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霊感少女(1月24日 加藤 心美) ②
「いるって、……」
「わたしの、後ろに。……見えない?」
心美は、また、びくんと震えた。舞は大きく口をあけて、笑い声を、──あげかけて、すこし、青ざめた。
心美の顔をみて。
「……え、うそ、」
ちいさく、つぶやいて、それから気をとりなおしたように、また笑う。
「見えるの?」
くすくす、と聞こえよがしに。なにかを噛み殺すように歯をむいて。
「ええと、……小学校4年生で死んだから、さ。たぶん、そのくらいの──、」
「見える、」
心美が、しぼりだすような声でつぶやくと、舞はきゅっと頬をくぼめた。
「へええ、」
目を細めて、まわりの女の子と見交わす。
「でも、……この話さ、」
「頭が、半分ないの」
ぞわりと、影のなかから染み出すような声で、
「……白い、……半袖のシャツ、半ズボンで、……あの、右の目玉が」
「ちょっと、」
舞は声を低くする。とげのある口調にかわって、
「やめてよ。あのさ、……」
「……肩、に」
ぼそりと、ちいさく続けたとたん、黒板をひっかくような高い声が、教室にひびきわたった。
──舞の悲鳴だった。




