初めての焦りと、友達へ
(初めての焦りと、友達へ)
大倉 新次郎は、午前中の事業で、早退し、その足で、道場へ向かっていた、俺は将来、父親の地盤を継承し、政治家の道に行くだろう、だが、それだけで足りない物が、多いと、父親より、この道場を紹介され、今の友人達とであった。
しかし、異端者は居たのである、自分の目で見ただけでは納得も理解もできない異端者それが、自殺未遂まで追い込まれていた人物で、自分でも納得できない事を、次から次へとやってのける時田威信、彼は、自分と同じ年齢でありながら、イジメていた集団の心を、一斉に変えた、変えたのである。
奴等が、あの時まとめて時田に、襲い掛かれば、結果は違うものになっていたのだ、そう、政治家や、独裁者の一言で、時代を変えたように、それだけではない、道場での儀式で、彼は、我々に無い何かで、眼前の大竹を、一刀両断した、しかもだ、その竹は、斬られた事にきずかないでいた感じで、斜めにずれていったのだ、これを異端とよはず、何と呼ぶ、自分には言葉に表す事ができない、天才にはあった、いくら勉強しても1点が届かない、しかも彼の勉強は、15分だと言う、自分は、本気で潰しにかかり、寝るまも惜しんで、勝負にのぞんだが、かなわなかった。
そして、迷いの中で、この道場に行きついた、驚いたのは、その倒すべき相手も同じ道場だったのだ、彼も答えの出ない迷路で苦しんでいた、そして、話してみると直ぐに友達が初めてできた。
うれしい中、色々話しては、食い違いから、刀での勝負となり、生傷を見ながら、二人で笑いあった。
だが今回は、違う天才でもない、魔法使いでもなければ、漫画の主人公でもない、なら、何者なんだ!たったの一刀で、全てを魅了する能力は?イジメられ続ければなれるのか?それも違う、解らない、事だらけで、昨日から、彼に話をしたくて、今日は、一時間も前から、正門で、待っていたが、彼は、昨日の責任をとり、一週間の謹慎を申し出たらしい、理解ができない、昨日の件は鳥川に非があると申し出ているし、彼が責を負う必要は、ないのでは?嫌、無い、彼は勝者なのだ、多分今の彼なら誰からもイジメを受けるどころか、グループに、入れて、用心棒代わりにいいように使うだろう、それか、イジメられていた者同士友達になるかも知れない、ならばなぜ?彼は責任などといい、謹慎を受け入れる?ここの教師が、クズなのは、今に始まったことではない、自分達に都合さえよければいいのだ。
少し考えれば、解りきれるのに、彼は自分から悪役を演じてまでした。
教師達は、今回の件は、時田にも非があるとまで言いたげに、休んでいようが、問題がいなければ、解決の使用が無いと言いだしそうだ。
あって話したい、きっと自分にない者、いや、求めている物を持っているかもしれない、そして、教師より、彼の自宅を聞いて、向かった訳だが、自宅を訪れてみると驚きで、道場にメンタルクリニックとして、2、3週間泊まり込むと言うではないか!
「だがな!あそこは確かに、厚生施設と認定もされているだろうが、いったい彼は、道場なんかで、何をするつもりだ?」
考えても埒があかない、きっと道場に行けば、答えが出るはず。
大倉は、考えを巡らせながら、道場の前まで着いていた。
失礼します、大倉新次郎入りますと、礼節に習い、門をくぐった。
そこに、出てきたのは、大先生が、何やらいい事があったかの如く、話しかけてきた。
「やはり、待ちきれなくなった芽が、来おったな。」
「大先生?それは、いったいどう言う事ですか?」
「時田に会いに来たんじゃろ?」
「はい。」
「なら、今は無理じゃ、あやつ今、水を得た魚の如く、書庫と格闘しとるよ」
「書庫?そこに何かあるんですか!彼の異端の根底が、あるんですか!」
「異端とは、可愛そうじゃが、主はそう見えたか」
「はい!」
「そうか、そうか、ならまだまだじゃな、答えが欲しいですと、顔に出ておるが、答えは、自分で探してこい」
「時田と会って以来、考えてます!解らないのです、大先生!未熟者なのは、十分承知していますが解らないのです。」
「喝ーっつ!」
その時大倉自身が聞けば解ると同じ、そう周りと同じ自分がいるのに気が付いた。
「(そうだ、大先生は、絶えず自分で考え自分で行動できる人間であれ、そう言われていた、なら、時田は、自分で学び、行動する事を選んで動いているのか?書庫?時田より、数週間、数ヶ月、早くに入門している自分は、ここで、その答えに気が付いてるのか?いや、初めてだ、くそ!俺は剣術道場は、剣術だけを学ぶ所と決めつけ、回りを見えてなかったのか?いや、違う他にも何か大切な事実を忘れているのではないか、駄目だ、今の自分に答えだけを聞いた所で、何も生かせない、そうか、そうなのだ、自分なりにあがいてあがいて、初めて答えに到達できる。?)」
そこには、大先生が使用していた、箒が置かれている。
確か、これで、朝と夕方、掃除を、と、片手で、持とうとした時、なんだ?この重さは?彼は、これで、掃除をしているのか!フフフ、そうか、変わらないのだな、彼も彼で、あがいているのだな、ならば、自分もあがけばいいのだ、難しくない、そして、彼から、技なり、人心術なり、盗めばいい、学ばせてもらおう、だが、それだけではだめだ、彼にも自分から学ばせられる男にならなくては、ハハハハハ面白いな、こんなにも面白いことは、久しぶりだ。
大倉は、自分で、納得したかのように、道場を後にした。
「若者は、理解が早くていい、勝手に成長していきおる。」
大先生は、縁側に座り、お茶をすすった。
(運命の男登場、俺が、塚井司だ!)
