表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
total offense guard security  作者: オルガン
5/19

その姿、憧れがそこにはあった

 俺、塚井司は、名簿を持ちながら、〇学中学に向かって車を、走らせていた。

 先ほどまで、道場に時田の装備を置いてきた所であった。

 確か、稲垣、香月、龍色兄、龍色妹、大倉の五名が、作戦適応レベルだったな、マサ達からは、及第点とは聞いたが、さてさて?お、一人発見、大倉君じゃないか、と、大倉の前に車をすべりこました。

 「・・・誰だ?」

 大倉は、いきなりの奇襲にも、師範から、叩きこまれている、車から、3メートル距離をとり、腰に隠しもってる、警戒棒を構える。

 「合格だな、この奇襲への対応自分の命の防衛手段、どうだ、特務警備隊員に来ないか?俺は、財団の特務警備隊総隊長塚井司だ。」

 大倉は、知らないわけわなく、憧れに近い人物から、今スカウトを受けて居る、夢ではない、でも、まだ中学のガキが、しかし、世界には、20万からなる少年兵がいると聞く、一段階上がるか、雑務でもいい、実戦経験が積みたい。

 「はい、おっと、エンブレム?そこには、04のエンブレムが、握られていた。」

 「今日、帰るまでには、家に、装備制服が、届く、道場には着て行け、獲物も、じじ~から、もらっとけ、じゃあな、詳しくは、時田に聞け。」

 スクール入校者である、大倉達は、挨拶や基礎対応も習っている、当然威信と違い、挨拶も。

 「サー!イエス!サー!」

 いい返事だ、今年の中等部は、中々の粒ぞろいだな、次は、龍色兄妹だな、この時間だと、香月や、稲垣も東門で、待ってる時間だな、さてさて?どう挨拶するかな?突撃するか?さて、何人かわせるかな?

 稲垣は、昨日の組手の惨敗が、まだ悔しくて、香月に愚痴っている。

 「こうちゃん、やっぱさ、長太刀は、ずるいよな」

 「何で」

 「だって。俺達より、刀が長いじゃん」

 香月、龍色兄、アヤメは、転びそうになる。

 「稲垣、じゃ、何で長太刀に行かったよ?」

 「マサ師匠が、鬼姫に勝ってたじゃん、ならやっぱり、マサ師範が強え~で、刀よ」

 「解りやすいな」

 「おう、?その時、獣のような直感が、迫りくる車が、危険信号を感じた」

 「みんな散れ!」

 その一言で、稲垣、香月、龍色兄妹は、散開して、警戒態勢に入っていた、正直、敵が少ない事はなく、どちらかと言えば、多い彼等である、状況の理解に時間は、必要なく、身体が、勝手に動いた。

 警戒しながら、車から降りてくる、人物をみて、四人は息をのんだ。

 「まだまだ、だが及第点は、くれてやれるな、と、車から降りてきた男は、それぞれに、エンブレムを投げ渡した。近いうちに作戦に参加して貰う、貴様等は特務警備隊志望から、本日付けで、第472中隊第4分隊となる、自宅にて、制服に着用、支持があるまで、制服にて道場にて、師範達に実戦稽古をつけてもらえ、後、大倉にも伝えとけ、装備は渡してある。それから、分隊長は、長太刀の小僧に一任する。」

 「時田ですか?」 

 「返事!」

 「サー!イエス!サー!」

 「よし、因みに、お前等もう少し、周りを見えるようにならんと、ギフティに、差を開けられるぞ、では、以上だ!」

 四人は、塚井隊長のギフティが、時田を指している事に、直ぐに気が付いた。

 「(奴は、きっと道場で、何か学び始めている、エンブレムを最初にもらったのも時田だろう、昨日俺達は、初めての立ち合いで、5人かかりで、敗北をきっした、悔しいが、変えようの無い事実であり、認めなくてはいけない事でもある、悔しさが無いと言えばウソになるが、学ぶのだ、時田から、あのイジメられ、自殺未遂まで、追い込まれた人間から、奴に追いつければ、俺の迷いも解決できる、全てとは言わないが、あのお男から、手に握られた、エンブレムを握りしめた。)」

                (若き蒼い狼達)

