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転生記 ~異世界では長寿を願って~  作者: 水無月蒼空
第3章:【少年期】冒険者編
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第四十四話:「新大陸到着」

 セフィス大陸行きの船が出航してから数時間が経った。

 人生初の船旅は最悪なものだった。


 「うえぇぇぇ……」


 船が起こす独特な揺れや、

 海の独特な匂いで、気分が悪くなっていた。


 「ルイ君大丈夫?」


 上を向くと、

 俺を心配そうに見つめるフィラの顔があった。


 現在、

 俺はフィラの膝の上に頭を置いている。

 彼女の膝は、とても寝心地が良く、

 彼女の温もりを感じられる素晴らしいものだ。


 この船酔いは、

 治癒魔術を使えばなんとかなると思うが、 

 この時間を終わりにするのが惜しいため、敢えて掛けていない。


 俺たちの周りには色んな人がいた。

 冒険者や商人とか色々だ。

 そんな中で膝枕をされている。普通なら恥ずかしくなるところだが、今はそんな事感じない。


 ナタリー達と別れ、

 二人でアスト王国に向かうわけだが、一つ気になることがある。


 それは、

 ジュリアンが別れ際に言っていた、


 『その船には面白い人が乗っている』


 というものだ。

 面白い人って、一体誰のことなんだろう?


 「ボウズじゃねーか」


 俺は横になりながら考え込んでいると、

 後ろから声を掛けられた。


 声のした方を見ると、

 二本の剣を腰に携えた中年のおっさんがいた。


 「ザナーク!?」


 目に前に現れた意外な人物に驚き、

 大きな声を出してしまった。


 そうか、

 ジュリアンが言っていた面白い人って、


 「ザナークのことだったのか」

 「あ?何のことだ?」


 俺は見苦しい姿を見せないようにするために、

 治癒魔術で酔いを抑えた。

 しかし、

 ちょうど良いタイミングで現れてくれたな。

 ダニエルが言っていたことを聞いてみようか


 「ザナーク一つ質問してもいいですか?」

 「……何だ?」

 「貴方は得体の知れない者と会った事はありませんか?」


 俺がそう聞くと、

 ザナークは鼻で笑った。


 「さぁ、どうだろうな」

 「……えっ?」


 おいおい待てよ。

 まさか、本当にザナークも使いなんじゃないだろうな……。


 「得体の知れないヤツなんてそこら中にいるからな。ほら、すぐそこにも」


 ザナークはそう言って指さした。

 指の方を見ると、コートを着た男がこちらを見ていた。


 「アイツ、さっきからずっとお前らの方を見てるからな」

 「はは……確かに、変な人って多いですね」


 確かに、

 得体の知れない人なんて、

 この世にいくらでもいるよな……。


 「すみません変なことを聞いてしまって。忘れてください」

 「もう良いのか?」

 「はい」


 ザナークへの疑いが完全に晴れたわけではないが、

 彼のことはなるべく疑いたくない。

 俺は彼に助けられたことがある。

 恩を仇で返すような真似はしたくない。

 ダニエルには悪いがな……。


 俺はその後、

 ザナークが今までどこに行っていたのか聞いてみた。


 「昔の知り合いと偶然会っていた」


 と言っていた。

 ザナークの昔の知り合いというと、

 どこかの剣士だろうか?


 俺たちは何気ない会話をしながら風当たりの良いところへ移動した。

 フィラは眠くなったようで、船内にある部屋に戻った。


 「そういやぁ、

  お前達は何所向かってんだ?」

 「僕達はアスト王国に向かっています」

 「生まれ故郷に戻るってわけか」

 「はい」

 「それは……タイミングがわりーな」

 「えっ?」


 タイミングが悪い?

 アスト王国で何かあったんだろうか?


