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転生記 ~異世界では長寿を願って~  作者: 水無月蒼空
第1章:【幼年期】転生編
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第三話:「初めての攻撃魔術」

 足腰もしっかりし、二足歩行が可能になった。二足が安定したことで今まで以上に家中を歩き回ることができた。

 家の中を歩き回れるようになったことでいろいろなことを知ることが出来た。

 俺が転生したこの場所はアスト王国の東部に位置するリエイト領、その片隅にあるシエラ村という場所らしい。

 まだ外には出られないがいつかは出てみたいものだ。


 この世界の言葉の人間語を話すことができるようになった。どうやらこの世界には他にも、獣人語、背翼語、戦神(せんしん)語、魔神(まじん)語があるらしい。魔神(まじん)語と戦神(せんしん)語の言葉だけ神がついてるのはそれぞれのそれぞれの種族の神が広めた言葉であるかららしい……以前はもう一つ龍神(りゅうじん)語という言語もあったらしいが使用していた龍族はそのほとんどが姿を消しており、龍神語を使う者がいなくなったため現在ではほとんど使っていないようだ。

 いつか他の言語もしゃべれるようになりたいけど前世では外国語の成績悪かったけど大丈夫かな?


ーーー


 俺はあの日、書斎を見つけてから以降毎日通い詰めていた。セリスやヘルスに読んでもって今では本に書いてある文字も読めるようになった。


 「父様、僕はこれから書斎に行って本を読んでこようかと思います」

 

 俺は、日課である読書をするため書斎に向かう前にヘルスに報告をしておいた。

 

 先に言っておかないと心配して探されるからな…‥


 「ああ、分かった。父さんは、これから村と森の見回りに行ってくるから読み聞かせは母さんに頼んでくれ!」


 ヘルスは、期限付きでこの村と近隣の森を見回りをしたり出現した魔物を討伐する【地方騎士】の職に就いている。


 「いえ、それはもう大丈夫です。もう大体は読めるようになったと思うので」


 多分読めない字はないと思う。もしあったらその都度聞けばいい


 「な!?ル、ルイ!もう文字を覚えたのか?」


 ヘルスが驚いたように言ってきた。


 「はい、書斎にある歴史の本に載っている文字はすべて覚えたので多分覚えたと思います」


 俺が、そう言うとヘルスはあっけにとられていた。


 「そ、そうか…‥分かった、行ってくるといい。もし、分からない文字があったら母さんに聞いてくれ」

 「はい!分かりました!それではお父様行ってきます」

 

 俺は、ヘルスに許可をもらい書斎に行こうとして立ち止まった。


 これは、一応言っておこう


 「あ、そうだ。父様!」

 「ん?なんだ?」

 「お気をつけて!」


 俺が、一言そう言うとヘルスはうれしそうな顔をして


 「ああ!気をつけるよ」

 「はい!」


 俺は、書斎に向かった。


 一応言っておかないと見回り中に事故で死んでしまうっていうのは嫌だからな…‥

 

 そんなことを考えながら俺は書斎に到着し今日読む本を探していた。


 今日は何にしよ…‥いつもは歴史の本ばかりだから、たまには別の本でも読んでみようかな


 そんなことを考えながら本棚の隅を見ると一冊だけ少し古びた本を見つけた。


 ん?なんだ?この本だけ少し古びてるな…‥表紙にはなんて書いてあるんだ?


 俺が、本棚から本を取り出し表紙を見るとそこには、【魔術教本】と書かれていた。


 「な!?これって、魔術教本!?てことは、これを読めば魔術が使えるようになるのか?」


 今の俺はセリスが使った治癒魔術の『ヒール』しか使えない。セリスにかけてもらってから俺は、怪我をした時やどこか痛めた時にセリスが唱えた詠唱を繰り返し自分でも言ってみた、セリスに『ヒール』の効果を教えてもらったりして何度も繰り返しやることでなんとか使えるようになった。


 ついに俺も治癒魔術以外を使えるようになるのか!


 期待を胸に開いた魔術教本の出だしには魔術を使うための魔力について書かれていた。


 【魔術を使うための魔力量は生まれた時点で確定している。魔術を使った回数や、使う魔術の位によって変化を起こすこともない】

 【魔力を使い切り魔力切れ起こした場合、当人は意識を失う】


 人の魔力量は生まれた時点で確定している!?


 俺は魔術教本に書かれていた内容に驚きを隠せないでいた。

 

 人の魔力量が確定しているなんてそんなことがあるのか?