?大倉じゃねえか?なんかあったか、まだ学校の時間だろ全く悪ガキが、何してるのやら。
「じじ~居るか?」
「まったく今日は、日中の来客が・・・帰れ」
「あ?ボケたか、総師範様が、日本に帰ったのに、いきなり帰れとは、穏やかじゃねえじゃねえか」
「は~、全く鉄砲玉が、一度出かけたら、で、何処にいっとた?」
「おう、中東のが、熱くなっててな、様子を見に行って来たら、息子の戦闘機に追い回されて、パラシュウートで、近場に降りたんだは。」
「は~、おぬしは、何で敵ではなく、身内から命を狙われるんじゃ?」
「愛だな!」
「愛で、F15に追い回されるか?で、今日は何のようじゃ」
「何、そろそろ、若い奴を戦闘訓練と、サバイバル訓練に選抜しようかとな?」
「日本国内で、また何やら動き出しそうなのか?園長からの勅命かのう」
「そうだ、まあ、期間は、二日だが、第一大隊だけでは、頭数がたりんし、日本国内の特務は、使えんしな、なら、即席で、数人少年兵を、借り受けたい、安心しろ3日間の訓練試験は、やるし獲物が使えれば、十分役に立つ」
「おぬし、簡単に言いよるが、高校生、大学生は、財団勤務で、動けんのじゃぞ?」
「前に言ってた、イキのいい奴等が、居るじゃねえか?財団の特務警備隊員を、目指すなら、問題ない・・・じじ~、誰か、おるのか?」
「あ~、ま~、の~、じゃが、イジメられていた子でのう、まだまだ未熟者じゃ」
大先生は、背筋に冷たい物を、感じながら、塚井と言う男に説明しようとしたが、破天荒の化身のような塚井は、どかどかと、書庫に向かって勢いよく、書庫の扉を開けた。
「邪魔するぜ」
威信は、いきなりそう言って入る男は、自分が眼中に無いとばかりに、戦術、戦略、サバイバルの本を読破していた、かたずけ、前の本に目を向ける。
「ほ~、なかなか、長太刀の書は、読み終わったのか、他には、戦略、戦術、サバイバル後は、実戦経験だけか?いいのが居るじゃねえか?こいつくれよ、使えなければ、香典位包むし、泣きまね位はしてやるからよ。」
威信は、読み終わった書籍を元の場所におき、不思議そうに、その男を、見る。
その時である、男は、威信にいきなり殴りかかった。
威信は、無手術の基礎である、手と手を組んで、その攻撃を防ぐと、男は、笑いながら威信に言い放つ。
「お前は、道場で学ぶ事は無い、貴様は、俺と同じ、戦いのキフトだ、読むもの読んだら、経験し、自分の目と耳で、吸収しろ、3日後迎えに来る、将来が決まってないなら、特務警備隊員に来い、俺が、貴様の知らない事、貴様が普通に生きては、体験できない経験をさせてやる。」
「・・・」
「俺は、ウエイラスト財団の特務警備隊総隊長だ。」
威信は、ウエイラストの名前は、子供でも知っている、下は歯ブラシから、上は戦艦までを扱う、世界6位の大型企業であり、数少ない特務警備隊を所有うする事を、認められた巨大複合企業体、別名財団と言われる組織である。
この道場も財団からの融資により、現役隊員や、その予備軍を育てる基本団体と、一番最初に読んだ本に、書いてあり、今、自分の眼前に居る塚井司と名乗る男も、写真で、載るほどの有名人である。
そんな、男が、ギフティだと言う、そして、初めて人から必要とされた、これは、嬉しい感情の高ぶりが、抑えられずにいた。
「解りました、全力を尽くします。」
と、返答していたのである。
「良い返事だ、ほら、後の装備は、明日届ける、受領次第、理解しろ、それから、長太刀は、用意しておけ、これだけは、言っておく、人は、いつかは死ぬ!いつにするのかは、自分で決めろ、返事は、サー!イエス!サー!だ、解ったか?」
「サー!イエス!サー!」
「じゃ、また来るは、じじ~」
「嵐のような男じゃな相変わらず。」
威信は、手の中に、部隊ワッペンが、握られていた、狼に天使の4の番号である。
見た事のない世界が、見えるのか、いきなり世界が広がった感じがした。