 「タイミングが悪いって、

  アスト王国で何かあったんですか?」

 「あの国の第三王子が殺されたらしい」

 「王子が殺された!?」

 「ああ、そんな大事件があったから、

  あの国は厳重警備になっている。いくら人族といっても、簡単には入れないだろう」


 そんな事があったのか……。

 今の国の状況はかなり面倒な事になっているようだな。


 「犯人は捕まっていないんですか?」

 「ああ、まだ逃走中のようだ」


 大国であるアスト王国の王子を殺してまだ捕まっていないなんて、

 一体誰がやったのだろうか。

 少なくとも、

 並大抵の事ではそんな事は出来ない。かなり腕利きの暗殺者がやったのだろう。


 「だがまあ、

  あと二年くらい経てば国の状況も変わるだろう」

 「そうでしょうか?」


 二年か……。

 セフィス神聖王国まで行けば、

 馬車を乗り継いで半年で到着できる。

 これから二年というと、あまりにも時間がありすぎる。


 「あくまで二年ってのは、

  今の状況から見積もっただけだ」

 「そうですね」


 ザナークがどれほどアスト王国について知っているのかは知らないが、

 一国の王子が死んだんだ。

 それくらい掛かっても仕方が無いだろう。

 それならまあ、

 一度シーラ王国に寄ってみるのも良いかもしれないな。


 「……ルイネス。気づいているか?」

 「……はい、後ろですよね?」


 俺たちは互いに同じ所を見た。

 そこにいたのは、

 コートを着込み、深々とフードを被った先程見た男と、

 灰色のローブを着込み、魔術師用の帽子を被った金髪の女の子がいた。

 男はジッと、女の子の方はたまにチラチラと見てきていた。

 男の方は見覚えはないが、

 女の子の方は、どこかで見たことのあるような気がした。


 「ザナーク、あの二人に見覚えはありますか?」

 「ねぇな。ボウズ、お前はどうなんだ?」

 「僕もないですね。

  女の子の方はどこかで見たことがある気がするんですけど……」

 「そうか?まあいい。

  それよりお前、どっちとやりてぇ?」


 ザナークは、

 二本の剣に手をかけていた。


 「ここで戦うつもりですか!?」

 「ああそうだ」

 「あの二人がまだ誰なのかも分かっていないのに」

 「そうだが、あのコートの方の男の嫌な雰囲気がさっきからイライラするんだよ」


 男の雰囲気?

 俺には何も感じられないが……。


 「とりあえず、戦うのはなしです」

 「何でだ?」

 「こんな海の中心で浮かんでいる船の上なんかで戦ったら、危ないじゃないですか!」

 「……それじゃあ、とりあえず分かれてみるってのはどうだ?」

 「分かれる?」

 「一人なら武器を使わずに無力化できるだろう」


 ザナークはとりあえず変なヤツがいれば戦わずにはいられないのか?

 だが、

 確かにあの二人のことは俺も気になる。

 何で俺たちはずっと見ているのか。ここは、ザナークの作戦に乗ってみるか……。


 「それじゃあ、僕はさっきの場所まで戻ります。

  ザナークはこのままここに。良いですね?」

 「ああ、構わん」


 俺はザナークと別れさっきの位置まで戻った。

 戻ってきたは良いが、

 一つ異変に気がついた。


 「人が……いない?」


 さっきまでここにいた多くの人達が、

 たった数分目を離した内に全員消えていたのだ。


 「全員船内に戻ったのか?」


 まあ、全員船内に戻ることくらいあるだろう。

 何でも疑うのはいけないな……。


 そう考えていると、

 後ろから物音がした。


 「……来た」


 俺は振り向いた。振り向くとそこには確かに人がいた。

 後ろにいたのは、

 さっき俺たちを見ていたローブを着た金髪の女の子だった。


 「さて、君が誰か聞こう……っ!」


 そう言った瞬間、

 俺は辺りの異変に気がついた。

 異変とは、

 空を飛んでいる鳥が、空中で静止していた。

 鳥だけじゃない。

 船や海から跳ねた魚までもがその場に静止していた。


 「何だこれ!?止まっているのか?」


 俺は辺りの異様な光景に踊り手いた。

 その時、

 金髪の女の子が近づいてきた。

 「貴方は……失う……」


 近づきながらそう言ってきた。

 その子は、不思議なオーラを醸し出していた。


 「僕が失う?何を?」

 「……」

 「……おい、答えろよ」

 「……」

 