 それに、魔力切れを起こしたら意識を失う!?そんなの魔力量を多くできないのに…‥

 だとしたら、最初から魔力量が少ない人が不遇すぎないか?


 その後いろいろ考えた結果、いい結論は出せなかった。

 まあ、今の自分にどれだけ魔力があるのかなんてわからないか考えても仕方ないか…‥。

 それよりも、今は使える魔術を増やすことを考えればいいか…‥俺はそう思い、魔力量のことを考えるのをやめ、魔術教本をもって部屋に戻り、教本を読むことに集中した。



ーーー



 結果として、この魔術教本に書かれていたことは、前世で異世界などの書籍をあさっていた俺にとってとても面白い物だった。 

 書かれていたことは

 

 【魔術は全部で5種類ある】

 ・攻撃魔術

  主に敵に対して攻撃をするために行使する魔術

 ・治癒魔術(解毒魔術)

  怪我の治療や、毒状態の回復に使用する魔術 

 ・複合魔術

  複数の魔術を時間差で使うことによって魔術を複合させる魔術

 ・結界魔術

  魔法陣で指定した範囲に内と外を分ける壁を形成する魔術

 ・封印魔術

  魔法陣を用いて対象を無力化し断界された領域に閉じ込める魔術

 主にこの5種類である。


 攻撃魔術の他に結界魔術に封印魔術なんて物もあるのか。治癒魔術はセリスや俺が使える『ヒール』が属する魔術だろうな…‥治癒魔術の種類に解毒魔術なんて物もあるのか。

 この中でも特に難しいのが複合魔術だろうな。


 【魔術を行使する手段】


 ・詠唱魔術

  詠唱をすることによって、魔力の込める量、魔術の威力、射程範囲、射出速度の行程を設定する。人族が編み出した手段。魔術師に一番多く使われている。


 ・魔法陣

  すでに行程を記した魔法陣を媒介にし魔力を込めることで行程設定を省略する手段。太古の戦役で魔族側が用いていた。この手段は主に、戦争や国の宮廷魔術士団などで使われている。なお、この方法で魔術を行使すると消費魔力量が多くなる。


 魔術を使うにはこの二種類の手段があるのか。詠唱魔術の方は、口に出すんじゃなくて頭の中で行程を設定してしまえばわざわざ口に出して詠唱しなくてもいいんじゃないか?

 それも踏まえて、魔術の練習の時にでもやってみようか。


 【攻撃魔術には大きく分けて5つある】


 ・火魔術

 ・水魔術

 ・風魔術

 ・土魔術

 ・神聖魔術

 この、5つでそれぞれが、初級、中級、上級、超級、冥級、王級、神級の七段階に分かれており、この魔術教本には、初級~上級までの魔術が記載されている。

 神聖魔術とは聖セフィスが魔族との争いの中用いていた魔術。死霊系モンスターやアンデットに特に強い効果を発揮する魔術。

 

 火、水、風、岩魔術は分かるけど神聖魔術なんてものもあるのか。

 俺は、まず手始めとして、初級水魔術『水弾(ウォーターボール)』を練習することにした。


 「えっと……これを読めばいいのかな?

  偉大なる水の王子よ 大いなる恵みをこの身に与え 堂々たる存在に力を見せつけろ さすれば この身を持って仇敵に力を示さん

  『水弾(ウォーターボール)』」


 俺が手をかざし詠唱を唱えると足から手にかけて何かが吸い上げられる感覚があった。手に集まった魔力が徐々に水に変化し丸い球体に変化した。

 勢いよく発射されるかに見えた水の球体は勢いよく飛び出すことはなく少し前方に飛んだっだけだった。


 「ん?『水弾(ウォーターボール)』って勢いよく飛んでいく魔術だよな?これじゃあ、お世辞にも勢いよく飛んだとはいえないよな?」


 俺は、もう一度試そうと思い詠唱をし始めたその時


 「偉大なる水の王子よ 大いな…‥」


 足から魔力が吸い上げられる感覚と同時に意識が遠くなる感覚を感じた。


 ん?なんか眠いというよりも体に力が入らなくなってきた感じだ


 俺がそう考えた瞬間完全に足に力が入らなくなり経っていることができなくなり、俺は、床に倒れこんだ。


 な、なんだ急に足に力が入らなくなって……。

 もしかして、これが魔力切れってやつか!?そうだとしたら、俺の魔力量少なすぎないか…‥。


 俺は完全に意識を失い、形成していた『水弾(ウォーターボール)』が頭上に落ちてきた。

 


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