力が欲しいホントの弱虫1
(二学期及び、任務・任務、一つの区切り)
威信は、中東から帰還し、通常任務と、学業の両立に、忙しい日々を、送っていた。
眠い、どう頑張っても、任務の密度と、中間テスト、期末テスト、資格試験の、予定で、青春らしい、事など、出来ていない、龍色や、稲垣達みたいに、上手く立ち回れない事で、恋愛や、女っ気の一つもない、正直、高校なんて物は、喧嘩喧嘩の世界だろうと思える、いや、そのまんま、なのだが、少しは、色気が、あってもいいんじゃないかと、考えれる年齢には、なってきた年頃である、中東戦の時に都合がいい女でも欲しがれば、少しは、変わったのか?変わらねえな?同年代で、今更喧嘩しても、何にも感じなくなってしまっている、自分に、先日の任務の報告書と、危険物取扱者の試験勉強もある、この際、中間、期末は、授業さえ聞いていれば、上位に食い込めるが、資格試験や、報告書は、勉強しないとチンプンカンプンだし、報告書を提出しないと、給料もでない、この状況下で、女と恋愛なんて、できるか?できないよな、時間が無い、なら、依頼人に、手を出すか?、芸能界や、他の裏側を、知ってしまったら、何故か嫌悪感を、感じて恋愛対象には、全然見えない、なら、アヤメや、マムシみたいに、同じ職場ならどうよ?シャワーから、便所まで、一緒なのに、恋愛か~無理だな。
最近では、鶴舞公園で、一人、缶コーヒー片手に、悩むことが、増えている。
今で言う、職場ノイローゼに、近い状態では、あるが、任務は、最近名指しでオーダーが、入る始末だ。
テスト勉強も、教科書お読んで、ポイント抑えて、一か八かの勝負ときている。
今日も愚痴りながら、鶴舞で、一人制服を着ながら、片手に問題集を持ち、JRの高架下を、歩いていると、女の悲鳴にきずく。
「くそう!俺の悩みの時間もないのかよ‼」
威信が、そう悲鳴の方に、目を向けると、黒塗の車に女の子が、攫われる所だった。
「あ~くそう!、金にもならないのに、人助け、素晴らしい博愛主義だよな!」
威信は、黒塗りの車に、警棒を、投げつけ黒塗りの車にフロントガラスを粉砕した。
よし、と、何故か自己満足で、車を見ると中から、黒いスーツのガタイの良さそうな男達が、3人程出てくる。
「まったく、特務警備隊員の前で、女を拉致しようとは、しょうもないな」
すると、黒ずくめの男が、警備手帳を見せてくる。
「同業者だから、見逃せと?」
男達は、懐から、札束をだし、俺に渡そうとしてくる。
「300万か、確かに、悪い額ではないが、そんなんは、犯罪者に使え、特務のエースを、なめるな。」
言い終わると同時に、一人が、居合切りで、替刃で、斬りたおした。
それを見た、残る二人が、スタン警棒を取り出す、しかし、威信の斬り乱れが、止まらず、残りの二人も、威信に、切り倒された。
「チッ、同じ警備でも、志が違うのかね?車の中は?」
威信は、車の中を警戒しながら、覗くと、上半身の服を破られた、女性が一人、気を失っていた。
「おい、おきろ?捨ててくぞ?」
威信の呼びかけに、反応はするものの、意識が、戻らない状態を見て、威信は、車の中を、物色してみると、注射器と、アンプルが、入った、ケースが、見つかった。
「・・はぁ~、くそったれが、また変な事に、首を、突っ込んでしまった。」
さてと、威信は、車外の、気を失っている、三人の警備手帳を、確認すると、九龍公団社と。記載された、社名を、確認する。
「大陸系の特務警備隊か、ここは、別名大陸軍予備隊とも呼ばれてたな、ランクはDランクね、倒れている隊員の一人は、胸にガンフォルスターに、星印のついた、拳銃トカレフのコピーかよ、金は、いただいておくか。」
そうこうしてる、内に一人が、目路覚ます。
「うっ・・」
「おきたか?これはなんだ。」
威信は、注射器のケースを見せる。
「・・・」
「お互い、同業者、言わんわな、なら、打つから静脈?筋肉注射どちらだ?頭に、打つと、効き目が速いんか?」
九龍公団警備員は、威信は、注射の打ち方を知らないと思ったのか。
「まて、まて、それは、エンジェルダストだ、舌の裏に注射する、自白剤だ。」
威信は、女の舌の裏を見る、一度や二度の回数ではない注射痕と、太ももに、青あざが、できるぐらいの注射痕跡が、見つかった。
「おい、こんなに打たないと、効かないのか?」
「知らない、俺達が、使用したのはこれが初めてだ、それより、俺達が、上に報告すれば、上で話がつくぞ。」
「そうだな、だから、今のうちに、聞ける情報を、聞いとこうかと。」
「この案件は、九龍公団管轄だ、日本警察も手出しできんぞ。」
「ウェイラスト財団、お前のとこより、企業的順位は、上だが、所詮金で、動くのが、俺達だからな。」
「ウェイライト!中東の悪魔か?」
