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へんな子たち  作者: 楠羽毛
エスパー
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エスパー(12月16日  木田 保美) ⑤

 からりと、ドアがあいた。

 まいと、ひなた。まいが少し先に、ずんずんと大股で入って来る。そのあとを、ひなたが、ちょっと目を伏せぎみに。

「おはよ、」

 ちいさく、通りすぎざまにそう呟いて、まいは席についた。目は、あわない。なんだか、様子がおかしい。

「おはよう。」

 そう、声をかけて、それから何か言おうとして──、保美やすみは黙ってしまう。

 二拍おいて、気をとり直す。やっぱり、話題にしないのは不自然だ。

「……ねえ、きのうの……、」

「なに?」

 ちょっと、とげのある目で、まいはこちらを見る。

「きのうのアレさ、……なんだったのかな。」

「さァ……、どうでもいいんじゃない」

 まいは、そっけなく言って、ぱちぱちと目をしばたかせた。

 やっぱり、なにか、おかしい。

「ねえ、マイちゃん」

 先に席についていたひなたが、いつになく高い声で。

「……栗山くりやまくん、今日、かっこよくない?」

「……はぁ?」

 おもわず、すっとんきょうな返事をしてしまう。自分に言われたわけでもないのに。

「朝から、……いや、その」

 まいは、そっぽをむいて黙っている。

「え?」

「……なんでもない」

 なんだろう。

 なんだか、クラスが浮ついている。

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