何処からともなく、悲鳴が聞こえてきた。
「私の弟子が奴に取られた~ムキー!これで、何人目よあの男、美味しくできかけたら、かっさらってく、許さん!どこだ、司!今回は私が命取ってやる~」
威信は、また夕方まで、黙々と書庫に籠もる事にした。
「やかましい、娘じゃな、あれでは、嫁の貰い手がいないて。は~。」
(夕方修練)
時間は、夕方の5時を回った頃から、年少組の徒歩でくる、門下生達が、やって来るようになり、その一時間後ぐらいには、中学生を回収するハイエースが、連れてくる流れで、中学生が、来るまでに年少組は、雑巾がけから、掃除など、雑務をこなす。
威信はその中に混じり、年少組の先輩方と掃除をしているのである。
「入ります」
「お疲れ様です」
「時田君だ~」
「こんにちわ~」
「入ります!時田君身体は、もういいの?」
「ありがとうございます、よくなりました、心配かけました。」
「無理はあかんよ」
「はい」
「我弟子が、有名人に、うお~あたしの弟子が、遠く~」
「ええかげん、己は、掃除せんか!」
「あいた~」
ドドドドドドドドドド!
「次は、なんじゃ?悪ガキどもか」
「威信は?」
慌てて。香月君が、自分を探しながら、自分を、探していた。
「お疲れ様です。」
「いたいた、聞きたい事が、皆、色々あったんだが、その皆の意見をまとめて聞くよ、特務警備隊に入隊する気ないかい?」
それを聞いた、大先生と、鬼姫は、クスと、笑い明日の彼等の顔が、楽しみでしょうがなかった。
「明日装備が、届きます。」
「装備?」
「はい、今日、塚井隊長から、第四小隊のエンブレムと、今回の作戦参加命令を、いただきました。」
「はい?今日塚井総隊長が、見えたのか?」
驚いたように、龍色兄が、問い詰める。
「エンブレムをいただき、将来を、決まってないのなら、来いと、誘って、いてだきまして。」
「運か?それとも、出会いが、時田の人生を変えたのか?時田、今から俺と勝負しようぜ、何がそうさせるかを、見極めたい」
「皆が言ってるのか解りませんが、ぜひ、お願いします。」
それを聞いた、龍色、香月、大倉、稲垣、アヤメは、直ぐに道着に着替えると、道場に、並び、準を待とうとした、だが、驚いた言葉が、時田から、言い放たれた。
「長太刀とは、一体多数を、考え練られた技、出来れば、全員で、お願いします。」
稲垣は、持ってる木刀が、威信の頭部に振り落とされるが、威信は、足を使い刀は、体に巻き付くようにして、稲垣の腰に直撃し、居合を撃ちむ香月に、下半身より低く、体を回す事に香月の太ももに、直撃が当たり、アヤメは、飛びながら両手の小太刀を時田の首を狙ったが、体を横に回す反動で、アヤメの首に、直撃して、きずいたら、時田だけがそのがその場に、立っていた。
大先生が、それを見た中で、確かに飛操の、流れと言う技に間違いなく、塚井が、彼はギフティと言った意味を理解し、その時、威信の才能の一つが、開花した瞬間でもあった。
鬼姫は、一度も身体の体裁きのみで、長太刀は、その体裁きについていき、振り向く剣術とは、違い、すれ違う時に、太刀の長さを活かして、振り向く余分な動きがなく、その長太刀の神髄にちかずけるまで、長年かかっつた、自分が、すんなり、長太刀の書簡を、読み切っただけの少年が、実演した事に、悔しさから、気ずいたら、長太刀を持ち、威信に斬りかかっていた。
威信は、鬼姫の流れから、自分の太刀筋を、合わせるか如く、木刀の連撃の音が、舞の如く、重なりあっていた。
しかし、さすがは、一日の長がある、鬼姫には、付いていけず、威信はその場に倒れこんだ。
大先生は、娘に対して、怒るでもなく、聞く
「どうじゃ?戦いの天才を相手にした感想は?」
「長年修練したものが、数日で、追いつかれる、これが、ギフティ・・敵でなくて良かったと、心の底から思いました。でも、身体的技は、一度だけですね、作戦開始の2週間で、もう一段上げれれば、生き残る可能性は、あるかと。」