「単なる、特務警備隊員です、人外の言い方は、しないでくれ、しかし、この自白剤良くきくな?、半分入れただげなのに。」
それを聞いた九龍公団の警備隊員の顔色が、蒼白する。
「まさか、知っていたのか?」
「基礎教育位するだろ?しかも中東帰りなら、尋問は、得意だよ、でもこれで、言い訳が、出来るな、エンジェルダストで、言わされましたと。」
「きっ貴様!」
「はい、怒らない、で、依頼人は?さっきPHSの履歴にあった、角平建設とか言ってたが。?」
「助けてくれ、そうすれば、全て話す。」
威信は、こいつら、消されるな、角平建設と言えば、ゼネコン大手しかも大陸との繋がりが、太い会社だな、だが、それだけで、しかも女一人だけで、動くか?まだ何かあるな。
「解った、貴様が、吐けば、貴様だけは、逃がしてやる。」
「あの、女は、次の闇会の出品物だ、貴様も闇会位は、聞いた事、有るだろう。」
女の売り買いから、臓器の販売、武器弾薬の密輸の会合か、そら、血相変えるわな、これで、話は繋がったが、問題は、闇会の元締めが、新興勢力ばかりで、老舗の極道や、ロシアマフィアなんかは、つま弾きにされてるとの、情報も、確かしていたな、イタリアの、連中は外人部隊に出稼ぎにきてたし。
「クスリを使われてるとなると臓器売買じゃないな?変態のおもちゃか!」
言ったと同時に、もう一人が、起き上がり、威信に、後ろから、殴りかかった。
「悪いな、お前の両腕なら、最初の時に、身体と斬り落としてある、何で、縛られてないか考えろ、あっ、出血多量で、死なないようにな、で、あの娘を、回収してくるようにと、命じられたわけだ。」
のたうち回る、仲間の止血をしながら、うなずく。
「なるほどな。」
威信は、PHSを、取り出し、塚井総隊長に連絡をいれる。
「時田ですが、今よろしいですか?」
電話機のむこうからは、なめめかしい、喘ぎ声が聞こえてくる。
「おう、今ロシアだ、何かあったな?」
実は、威信は事の顛末を報告すると、少し考えたのか、塚井総隊長より、その娘を、保護し、闇会が、終わるまで、護り抜け、4番ロッカーの中にの装備が、必要となれば、使用も許可をする、今回の仕事の闇の深さを感じさせる返答だった。
「了解、今より単独行動に、移ります。」
「他の、諸事情の障害となると判断したら、貴様の判断で、排除せよ。」
「サー!イエス!サー!」
「司、また悪い事、考えてる。」
「何、出来の良い、部下が、フィクサーと会わないといけなくなりそうでな、日本で、拠点を拡大するチャンスと、大陸系を追い出すチャンスが来る。」
「パパが、聞いたら、大喜びね。」
「女を、おもちゃにするのだけは、許せられないからな。」
「そう言う所を愛してるのよ。」
「解ってるぜ、ハニー。」
ピピピ・・一台の携帯が、鳴る
「誰じゃ?」
「久しぶり、俺だ。」
「司かよ、確か今は、ロシアに居るんじゃ」
「そうだ、お前に、少し、話がしたくてな、イタリアのマロルドにも、話してる。」
「それは、山田本家に、繋がぐ話か?」
「まあ、相当のシマと薬の売が、手に入る話じゃ。」
「で。どこじゃ?」
「豪華クルーズメザリアム号で、どうじゃ?」
「貸し切りか?」
「当然な。」
「よしゃ、ヘリで、向かえばええんじゃな。」
「話が、速くて、ありがたい、俺の部下が、鍵を手に入れたようでな、一気に潰せるチャンスが、きた。」
「ほ~相変わらず優秀な、兵隊抱えとるのう」
「詳しくは、メザリアム号で、まっつてるぜ」
(小さな天使)
威信は、セーフハウスに女を寝かせ、掃除屋に、三人の後始末を、依頼していた、威信自体、薬は、毛嫌いする、物であり、学校でも、最近くだらない薬が、出回っていた。
そのせいで、浩二達、浩二会が、潰してまわっていたが、一向に手がかりが、つかめない状況であった。
龍色達の朱雀も、敵対する、暴走族が、錠剤を、たらふく持っていたときは、情報を引き出そうとするが、三次団体位で、途切れることになり、いろんな所で、手詰まりなのだ。
そこえ、今回のこの女である、とりあえず、意識が、戻るのを待つことにした。
クスリが切れて、暴れられると、まずいので、手足を、ベッドに縛り、バケツを用意しておく。
「しかし、上手くクスリが向けるかがだな、仙石の奴、まだ病院で研修中だったよな?」
威信は、PHSを取り出し、研修中の医者の知り合いである、仙石に連絡をとる。
仙石は、医療ミス事件のさいに、病院側の隠蔽体質に、真っ向から立ち向かって、その時の警護任務で、知り合いになった、医者である、医師免許は正式に、持ってる医者では、あるが、研修期間がまだ、すんでいない為、病院に、寝泊りしている、状態になっている。
「はい、今日は、休院ですが。」
「そうか、それなら、他をあたるは。」
その威信の声を聴き、いきなり、ソファーから、飛び起きた。
