目覚めたら異世界でした
ストックなしで連載開始w
予約投稿なにそれwww
「ここは…?」
青い空、白い浜辺…って、ここはどこ?
軽く伸びをしながら目を覚ますと、ここがどこか解らなかった。昨夜の行動を思い出そうとすると、むしろここ数日というか数年ほど何をやっていたのか思い出せない…
名前は太田舞桜、歳はまあだいたい三十代後半だ。ここまでは思い出せる。大学を卒業し、二十代で脱サラし実家の農業を継いだ所までは思い出せるが…だいたい、実家は山奥で海辺に行く用事なんて無いし、なぜこんな場所にいるのか解らない。なぜ浜辺に打ち上げられた様子の小舟で寝ていたかも解らない…まあ、夢でも見ているんだろう。
たまには海にでも遊びに行ってみるのも良いか…そう考えながら、再び横になる。目が覚めたら畑仕事に行かなきゃなぁ…
「夢が覚めない…」
再び目を覚まして周囲を見渡しても、相変わらずの砂浜だ。足元を見ると水掻きがあり、両手は翼(どう考えても空は飛べそうにない黒く小さな翼)になってる…その翼で触った感じでは顔の真ん中に鼻や口ではなく嘴がある…
「ペンギン?…きっと、疲れてるんだろ。」
再び横になり瞼を閉じる…今度こそ見慣れた日常で目覚めてくれるだろう。
三度目に目を覚ましても状況は変わらず、人は多少の混乱や感情の乱れが有っても、一眠りすればだいたい落ち着くもの…。
俺もその例に漏れず、何となく現実を受け入れ、諦める。
ふと、足元を見ると一冊の本が…
「…異世界の歩き方?」
日本語のタイトル?何故、異世界?ここは異世界?
他には、膠か蝋の様な何かで塗った布と紐で封をされた素焼きの瓶が二つ、魚の干物が一束…
少し周囲を見渡して誰も居ない事を確認。とりあえず本を読んでみる。
この翼では、ページを捲るのも一苦労だ…なにかを持ち運ぶのも、両腕で抱えるか、脇に挟む様にするしかない。結局、屈んで嘴を使うのか一番楽だったし…
…表紙裏の著者紹介によると著者は元召喚勇者で現役の神?
タイトルの「異世界の歩き方」も含め、ネタ臭がプンプンします。
半ば諦めていたけれど、前書きによればここは異世界らしい…魔法が有る他は基本的に元の世界と変わらない。でも、魔法があるから、神や精霊や魔物も居る…って、かなり違うって事じゃないか?
…頭痛くなってきた…
ノリと勢いで書いてます…(-。-)y-゜゜゜