 その日、道場の空気が、張り詰めていた、そこには、6人の若い狼達が、大先生の前に並び、その後ろには、各々の師範達が、並び、大先生より、言葉を貰っていたのだ。

 「聞け!貴様等はその制服を着た時点で、ウエイラスト財団所属の特務警備隊員となる、現場では年齢、性別は、関係ない!死ぬのも、生き向くのも、自分で決める世界である、じゃが、貴様等には、あえて厳しく、言っておく!生き向く事こそが、その制服にふさわしい狼達である。」

 香月達5人は、その言葉の意味の重さを感じずにはいられない中、威信だけは、一人違う事を、考えていた、人は、いつかは死ぬ、だが、それを決めるのは自分自身であると、その言葉に、理解した威信には、まだ見ぬ世界を見るまで、絶対に死ねないし、生き抜いて見せねばならない、拾って頂いたこの命は、既に自分だけの物ではなくなってしまっているからである。

 大先生が、六人の顔を見て、言い放つ!

 「貴様等は、明日より、3日間の基礎訓練を受けるため、ウエイラスト財団所有の基礎訓練場で、座学1日、実戦訓練を2日間を、行い、実戦投入される、今更ではあるが、覚悟の無いものは、今のうちに制服を脱げ!」

 数秒の沈黙の後、6人全員が、その場に立っていた。

 「本日は、制服に馴染む為、制服着用にて、訓練を行う!解ったか!」

 「サー!イエス!サー!」

 「では、訓練開始!」

 各々の師範達が、心が前など、各々に話始める。しかし、鬼姫は、自分の制服を着ていた、開始の合図と共に、威信に斬りかかったのである。

 威信は、道場を見渡し、年少組や、中等部の他の練習生がいないのに気ずく!

 「04全員!外に出ろ!罠だ!」

 香月は、装備の受領時の手紙が、頭を過る、装備を受領次第点検とは言われなかった理解しろ。

 時田以外ブーツを、靴置き場に脱いできている理解できて居ないじゃないか!

 時田は、いち早く腰の長太刀舞風を抜き放ち、中庭への扉を、斬り割っていた、しかし、そこにも、罠は、潜んでいたのである、廊下一面にマキビシが、ばら撒かれていたのである!

 時田から、廊下に出た瞬間、『飛べ!』の掛け声で、叩き斬った、扉を、手首で廊下を滑らせ、マキビシを薙ぎ払ったのである。

 5人に足えの致命傷を、防いだが、鬼姫の連撃が、威信を襲う、防戦に転じるしかなかった、威信達に、大先生の檄が飛ぶ!『それまで!』各師範達は、動きを止め、大先生の前に整列していた。

 威信は、初めて警戒を解く事ができた。

 いや、初めての実験を経験したのである。

 威信以外、完全に敗北以外の何者にもない死が、そこには、あったのである。

 威信は、頭の中が後悔の念しか残らなかった、挨拶前に皆にブーツの確認、装備のチェックそれらを、理解しているのであれば、なぜ?どうして?マサ師範から、始まる前に、緊張をほぐそうと、裏に行った時、マサ師範が、タバコを吸いながら、自分に語り掛けてきた、時田、初陣だろうがなんだろうが、誰でもくぐる道なんだ、あの時とか、if、なんて、帰還してから、いくらでも考える時間は、あるんだ、ならば、仲間を無事に連れ帰ることが、04の仕事だ、経験なんてやって見ないと、解らないものさ、他の連中だって、覚悟を決めて、これから、実戦に向かうんだ、お前に今やれる事は、やったんだろ?

 俺は、後ろを向いた、そこには、幻覚だろうか、香月、龍色、アヤメ、稲垣、大倉の死体が転がっていた。

 息を飲み込み、旋律の恐怖が、威信を飲み込んだ!

 悲鳴と強烈な嘔吐を、我慢する事しかできず、膝をつきかけた、だが、心の中から、砕けるな!その一言で幻覚は、消え、皆がフラフラ立ち上がろうとしていた。

 皆は、各師範の前に立つ事が精一杯な状態で、俺の方を見てくる、やめてくれ、俺は、何もできなっかったんだ!分隊長のイロハなんか、即席のモヤシと変わらないんだ、マニュアル通りにもできなかった、俺を見ないでくれ、恐怖、自責、死神が、肩に手をかけた感じがした時、威信は舞風を抜いていた!   