 無言のままその場でジッとしていた。

 近くに来たことで魔術師用の帽子の中の顔が見えてきた。

 そこに合った顔は、昔、どこかで見たことのある顔……いや、それによく似た顔のような気がした。


 「お前……一体何者だ?」


 この顔……やっぱりどこかで見たことがあるような。


 「私は……」


 口は動いているのに、

 重要な部分だけは、言葉が聞こえてこない。


 「何がしたいんだよ……」


 俺がそう言うと、

 足元が揺れ始めた。

 すると、

 目の前にいる女の子が薄くなり始めた。

 「貴方は……失う……同郷の……捜せ」

 「今なんて!?」

 「……もう……」


 目の前の女の子の姿が完全に見えなくなると、

 止まっていた物が再び動き始めた。


 「何だったんだ?」


 俺が何かを失う。そして同郷……?

 同郷というと、アスト王国のシエラ村……だっけ?

 今は確か、災害で跡形もなく消滅したって話だが、世界中に散らばった人を捜せって事なのか?


 普段なら身も知らない人が吐いた言葉など無視するところだが、

 あの子のことはなぜだか無視することは出来ない。ような気がする。


 「一応、捜してみるか……」


 俺は船を下りた後、

 シエラ村の人達を捜そうと決心した。


 先程いた場所に戻ると、

 ザナークとさっきのコートの男が話していた。

 話している光景は決して楽しそうな空気は流れて居らず、

 しんっととした静かな空気が流れていた。


 俺は角の視覚に身を隠し、

 二人を観察してみた。

 ザナークを疑わないと決めたが、ダニエルが言っていたこともあるので、完全に疑いを晴らすために観察を続けた。


 俺が見てから二人が話していたのはほんの三分程度だった。

 最後は、コートの男がザナークから何かを受け取って去って行った。

 去り際にコートの男とすれ違った。

 その瞬間見えた彼の顔は、気味の悪い笑みを浮かべていた。


 「よぉ、そっちはどうだった?」

 「こっちは良く分かりませんでした」


 あの時起こった事は今でもよく分からない。

 あの子は時を止める魔術でも使えるのだろうか?

 それは良いとして、


 「ザナークはあの男に何を渡していたんですか?」

 「ああ、船に乗ったは良いが、

向こうの金がないって言うんでな。金をくれてやったんだよ」


ザナークはいつもの調子でそう言った。

この様子からすると、本当にそうなのだろう。


「なるほど」


 その後、

 ザナークに剣の稽古を付けて貰うことになった。

 稽古と言っても、剣の振り方や、身体を作る基礎を教えて貰うだけだ。

 

  「それじゃあ、振ってみろ」

  「はい!」


 俺はザナークが言うとおり剣を振った。

 

 「基本の姿勢は出来ている。誰かに習ったことがあるのか?」

 「いえ、無いと思いますが」


 俺自身は誰にも剣を習ったことはない。リベルは魔術を教えはしてくれたが、剣術や体術については何も教えてくれなかった。

 

 記憶を失う前の俺が誰かに習っていた可能性はあるが、

 どうなのだろうか……?


