入りなさい」


 先生の合図で、わたしたちはダンジョンへ入っていく。


 ダンジョンは暗いので生活魔法の『ライト』で辺りを照らしながら進んでいく。


「おかしいわねぇ。魔物が一匹も出てきませんわ」


 驚くほどに魔物と遭遇しない。


 歩いていると、天井から水滴がノエルの背中にポツンと落ちる。


「ひゃぁ!」


 ノエルはわたしに抱きつく。


 この展開は萌えますわね。


「ノエル、ずるいですわ」


 セシルは羨ましそうな表情をしている。


 セシルは水滴が落ちそうな場所を探しながら歩いている。


 そんなセシルの姿も萌えますわ。


 そして、都合よくセシルに水滴が落ちる。


「ひゃぁ」


 セシルはわざとらしくわたしに抱きつく。


 確信犯ですわ、でもありがとうございます。


 そんなこんなで、ダンジョンの最終地点に到着する。


「お前たち早いな。魔物は大丈夫だったか?」


「魔物なんて一匹も出ませんでしたわよ」


「え? そんなはずはないんだけどなぁ」


 先生が嘘をつくはずはありませんもの、不思議ですわね。


 とりあえず、到着の証のメダルを先生からもらって私たちは引き返す。


 結局、帰りも魔物に遭遇することはなかった。


「おお、早いな。さすが上位成績のパーティーだな」


 私たちが何事もなく戻ってきたので、他の学生たちは楽勝ムードになっている。


 次はアリスがいる班がダンジョンに入っていく。


 アリスは私たちより時間がかかったものの、満足した顔で戻ってきた。


 しかし、他の学生は青ざめた顔をしていた。


「アリス、ダンジョンはどうでしたの?」


「はい、ばったばったと魔物を薙ぎ倒していきました。爽快でございました」


 なるほど、他の学生はアリスの無双っぷりに青ざめていたのね。


 その後、他の班はかなり苦戦していたようだ。


 最後に、ノエルをいじめていた男子学生たちの班がダンジョンに入っていった。


 しばらくすると、麻痺した状態で先生たちに運ばれてきた。


 やっぱり、日頃の行いが……。


 こうして初めての実践訓練のダンジョン試しが終わったのであった。


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