 剣師範は、終わった、作戦は、失敗だが、野郎達には、怪我はない、よくやったんだ!

 ようやく、冷静さを、取り戻し再度周りを見渡す。

 「死神は?」

 鬼姫が、威信を胸に顔をうずめながら抱きしめる。

 「あなたは、その場で、最善を尽くした、でもね、私達特務警備隊員は、任務は選べても、敵までは選べない、これが、実戦の恐怖なの、私達師範は、弟子を持った時点で、その現実を教え込んで、初めて実戦に送り出せるの、忘れないで、敵は、絶えず弱いとは限らない、恐怖を知る事は、生き向く事を知ると言う事なの、だから、無事に帰還して、貴方の天使と狼は、必ず導くはずよ。」

 俺は、やさしさに包まれた鬼姫の心に触れた気がした。 

 

 翌日、俺達は、早朝4時に移動用トラックに乗り、目隠しをされた状態で、来たのである、特務警備隊員の地獄の一丁目である、作戦対応センターへ、各々昨日から、一言も話をしていない、だが、皆から、不安は、感じられない、違いと言えば、自分達が何をすべきかを理解していると言う事だけである。

 俺達は、他でも同じ用に乗車してきた、他の分隊と、一つの部屋に集められた。

 全員が、揃うと、今回の指揮官である、剣少佐が、檀上に立つ

 総員傾注!

 掛け声と共に「サー!イエス!サー!」と、剣少佐と参謀官の松本大尉に、啓礼する。 

 「各員着席」

 剣少佐の掛け声で、ブリーフィングが、開始される。

 今回の作戦は、ストーカーズカンパニー、俗に言う半グレが取り仕切っている、薬、ストーカーへの支援行為及び、物的証拠を、押さえるのが作戦の大まかな作戦概要である。

 作戦概要を、説明していく、我々第四分隊は、後方にて、アタッカーへの補充である、すなわち、アタッカーとは、特務警備隊員の花形であるが、一番損耗率が高く、強敵や、死に番の様な突撃要員である。

 補充と言っても色々あり、アタッカーが倒れた時の変わりであるとか、倒れた隊員の後方搬送、後方搬送中の警護等、幅広くされている。

 言い換えれば、補充と言えど、アタッカーに見なされる事が、必然であり、当然の考え方なのだ。

 周りの経験豊富な部隊員達からは、どよめきもでたが、直ぐに状況を知っての、先週全滅した04である事から、どよめきも直ぐに静まった。

 そう、時田を筆頭とする、04分隊は、全滅部隊ともいわれ、絶えず、隊員の入れ替えや全滅を繰り替す死神部隊であったからだ、他の隊員達も遂に、人員が底をついたかと、覚悟したよである。

 威信は、大方の予測は付いていた、だからこそ、やらねばならない、他の香月や、龍色達も、同じ考えである事に違いはない。

 4と言う数字自体、余り良い数字とも言えないのは、理解できていたし、何かあるのも予測出来ていた。

 そんな中、剣少佐の今回の作戦が、殲滅作戦及び、敵が保有する、データの奪還である事が説明される。

 敵拠点の殲滅であれば、アタッカー部隊への補充要員が、あてられても作戦上当たり前の事である。

 威信は、アタッカー部隊が、何部隊に編制されるかを、書き落とさないかと思われるスピードで、全力で、ノートに、書き込みながら、戦術を巡らせていた、人員補充担当は、命令に忠実な、俺、稲垣、、前衛回収担当は、香月、龍色、警護は、アヤメに、割り振りをたてながら、今回の突撃チームの編成に、目を向ける。

 突撃は、第472中隊から01、02小隊、歴戦の部隊であるが、定数を、数えると一名足りない、何でも先週の作戦で、入院中との事、であれば、無理にでも押し込んで行くはず、本来小隊が、全員そろっていた場合であれば、警戒しながらの、迅速な突入が、ベターなのだが、あえて言えば我々のポジションは、敵の殲滅、データ確保ではなく、敵の目線を向けさせるのが、任務なのである。

 敵が我々に気を向ければ向ける程、データ確保のアタッカー部隊が戦いやすくなり、最終的に作戦成功につながるのだ。

 だからこそ、後方支援部隊である、我々第472中隊04分隊が、後方に陣取るのだ。

 しかし、敵施設の見張りの無力化が、1500からのスナイパーによるスナイピングと、影部隊による、鎮圧、その後、突入ではあるが、3階建てのオフィスビルか、例えば、中に人質が居ら、・・・

 作戦上どうしても、穴があるようにしか、思えない、だが、実戦が初めての俺が、意見具申すべきか?