 「そうか。それじゃあ、打ち合ってみるか」

 「……はい!?」


 ザナークは木剣を二本取ってきて、

 俺の方へ構えた。


 「ちょちょ、待ってください。

  僕がザナークと打ち合えるわけ無いじゃないですか!」

「いいから、行くぞ?」


 ザナークもの凄いスピードで近づいてきた。

 二本の木剣を幾度も振り下ろしてきた。

 下ろされた剣はどれもがとても重かった。


 「うっ、」

 「なんだぁ、そんなもんかぁ?」


 俺はザナークの剣圧を耐えることしか出来ず、

 防戦一方になっていた。


 「っ……いい加減にしろ!」


 俺は『砂渦(サンドワール)』を使いザナークの足場をなくした。

 砂の渦に巻き込まれた彼の足は、どんどん地中に呑み込まれていった。

 

 「『濃霧(シックミスト)』!」


 辺りを濃い霧で包み、

 ザナークの視界を奪った。


 「ほう」


 ザナークが俺を見失っている間に、

 後ろに回り込んだ。


 「だぁぁぁ!!」


 木剣を振り下ろした。

 

 「フンッ!」


 ザナークは背後から振り下ろされた剣を、

 いとも容易く受け止めた。


 「なかなかの一撃だ。だが、もう少しだったな」


 ザナークは木剣を投げ捨てた。

 

 「この辺りで良いだろう」

 「良かった……」


 ようやく終わった……。

 打ち合っている間、生きた心地がしなかった。


 「魔術の腕はさすがな物だ。だが、剣術の腕は精々中級と言ったところか」

 「中級ですか……?」

 「ああ、太刀筋から見て恐らく閃神流だろう」


 閃神流というと、

 あの村で戦ったベンジーと同じ流派か。

 なるほど、

 アイツの剣をどこかで見たことあったような気がしていたが、

 同じ流派なら習っている間に見たことがあったのか。


 「お前、出身はアスト王国と言っていたな」

 「はい」


 そう答えると、

 何やら小声で呟いていた。


 俺たちは船内へ戻った。

 セフィス大陸到着は三日後。

 それまではゆっくりとしよう。


ーーー

 その後、

 すぐに三日目を迎えた。

 その間特に大きな事も無く平穏な海上ライフを送った。


 三日目の朝、

 船員の声で表に出た。すると、目の前には大きな大陸が広がっていた。


 「あれが……セフィス大陸」


 いよいよ到着か。

 アルレシア大陸を出てから三日。

 今までと比べればなんと無い時間だった。


 「やっと着くね」


 フィラが俺の横でそう言った。

 彼女は何度かセフィス神聖王国に行ったことがあるらしいが、

 港の方には行ったことはないらしく、楽しそうだ。


 船上にいる船員達は、

 皆忙しそうにしていた。恐らく上陸準備をしているのだろう。

 そう思っていると、背後に大柄の男に立たれた。


 「お前ら、ここは危ねーぞ」

 「危ない?」

 「気づかないか?この揺れ?」


 船の上ではずっと揺れを感じている。だが、確かに今はその揺れとは別の揺れを感じる。


 「何ですか?この揺れ?」

 「これは……おい、来るぞ」

 「えっ!?」


 その瞬間、

 海の中から何かが飛び出してきた。


 海から出てきたのは、

 全身が蒼く、鋭い鱗をその身に纏っている。大きな竜。

 頭部には大きな角が生えている。

 体長は尾の部分が見えないため分からないがとても大きい。


 「何ですか……あれ!?」

 「あれは、海竜(シーサーペント)だ」


 シーサーペント。

 聞いた事がある。

 セフィス大陸とアルレシア大陸の間にある海に生息している竜。

 海を創造した海神が生み出した海の掃除屋……とリベルが言っていた。

 特に気にするような魔物では無いと言っていたが……大丈夫だろうか。


 「僕の知り合いが気にするような魔物ではないと言っていたのですが、僕達で倒せますか?」

 「ああ、倒す分には問題はねぇが、

  気にする必要は無いって……お前、その知り合いって何モンだぁ?」

 「さぁ……詳しいことは僕にも……」

 「はは、何だそれ」


 俺は船室に杖を取りに戻った。

 その間に分かったことだが、

 港までのこの距離で魔物が出るのは珍しいことで、船員もそれで慌ただしくしていたらしい。


 魔物が現れてからすぐに、

 討伐依頼が出された。幸福なことに、この船には冒険者が何人か乗っている。それに、狂神流王級剣士のザナークもいる。

 シーサーペントを討伐するには十分な戦力だろう。

 と思っていたが……。


 「お、お、俺たちには無理だ!」

 「あんなの怖くて戦えねーよ!」


 船上にいた冒険者の何人かは、

 魔物を見て戦意喪失していた。残ったのは、俺とザナークを含めて四人だった。

 

