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飛べない鳥の王  作者: 玉様ぺんぎん
浜辺にて
7/12

鑑定?習得への道

やっぱりチートは目指すべきですよね…(-.-)y-゜゜゜

 …目を覚ましても、世界は相変わらず異世界だった。


 昨日は成り行きで『回復魔法』をランクEまで昇格させてしまったが、今後は慎重に計画的にスキルを習得していかなければいけないと思う。


 神様がくれた(と、書いてあった)本「異世界の歩き方」を使えば魂の大きさや強さによってステータスの補強も出来るとは言え、『回復魔法』を昇格させた時の感覚からいって無尽蔵に補強できるわけではなさそうだ。魂の大きさや強さを消費してステータスの補強をしているとイメージすれば、上限があるのも当たり前だ。


 改めて裏表紙裏のステータスを確認する…


 名前:大田 舞桜おおた まお

 種族:獣人(鳥人族:ペンギン)ランクA(王族)男性

 職業:農家(王族、調合士)

 称号:飛べない鳥の王

 【能力値】

 生命力C・筋力D・敏捷度E(水中・氷上・雪上等のみB)・器用度D・知力B・精神力B

 【スキル】

 能力強化系:統率力強化C(但し、飛べない鳥類のみA)、魔力感知F、生命力感知F

 一般技能系:剣術F、体術C、水泳B、調合D、農業C

 知識知能系:動物知識F、植物知識E、薬物知識D、基礎法術F

 特殊技能系:魔術(不可視の指インビジブル・フィンガーF)、回復魔法D(傷害回復(ヒール)


 スキルは項目毎に基本的に習得順に表記されるのかな?

 …少し見難いが仕方ない。


「『基礎法術』は知識知能系か…知ってたけど。」


 本によれば一般的な方法として、魔法系の特殊技能スキルを習得するためには個々の魔法を習得必要があるらしい…。つまり、『傷害回復』を習得できると『回復魔法』スキルを習得できるらしい。この本の力を使う場合は順番が逆になり『回復魔法』スキル習得すると『傷害回復』が使えるようになる…で、回復魔法に含まれる他の魔法(『解毒(キュアー・ポイズン)』とか『疲労回復(リフレッシュ)』とか)を習得したい場合は、習得条件を満たせるだけ『回復魔法』スキルを昇格させたうえで魔術系同様に習得する必要があるらしい。


「すでに習得条件を満たしているのは特殊技能系『法術』スキルか…」

『法術』習得に必要な条件は『魔力感知』『基礎法術』の2つ、『法術』を習得すると『発火』(ティンダー)『凝水』(ピュア・ウォーター)を使えるようになるらしい。(ちなみに『基礎法術』は魔法言語や呪文式などに関する知識らしい。)


「火を起こしたり、飲み水を作れるって…生き残るには必須だよね?」


 とりあえず『法術』は習得する。『発火』(ティンダー)『凝水』(ピュア・ウォーター)を使えるようになった。


 朝飯代わりに乾燥プラムをかじりながら考える。

「まあ、異世界チートって言うと…鑑定でしょ?」

 …相変わらず独り言の癖は抜けない。

「『回復魔法』は思ったよりチートじゃ無かったし…次に試すべきは『鑑定』だよね?」

 勿論、生き残れるようになることが優先だが、チートや無双にあこがれる気持ちは、なかなか捨てられない。とは言え生き残るためには知識や情報は必須だと思う。今かじってる乾燥プラムだって前世の知識とスキルがあるから乾燥プラムだと判断しているだけで、本当は何かの卵だったりするかもしれない…それは無いか。


『植物知識』のスキルがあるからか、今食べているのは乾燥させた西洋李(プラム)の一種だと判断できる。

『動物知識』のスキルがあるからか、昨夜襲われたのはネコ科の獣だと判断できる。

 でも、それがどんなプラムなのか、どんな獣なのかは断定できない。

 前世の知識があるせいで、思い込みで足元をすくわれる可能性もある…。

 リスクを減らす為にも『鑑定』に類するスキルは欲しい…。


 知識知能系スキル『鑑定』の説明文はこうある…

 観察力や記憶力が向上し、知っている物に対しての判断が適切に出来るようになる。

 …どこにも、知らない物が何であるか判るように成るとは書いていない。


「便利だと思うけど、望んでるものじゃないよな?」


 ページを捲りながら他に代用になりそうなものは無いかと探してみる…


「魔術『情報検索』(データ・サーチ)?」


 説明を見ると…

 『世界図書館』ワールド・ライブラリー接続(アクセス)し、『書庫』(アーカイブ)『情報』(データ)意識に認識(ダウンロード)する。ランク上昇に伴い、より多くの項目で検索・絞り混みが出来る様になる。但し、情報毎に閲覧可能な権限が設定されており、全知の神を除き全ての真実を閲覧することは出来ない。

 不用意に使用した場合、膨大な情報量に因って意識の混濁・気絶・混乱・発狂・ショック死等を引き起こす事があるため注意が必要。

 『全知の悪魔』(ラプラス・デーモン)『書庫の妖精』(ライブラリアン)『本の精霊』(インデックス)等が持つ能力を元に造られた魔術。


「発狂とか…物騒だな。他には無いか?」


 魔術『情報閲覧』(ステータス・ピーク)

 対象の情報を閲覧する。ランクが高まる程、多くの項目を閲覧出来る。但し、相手が見せたくないと考える情報は閲覧出来ない。『全知の悪魔』や『書庫の妖精』、『本の精霊』等が持つ能力を元に造られた魔術。上位魔術として『上位情報閲覧』が有る。


覗き見(ピーク)か…有効な魔術だけど、印象最悪だな…」


 良さそうなのは両方とも『全知の悪魔』(ラプラス・デーモン)『書庫の妖精』(ライブラリアン)『本の精霊』(インデックス)等が持つ能力を元に造られた魔術なのか…これって、もしかして自分で習得しなくても良くないか?

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