 威信は、座学の一日は、どうしても迷いが取れずに、次の日の同じ設定に作ってある、建物でのアグレッサー部隊との突入訓練に移る。

 翌日になり、訓練が開始される。

 今回初めて任務につく02、03、04分隊が、アグレッサー隊長コブラに、全員の顔を見ながら、怒鳴りつけている、しかし、02、03分隊に直撃したように、怒鳴りつけている。

 04分隊には、最初の一回、回った程度で他には、興味がないようだ、それを見ていたアタッカー部隊が、気ずいたように、04分隊と、02、03分隊の違いに気が付く、誰だあの04分隊の推薦者は?

 「なんでも、総隊長らしいですよ。」

 「何?総隊長、日本に帰ってきてたのか?、で、04は、あの顔つきから、見て殺しと、仲間の死を経験してしまったと、もしくは近い経験を。」

 「見れば、解りますね、今回の当たりを引いたのは、アタッカー部隊ですね。」

 「でもな、スナイパー部隊は、03分隊だろ?護ってもらうのは?」

 「不安だよな~と、言いながら、スナイパー部隊の隊員達は、最初から、あてにしてないだろ?」

 「まね、うちは、二人一組じゃん、どうせ、バンにて、待機が、関の山じゃない?」

 「で、実戦の空気を感じて、経験を積みましょうか・・甘いな」

 「ガードも似たような物だろ、今回は、データ確保と、殲滅だから、アタッカー部隊の独断場だしな、だがよ~04に、一人作戦概要を、聞いた時から、何か言いたそうな奴がいるな?」

 「あの、前髪で、顔が見えない、長太刀つかいだろ?」

 「おう、作戦に問題はないが、ハードディスクの所持を、04の時田、稲垣に許可を申請出してたのと、作戦時には、警棒を、ロングにしていいかと、剣少佐に申請していたな」

 「もし、入ってからの対応なら、今日、明日の訓練は、見ておきたいな。」

 「引き向きかよ?」

 「どこも人材不足だろ?それに、腕がたつなら、経験は、あとずけでいいだろ。」

 その時、マムシ副隊長が、各隊に、号令をかけ、実戦訓練が、開始された。

 しかし、02,03,04分隊は、コブラより洗礼を、今だに受けて居た、これは、午前中延々と続く、しかし、04には、沈黙しかなく、威信は、絶えず作戦のシュミレーションを、頭に繰り返す時間となり、全ての組み合わせと、イレギュラー発生時の対応、何より皆で帰る事を、念頭に、シュミレーションを繰り返していた。

 午前中が、終わり、昼休憩に入った頃、威信は、04の仲間と、ベンチに集まり、作戦には、必ずもしもは、あると説明し、命令違反ではなく、現場で慌てないように、午前中に先日のブリーフィングに対しての可能性と、編制を、伝えた。

 香月は、確かにと、納得しアタッカー部隊からの後方輸送には、医学知識と、その場での臨機応変な対応が、求められる。

 稲垣も、アタッカー部隊が、もし、我々の担当するエリアに、データがあれば、ハードディスクの追加は、当然だ、問題は、もし、ビル内に、民間人、もしくは、ストーカーに拉致された、捕虜がいた場合である、その時は、HQに、指示を求めるか?いや、その時考える時間はあるか?と、相談していると、今回の突入部隊の隊長、第472中隊01小隊隊長の福田少尉が、04の中に入り聞き入っていた。

 「時田君、では、もし、イレギュラーが、複数発生したらどうするんだい?」

 威信は、福田少尉に、聞かれたともしらず、メモ帳を見ながら。

 「問題は、そこにもある、データ確保には、どうしても護衛が一人以上、必要になりますし、もし、アタッカー部隊からの後方搬送が、複数いた場合は、警護の数が、居なくなり、生存率が、さがります。」