「そうか、なら、まだまだお主が、教える事もあるようじゃな。」
各々の師範達が、香月達を、蹴りおこすなり、ゆすり起こすなりをして、本人達が、何があったのかを、理解していた。
香月は、鬼姫に蹴り起こされた、時田を見て、負けた完敗だった、だが、自分も天才だと言われていた人間が、数日の剣士に対して、敗北した事実を、嬉しそうに立ち上がった。
俺も所詮は、一人の人間であり、簡単に負ける、努力を惜しめば、次は、無い、世界に生きているのだと理解した。
稲垣は、折れた木刀を、握りしめ、擦り剝けた、威信の身体が、、木刀だけでなく、自分の身体に一撃を、入れられ、木刀が、粉砕したのに、強者はいたのだ,しかも、同年で数日前まで、イジメられ、自殺の一歩手前まで確かに追い詰められた人間が、人との出会い、運、人間を変えるには、十分なものが重なり、目の前に居る。
俺は、マサ師範に調子に乗っている時、出会い結果を言うまでもなく、結果、ボコボコにされ、マサ師範に『強くなりたいか小僧』男に生まれた以上、上を目指すのが、当たり前と、教えを受けていたが、マニュアルを、読んだだけで、追い抜かれマサ師範から貰った、強者への道しるべも粉砕されている。
その時、マサ師範から、問いかけられる。
「やめるかね?」
「俺には、これしかないし、周りが目指す特務警備隊への入隊なんかより、いくら折られても、心が、折られない限り、俺は、何回でも立ち上がってやんよ」
「そうか、なら、今持つ手数を、一段、二段、上げて己を磨く事ができるな。」
「マサ師範、勝負だ!俺は、俺の、学んだものに、答えを見出す!」
「それで、正しい、難しくも何もないな、ほれ、新しい獲物だ!かかってこい」
「おう」
と、強く、返事を返すと、稲垣が、道場の壁にぶち当たる光景が、年少組達の眼前を、横切っていた。
他の弟子達も似たような状況のなか、威信は腕立ての姿勢で、背中にタイヤを載せられた、鬼姫も乗り、鬼姫が、手首だけで、筋力をコントロールしろと、にこやかに、威信に、血流の基礎を、叩きこんでいた、いわく、いくらできても、一回だけでは、敵が、応援に来た時、そこで、終わり、なら、小刻みで、技が、繰り出せるよう、血流を、コントロールする訓練が、必須である、何せ数日前まで、イジメられ、自殺まで、追い込まれた、人間で、間違いは、無いのだからいくら、マニュアル通りできても身体がついていけないでは、使い物にならないのは、言うまでもないからだ。
「ほら、身体が全体に、力が入ってるぞ、手首だけに、集中集中」
理解は、出来ているが、体が、言う事を聞かない、流石に、一日の長とは、この事であった。
(そこには、特務警備隊員の目指す男が立っていた)
次の日、道場で、朝日が昇ると、同時に威信は、布団を畳んで、雑巾がけを、開始した。
ここに来てからの日課である、威信は昨日学んだ手首ではなく、足首に血流お流す感覚で、いつもより早く雑巾がけのスピードを上げてみる、見事に道場の壁にぶつかり、上手くコントロールができない、難しさに、自分なりに工夫をしては、ぶつかりを繰り返して道場の雑巾がけを終了させ、次は廊下の直進に力をいれて、止まるタイミングを自分なりに学ぶ、当然身体には、バランスを取るため、背中にはタイヤを背負いながらの雑巾がけであるが、血流のコントロールの難しさが、理解できるほど、本人には、落とさずスピードをあげる、難しさにタイヤは落ちるし、壁には、ぶつかるを繰り返し、その技の基本に、どうすれば、自分がコントロールできるか、これぐらい?もう少し?を繰り返すうちに、自分の身体に、命令しながら、気がつけば、雑巾かけの道場と廊下は、終了しており、時間的に余り二週目に入った頃に、鬼頭師範が、重たい箒を持ちながら、様子をみにきていた。