「威信さん、なら、365日休み無しです。」
「いや、疲れてるなら、他を当たるが?」
「いやいや、威信さん、イジメんでくださいよ、俺が、断れない事しってて。」
「すまん、じつは、無理やり、薬を打たれた女を、保護したんだが、処置ができない、力をかしてほしい。」
「解りました、すぐ、向かいます、何処に?」
「実は、単独行動だ、セーフハウスに居る。」
「了解、元プロレスラーの看護婦と、行きます。」
「悪いな、300万で、良いか?」
「威信さん、それは、俺達には、受け取れません、俺の時なんて、金が無いのに、助けたくれたのに、それにね、病院てところは、試供品が、山のようにあるんですよ。」
「感謝する。」
「では、今からすぐ向かいますね。」
「たのむ。」
威信は、医者の手配を、終わらせると、後輩のブリッに連絡をいれた、彼は、半グレに絡まれ、殺されそうになってた時に、助けた男であり、財団とは別に、個人的な特殊な任務に絶大な信頼が、置ける男であり、本人は、威信以外の任務は受けないと、言い切る変わり者である。
「時田だ、大丈夫か?」
「威信様、問題ありません。」
「力が借りたい、部隊は、動かせれない作戦でな。」
「構いません、威信様の命は、自分のどんな事案より、優先されます。」
「なら、多対戦装備で、セーフハウスに来てくれ、出来るだけ早めにたのむ。」
「了解。」
その時、ベットが、きしむ音がした。
「すまんな、薬を、抜かないといけない、だから、両腕両足を、拘束させてもらった。」
女は、猿轡で、舌を噛み切らないように、しゃべれない。
「九龍公団の奴等は、成り行きで潰した、安心しろ、それに医者の手配もしてある。」
女は、泣き顔で、俺を睨んでいる。
「俺はウエイラスト財団特務大隊少佐の時田威信だ、事情は、解らないが、先ずは、麻薬を身体から、向かないと話にもならないし、拘束具も外してやれない、後、俺は、君に危害を加える事はしないから、安心してくれ」
女は、それお聞いた時から、痙攣が発生し始めていた、中毒症状が、出始めたようだ。
威信は、女の、手を握りしめた。
「お前は、ここまで逃げれたんだ、薬なんかに、負けるな」
それから、30分もしない内に、仙石医師と、筋肉ムキムキな看護婦が、チャイムを、鳴らす。
威信は、気配を消し、外を覗く、威信は、二人を確認すると、直ぐに、セーフハウスに迎え入れた。
「威信さん、患者は?」
「タイミングが良くて助かる、中毒症状が、見え始めた。」
「彼女ですね?」
「そうだ、任せられるか」
「威信さんの頼みに、NOの返答はありません。」
そう言うと、看護婦に、指示を出し、右腕を固定し、点滴を入れ始め、点滴に、何本かの注射を注入し、処置が、開始された。
その間、威信は、第四ロッカーから、ベレッタ93Rを出し、机で、分解整備をしていた。
そうこうしている間に、もう一人の援軍が、到着した。
「コンコン」
「誰だ。?」
「ブリッです。」
「扉の覗き穴を見ると、ブリッが、立っていた。」
「すまんな、慌てさせて、入れ。」
「威信様の命令は、絶対です、気にしないでください。」
やれやれ相変わらずだな、これでは、特務への入隊は、先になるな。
「とりあえず、今、護らないといけない女性は、仙石医師達が、処置を開始している、貴様を呼んだのは、闇会について、出来るだけ、調べてほしい。」
「威信様それは、名前の通り、闇そのものです、しかし、今度、トライデント会合が、有ると、噂になってます。」
威信はトライデントとは、確か三又の槍のはず、三代組織が、集まると言う事か?
「今、各組織の頭目やら頭やらが、日本に、集結中のようです」
「しかし、解らんな、何でそんなにでかい組織が、たかが一人の女に、九龍公団まで使うかな?」
処置が、終わった仙石医師が、何やら袋に入った、錠剤を持ってくる、しかも結構な量、三袋か、これが、何か、威信もブリッも何かすぐに解った、新型麻薬だろう。
「彼女の腹部に、入れられていた、切開するとき、久しぶりに、手が震えたよ。こいつが、一錠でも、身体の中でもれれば、即死だろうな。」
威信は、ふと、最近は、胃袋に、麻薬を隠す運び屋の件を、思い出した。
しかし、腑に落ちない、あれだけ中毒症状がある女性を、運び屋に使うものか?しかも新型麻薬だぞ、これは、なんだ?麻薬以外の物ではないのか?どちらにせよ、彼女が、目覚めなければ、動きようがないな、とりあえず、威信はブリッに数錠わたし、解析部の裏道から、解析するように、命じ、仙石医師は、泊まり込む事になり、威信は警護と、ダークサーブで、検束サイトの闇に侵入し、錠剤の番号から、調べられないか、アタックをかける事になった。
しかし、威信には、自分が、知らない所で、大きい図面が、広げられてるのを、まだしらない。