 香月達が、目線が、威信にではなく福田少尉に向けられて、いることに気が付く。

 「04分隊!福田少尉に啓礼」

 福田は、おおらかに、話しかける。

 「啓礼休め、04分隊諸君、挨拶が遅れたね、私が第472中隊01小隊隊長の福田だ、しかし、何を演習の時に叩き込もうか、これでは、我々がやる事が、無いではないか?シザー副長」

 シザーと呼ばれた、古株は、メモ帳をみて、困ったなと鼻をかいた

 「見事に、糞作戦部の穴を、埋めてますな、我々が、午前中にアグレッサー隊との訓練での穴を、埋めています。」

 「02小隊隊長のレオにも話して、お互いカバーするのが、今回の作戦成功率と、生存率の底上げになるな午後からは、01、02小隊のバックアップを、04分隊を入れてみるか?」

 「ですな、時間との勝負でもありますが、この小僧たちなら、いけるのでは?」

 「今回、04分隊は、01、02両部隊のバックアップになるな」

 威信達は、背筋が冷えるとともに、より一層のリスクを伴う可能性を秘めた、作戦に参加する事を覚悟した。

 午後になり、オフィスビルの簡易建物にて、作戦手順の見直しが、成功する時間内まで、訓練は、続けられた。

 日も暮れると、訓練は、更に本格的になり、04分隊で、擦り傷打撲が、無い隊員は、居なくなっていた。

 しかし、香月、時田、稲垣、龍色、大倉、アヤメは、自分の考えうる、最善を尽くし、実戦さながらに、訓練にいどんだ。

 気が付いてみると、空が白みかかり、朝日が差し込んできていた。

 福田少尉より、20時までの休息と、装備の再点検を厳命された、威信は、01,02小隊長、各隊長に連れられ、最終ブリーフィングに出席するように、命じられた。

 威信は、緊張しながら、剣少佐の説明を立体モデルで、各アタッカー部隊の突撃ポイント、偵察部隊からの最新情報である、見張りの位置等、頭に叩きこんでいく、アタッカー部隊の編制は、1名欠けている01小隊に、後方部隊から、俺が編入される事で、分隊長を稲垣に、後退要員は、変わりなくとして、緊急の01小隊を、編制し、HQに認めさせたのである。

 確かに、経験的に、福田少尉からすれば、欠員を抱えたままより、01の隊員達に能力が高い、時田か、稲垣を、編入させる方が、作戦を取りやすいのである。

 変わりに04の分隊長を稲垣にし、人一倍コブラに殴られていたが、本人は、当然と言わんばかりに、歯を食いしばっていた。

 ブリーフィングから、戻った、俺は、食堂にて、04分隊と、作戦のおさらいをしていたところ、まあどこにでもいる、俺様が、時間が欲しい時に絡んできた、03分隊の分隊長様か、それを見ていたガード部隊ガード部隊隊長は、福田少尉に、話しかける。

 「どうした?パイパー?」

 「あれ」

 「他っつておいていいが、けが人は、出るかもしれん、今の04分隊は、カミソリみたいに、神経が、研ぎ澄まされてるからな。」

 「止めるか?」

 福田は、呆れた顔で、それを決めるのは、パイパーだろ?早くしないと、と、言ったと同時に、03分隊長の脹脛を手で、抑えつけながら、悶えて転げていた。

 「遅かったな、時田の親指に血が付いてる所を見ると、一関節位は、差し込まれたようだな」

 「やれやれ、実戦前の新人は、経験や、見ちまった部隊は、教科書部隊とは、違うだろうに、04から、アタッカー部隊に編入が、あったのと、コブラにガン無視されてたのが、頭にきたかね?」

