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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

それも愛ゆえに、死と狂気すら愛の証となる

作者: 相沢 洋孝

タイトル負けしているでしょうけど、1時間でネタ思いついて、でっち上げましたから。

笑ってください。


 俺と彼女が出会ったのは運命なのかもしれない。

 俺の思いが勝ってしまい、愛し合ってしまった。

 彼女に遠慮なく子供を作って欲しかった。


 行為の後の気だるい気分を感じていると彼女は俺を食べ始めた。

 比喩じゃない。マジでガジガジと噛みついてきて、俺の身体を美味そうに食べていた。

 もちろん逃げようとしたが、意外と強引な彼女は俺を押さえつけて何度も何度も噛みついてきた。


 そのたびに浴びる返り血に染まる彼女の表情。

 俺の子供を産んでくれるだろう彼女のその表情はある意味天使に見えた。

 逃げることを諦めた俺は彼女の一部になるという本当の意味での一体感を感じながら、痛みを堪え、彼女に食われていく。


 狂っているといわれるかもしれない。だが、彼女と俺は本当の意味で愛し合っているという証がコレなのだろう。ならば、俺の身体を生贄に捧げよう。そして俺の意識は徐々に薄れていき、彼女の顔も、与えてくる痛みも感じなくなり、すべては暗転していった。




 


 『このようにカマキリのメスは意外と獰猛で小型のオスを相手に普段から共食いしています。また、オスはそんなメスに自らの子孫を残させるために慎重に迫り、交尾していきます。交尾の最中にメスがオスを捕食していき、運が悪いと、そのまま、食べられてしまいます。オスはこの時、運よく逃げ出せれば他のメスとまた交尾して食べられながらも子孫を増やすことが出来ますが、研究の結果では1匹のメスに食べられた場合は出産する卵の数がより多くなっていて、多くのメスと交尾して卵を増やすか、食べられて一匹のメスに産ませる卵を増やすかという選択肢もあします。ただ、海外の方のカマキリには極端な種類として交尾の最中に頭を噛み切られて、その衝撃で精子を出して受精させるという種も存在しています。自然界には、様々なな生き物がいますね』


 彼と彼女の愛の営みは映像として記録されて、小学生向けの理科の教材として広く残されることになった。このことは彼と彼女は一切知らない事実である

心理学的な一説ではカニバリズムでの相手の肉の摂取は自己と他者を同一化させるという概念で言えば愛情表現の1つではないかと言われてます。


もちろん、否定はしたいですが、そういう概念があるとされ、俳優の勝慎太郎は亡き父の骨を噛んだと証言しております。


むろん、人間相手だと道義的には問題ありますし、法律でも違法ですけど、動物、昆虫の世界ではよくある普通のことです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 企画参加ありがとうございました。巡回が遅くて申し訳ありません! 主催者も考えていなかった"殺し愛"_φ(・_・ "人"で考えるとぞっとしますが、たしかに自然界の営みの一つになりますね。 …
[一言] 「殺し愛・共闘し愛企画」から来ました! 人間相手に同じことを考える人がいて、そういう事件が起きるのかなあと思っちゃいました。 こんな風には絶対愛されたくないですけどね。 興味ある深かったで…
[良い点] 昆虫の解説が、長いのに過不足なくスッと頭に入ってきました。作品の一部として、こういう解説を上手く入れるのは難しいですよね。感心致しました。 [気になる点] 彼女も愛ゆえの補食だと良いのです…
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