「やれやれ、バンバン言うか、来てみたら教わる前から、足首への血流術の訓練?」
壁にぶつかり、上下逆転した状態で、鬼頭師範に朝の挨拶をする。
「おはようございます。」
「何週目?」
「二週半です」
「そう、なら、箒がけに入るわよ、手首を両手ではなく聞き手と、両足への血流術を使ってみなさい」
「はい」
「私は、箒かけの隙を狙い、攻撃するから、コマを回すように、かわして、掃除を止めない、止めたら、意味がないからね。」
「はい、(コマ、コマ・・)」
しかし、結果は身体中に生傷を生産する結末を、迎えるのであった。
朝食をとり、書庫での勉強である、今は、数学を学んでいる、自分が、学校で、学ばなくてはいけない事ではあるが、書庫にある以上、全てを持っていけの大先生の一言が、頭を過る、これも書物、しかし授業で習う数学とちがい、解りやすく焦らずに学ぶ事ができた、昨日の夜読んだ、宮本武蔵も、似たような修行を行っていたと言う、確かに、学は知識の技とは、言うものである、歴史、史実、言語、数学使える物は、頂いていこう、確かに勉強は嫌いだ、だが、修行は、楽しいし、面白い、弱い者イジメに使う事ではなく、只々自分が、変わっていくのが、面白くてしかたないのだ、今までは、生まれてきた事に、愚痴をこぼしていたが、今は、感謝こそしている。
しかし、この修行は、髪の毛を恥ずかしい髪形にされると、歴史書には、書いてあったが、一つ言えるのが、髪形を通りこして、自分の生きてきた事自体が恥ずかしい、事なので、正直、ここで、学んでいる事自体、恥ずかしいことなのである。
普通の学生は、学校に通い、そして、結果と挫折を覚えていくのだが、自分は、挫折と人生からの逃亡以外学んでいなかった事にきずいた時には、まだ、間に合う、生きてさえいれば、まだ勝負は、終わってないし、ボクシングで言えば、ノックアウトは、されていないのである。
立て!そして、生きる本当の意味を学べ、俺は、今学べる場所にいるのだから、神様がいるなら、俺にチャンスを与えてくれた、事に感謝したい、しかし、神様も十色で、戦争させる神もいれば、祈る場所限定の神もいる、人間学では、それらも十人十色との事だ。
「コンコン?時田君荷物が、届いたよ」
荷物、そういえは、ポケットから、エンブレムを取り出した、それを眺めると、はいの返事と共に、大先生の書斎に、むかった。
「まったく、いきなりきて、弟子を、取り上げるなんて、塚井の奴、でも、威信君自殺と、悪党に殺されるのは、違うからね、私は、あんたを自殺から、拾った責任があるの、だから、まだ、後戻りはできるけど、心は決まってるかな、、」
「はい、俺、人に必要とされる事が初めてで、今回の、作戦ですか?やりきりたいと覚悟してます。」
「おお~来たか、制服が、届いとるぞ。」
そこには、大きいダンボール箱が、おかれていた。
俺は、勢いよくダンボール箱のガムテープを、引きはがし、中に入っつている長制服とズボン腰ベルトを確認すると、道着を脱ぎ、その制服に着替えた、左腕には、財団のエンブレム金色の翼のエンブレムが張られていた、右にはワッペン用のマジックテープがあり、着替え終えると04の狼のエンブレムをはり、腰には警戒棒、スリングや、装備と医療キットが入っている収納ケースを、取り付け、ベルトの右側には、自分の長太刀をつけれるブレードスリングを取り付け、首襟まで、はめ込んで、大先生の前に座る。
「覚悟は出来ているようじゃな。」
「はい」
「ならば、貴様に、真剣の儀の時選んだ、長太刀舞風を与える。」
張り詰めた空気の中、威信は、大先生より舞風を受け取り、腰のベルトに装備させた。
「うむ、これで、渡す物は、無い、貴様の武運長を、祈る。」
威信は正座にて『ありがとうございます。』と告げる。
そして、その後蒼き神獣の異名を持つ特務警備隊員の初めての姿がそこにはあったのである。