 「とりあえずパイパー、あの03の、新人連れて来いよ、コブラに預けてくるから」

 「ごめん、了解」

 パイパー准尉は、慌てて、04の机にむかった。

 威信はパイパー准尉に対し、号令をかける『パイパー准尉に啓礼』

 「すまない、状況は、見ていた、03の奴は、こちらで、預かるが、構わないだろうか?」

 「サー!イエス!サー!」

 「ほら、早く来い、馬鹿者!足、このたん期間で、応急処置してもらったのか?」

 引きずられてきた、03分隊長を見て、福田や、シザーは、全てが、訓練か、総隊長お墨付き部隊の名はだてではないな。

 その状況を、見た後では、差し入れを、持っていく空気ではなくなってしまい、福田とシザーは、ため息をはいて、食堂を後にした。

 「とんでもない、奴等が来たもんだよ、しかし、こんな隠し玉を持っているとは、最初のブリーフィングのため息は、改めないとな」

 「まったくです。」

                    (作戦開始)

 出発前、04皆で、話をした。

 「香月君、稲垣君、龍色君、大倉君、アヤメさん、俺達は、必ず生きて帰り、作戦を成功させる。」

 香月が、威信の言葉に続き。

 「そうだ、今回から、04分隊は、不死身の第四分隊になろう。」

 稲垣分隊長が、皆に語り掛ける。

 「そうだ、04は、ラッキーナンバーになる、訓練道理にやれば、必ず、帰れる、帰ったら、前から話してた、トキーの断髪式だかんな、だれも、未帰還は、許さん!俺が、初めて皆の指揮をとるんだからな!」

 龍色が笑いながら、言う。

 「行き着く、場所は地獄でも」

 続いて、04全員が!

 「行った先は天国だ!行くぞ!」

 威信は、稲垣に、分隊を任せて、01小隊に合流をはたした。


 作戦ポイントまで、バンで、移動する、耳には、インカムをつけ、絶えず作戦の進行状況が、HQより流れてくる。

 「HQより、各アタッカー部隊へ、突入、60秒前」

 福田少尉から、インカムを通し、各隊員に指示が飛ぶ!

 「一階は、トラップが、しかけられてる可能性が高い、絶えず周回に神経をむけろ」

 シザー副長が、最後に激が飛ぶ

 「いいか、トラップにかかる、マヌケは、いないぞ!チェックした部屋は、赤でマーカーを忘れるな!トラップは、その場で解体するな!マーカーだけでいい、解体すれば、二人いるが、マーカーだけなら、一人でいい、余分な動きで、敵に塩は、やらなくていいぞ」

 「では、皆に、天使の加護がありますように、突入」

 こちら、02、建物に侵入、二人の無力化を確認、二階への階段確認

 HQ了解

 「01、敵数人を確認!engage!」

 時田は、腰の警戒棒を抜刀し、鉄パイプで、襲い来る半グレの攻撃を、受け流し頸椎に、確実な、攻撃をいれ、周囲の警戒に入る、そのころには、01小隊は、一階の各部屋にマーカーを書いていた。

 「HQ!こちら、01、敵を3人沈黙、各部屋へのマーカー処置を、終了、2階に移動する」

 HQ了解

 「02より、S(スナイパー部隊)二階に人影はあるか」

 「Sより、02こちらからの目視には、目標は、とらえれない」

 「02了解、このまま、最上階に向かう!」

 HQ了解

 HQより01へ、二階の完全制圧に迎え!!

 「01了解」

 HQ!SよりHQ!ハチの巣を叩いたようだ、二階より、敵の確認!数約20!

 HQ了解、01へ、二階の敵部隊を、三階に向かわせるな!攻撃にて、鎮圧せよ。

 「01了解、HQ、出てきた部屋の情報をくれ。」

 HQ現在紹介中

 「01、より、01各狼へ、廊下に目標を優先せよ、マーカーは、鎮圧後にマーカー処理せよ」

 01各員

 「了解!」

 威信は、ついに混戦に突入が開始しされるのに足が重い、いつもと違う、これが、実戦、気を抜けば殺される。

 イジメの日ではなかった、恐怖心の中に、分隊の仲間達が、後方に居る事が、頭から離れない、その時、前方と、右の部屋から、ナイフと、木刀を、持った二人に、攻撃をされそうになる、しかし、廊下側の敵が顔面を抑え、廊下でのたうちまう、インカムから、『Sより01支援攻撃を開始する。』その言葉で、目標を部屋から出てきた目標に、定める時間ができた、HQは、何やら、怒鳴り散らしていたが、確実に、敵の顎に、警棒の持ち手の柄を、当て砕ける、音が、聞こえた。

 威信は、周りの状況を確認するタイミングを得た事により、前の先輩が、扉から、出てこようとする、目標に腰の舞風を引き抜いた、目標は、扉があく前に外側から、舞風の一撃を食らわせた!