 「これだけか……」

 「まぁ、こんだけいりゃあなんとかなんだろう」


 ザナークは自信があるようで、

 この人数で倒せると豪語している。


 「ボウズ達よろしくな!」

 「おお、兄ちゃん良い身体してんな」


 俺たちの元に残った軽装の冒険者と、大きな斧を持った冒険者の二人が近づいてきた。

 二人ともそれほど若くなく、冒険者歴が長いのだと一目で分かった。


 「荒れは俺たちでやる。お前らは手を出すな」


 その二人に対して、

 ザナークがそう言い放った。


 「な、何言ってんですか?」

 「あれぐらい、俺とお前で余裕だ」

 「そんな事ありません。戦力は多いに越したことはないじゃないですか!」

 「おまっ、それ紫竜討伐したときの自分に言ってみろ!」

 「うっ」


 人数が多い方が良いに決まっているじゃないか。

 そりゃ、あの時は力試しって事で一人でやったけど、

 今は場所が場所だし大勢で戦った方が良いだろ!そうだ、それに違いない。

 

 そうこうしていると、

 冒険者達が気まずそうに入ってきた。


 「ああ、えっと……とりあえず今回は一緒にやらねーか?」

 「ボウズの言うとおり戦力が多い方が良いだろ?な?」


 冒険者達は、

 大柄なザナークに怯みつつもそう言った。


 「ちっ、仕方ねーな。足は引っ張るなよ」

 

 この冒険者達は、

 軽装の冒険者がベッキー。斧を持った冒険者がワルド。と聞いた。


 二人は一度の魔物と戦ったことがあるらしく、

 手助けできると思い、残ってくれたらしい。


 今は船員達が応戦してくれている。

 弓で魔物を攻撃して注意を逸らす。しかし、魔物にはほとんどダメージが入っていないようだった。


 「それじゃあ、指示頼みますね。お二人とも」

 「任せな!」

 「大柄の兄ちゃんも言うこと聞いてくれよ」

 「フンッ!」


 ザナークは剣を二本抜き、

 魔物めがけて走って行った。


 「行っちゃいましたね」

 「……仕方ねぇ。援護するか」

 「ああ、そうだな。おいアンタ魔術で魔物の注意をこっちへ向けられるか?」

 「はい、できます」

 「やってくれ」

 「了解」


 俺は魔物に向けて魔術を使った。

 使う魔術は『氷射(アイシクルショット)』だ。


 「ザナーク。うまく避けてくださいよ」

 「任せろ」

 「『氷射(アイシクルショット)』!」


 俺が放った魔術は、

 魔物の鱗を砕き、外皮を剥がした。


 「行ってください!」

 「だぁぁぁ!」


 ザナークは雄叫びとも取れる声を上げながら剣を振り下ろした。

 俺が削った部分に剣を当て思いっきり振り切った。


 「グシャァァァ!!」


 魔物は大きな悲鳴を上げて倒れた。

 死体は水の上にぷかぷかと浮かび、その全長が露わになった、

 その全長はこの船よりも大きかった。


 「とったぁぁぁ!!」


 ザナークの一言共に、

 船員のみんなが一斉に声を上げた。


ーーー

 シーサーペント死体は、

 貴重な素材が多く採れるため、このまま船で引っ張って行くことになった。


 船はこのままセフィス大陸に入り、

 港に停船した。

 船に乗っていた人が次々に降りて行き、俺たちも船を下りた。


 こうして俺たちは、

 セフィス大陸に降り立った。

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