探索開始
なんとなく方向性も決まり、スキル関係も充実。
「天気も良いし、気分がいいな~」
(私は微妙ですよ。どうしてこうなった…って感じです。)
「成る様になっただけだと思うぞ?」
とりあえず、各種能力値強化系完全制覇して、感覚も強化した……そうしたら体術でも行けるかな?って、気がしてきたから……更に、魔術で防御力、筋力、敏捷性、柔軟性の上昇を可能にする。
称号も活かして行きたかったから、捕縛術や罠や調教……何も可笑しな所はない。
(当初は魔法使い系に行く雰囲気だったじゃないですか!?)
「それだとランク上げないと駄目なんだろ?
ランクF習得はたいした負担じゃないけど、ランクDまであげるのってかなり負担がかかる感じなんだよな……。」
(確かにランクDまであげるには、ランクF習得の15倍位のコストがかかりますが……。)
「15倍!?」
(魂の量や質は数字で表せない部分が大きいうえスキル習得も向き不向きが激しいですから、単純に15倍とは言い切れませんが……標準で計算すればその位のコストが必要ですね。)
「それ位ならランクFで15個スキル習得する方が良いな…。」
(それだと、本当に只の器用貧乏ですよ……。)
『本の精霊』の苦言を聞き流しながら周囲を見渡す…。
「本当に天気も良いし、良い気分だなぁ…。」
俺は今、初めての小舟を降りて砂浜を散策している。食糧が完全に尽きる前に何とかする方法を確立したいので、とりあえず浜辺に降りてみたのだ。
太陽の向きから概ねの方角を予想すると、この砂浜は南側に海、北側に森、西側に岩場、東側に丘が有るさほど広くない砂浜なのが判る。森で木の実を探すか、海で魚などを取るか……森は獣が出そうだな。
「そういえばさっき、向き不向きがあるって言ってたけど、俺に向くスキルって判るか?判るならどれだ?」
(私に判るのは、種族などの特性関係と称号等による追加特典、複合スキルによる準派生とかですね……。)
「解らない単語が多いな……具体的にはどうなんだ?」
(獣人なんで『生命力強化』『筋力強化』『敏捷性強化』『視覚強化』『聴覚強化』『嗅覚強化』には適性があるはずです。加えて、ペンギンの鳥人ですから『空間把握』『低温耐性』『水泳』にもあると思います。逆に苦手なのは『器用度強化』『知力強化』『精神力強化』や『調合』や『鍛冶』などの加工関係ですかね。魔法は『魔術』系が得意、『法術』系が苦手になるはずです。)
「得意とか苦手って、具体的にはどうなんだ?」
(スキルの習得や昇格のしやすさですね。勿論、「異世界の歩き方」で習得する場合のコストも増減します。)
「『法術』系が苦手なら、なんでそっちを進めたんだよ?」
(苦手でも、有効なスキルなら努力するなり代償を払うなりして習得する方が良いに決まってます。使えないスキルは、使えないスキルなんですから。)
「どんなものでも使い方だと、俺は思うんだけどな……。」
って、本当に開始しただけですね…orz