前進を図ろうとする威信の目に、服を破り捨てられた女性が、二人確認できた。

 「01リーダー14です、拉致されたと思われる、女性を二名確認、部屋は、鎮圧していますが、敵の猛攻が、止まりません!」

 「01リーダー了解HQ至急バックアップ分隊を要請する」

 HQ了解04分隊は、14を目標へ迅速に迎え

 耳から自分達への指令である事を聞くと、恐怖は消え、そこには、救い出す人がいる事しか頭になく、稲垣は、仲間に突入の指示を出していた。

 建物に入ると、一階は既に制圧され、二階の目標まで、マーカーを頼りに、前衛を、稲垣、後衛をアヤメが、固め、混戦続く二階へと走りこんできた、二階は中央部まで、押し込んでいる状況であり、中央の一つ先の扉前で、威信と副長のシザーが!敵を三人相手に苦戦していた。

 その時、稲垣と目が合った!

 威信とシザー副長は、前の三人に対し攻勢に転じたのである。

 その事で、後ろの扉への侵入路ができた。

 稲垣は、その隙を見逃さず、04分隊全員部屋に侵入に成功したのである。

 稲垣とアヤメは、扉前で、警戒、香月は、倒れてる、女性に敵でないかの確認と、負傷箇所の確認、負傷箇所は、余りないが、監禁が長かたのが、衰弱が、激しく、至急ガード部隊の所に運ばなくてはいけない状態であった。

 一人は、タンカが必要で、足のアキレス腱が、斬れている、龍色に、軽症の女性を背負わせ、もう一人を、タンカで、大倉と香月が搬送する事を、HQに報告する、その時、稲垣が、目に入って来たのは、大型のPCであった。

 外の01小隊は、外の敵に手一杯こちらは、警護が、最低二人は、欲しい。いまから、ハードディスクに、流し込むと、ロスになる、流し込んでいくだけいって、01に回収してもらうしかない。

 04分隊、けが人を、後方に移送します

 HQ了解、ガード部隊を、押し上げる、合流ポイントまで、必ず護り抜け!

 04分隊了解、雨はザーザーよろしくお願いいたします。

 HQ、雨はなんだそれは!

 威信にはその合言葉が、伝わっていた、データは、ここにあるんだ、で、ハードディスクに、インストール中で、後で回収頼むを前もって、01小隊全員にも解る、暗号としていたのである。

 HQ、三階02、外れだ、PCは、見つからず!

 なんだと!

 HQ、こちら、01!中央左の部屋にハードディスクが、確認できた、至急応援に来られたし!

 HQ了解、02小隊は、二階に急行、援護に当たれ。

 それからは、牽制が逆転し、敵は沈黙か降伏し、シザー副長と、時田の死守していた、扉前には、気を失った敵の山が、出来ていた福田隊長は、雨はザーザーで、全部隊を、扉防衛に回せたうえ、02小隊の後方からの応援が、挟撃になり、全滅する可能性も考えたが、01の狂犬二匹が、後方で、暴れまわったのも作戦成功に繋がった。

 04分隊は、運悪く半グレの車が、戻ってきたのだが、警護を二人つけていた事で、半グレの車は突入されそうになった時に、警戒棒Rを、二人が、投げつけフロントガラスに刺さり、壁に追突し、後方部隊に無事に、合流できたのである。

 ここに、04分隊の初作戦は、成功に終わりを告げたと言いたいのだが、後から来た、点数稼ぎの警察が、、全部、手柄を持ってかれるのは、まあ、ご愛敬と、言うべきかと、思いきや、データ確保だけは、二つしてあり、04分隊が、確認と同時に一つをガメてたうえに、気に入らなかっつたようで01、02の隊員で、04分隊を押さえつけていたのは、言うまでもない。

 帰還後、01小隊より、データボックスを、剣少佐に提出し、作戦成功をかざったのである。 



 



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