表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/19

不穏な動き

「遂に現れました!郊外で目撃情報です!」

 慌ただしく飛び交う声、走り回る人、点灯するモニター群。

「奴らに接触せよ。隠れ家を暴き追い詰めるのだ!これで全てを元に戻し、悲劇の幕を下ろす。」

 モニター群の前、指示するのは老人。人々は呼応しその目を輝かせる、それは希望、あるいは闘志、あるいは…憎悪。

 彼らはそれを正しいと信じている。とても堅く。誰も止められない―。


 ヴェリタたちは今、高台からさらに登った岩だらけの地帯まで来ていた。ミランは上のヴェリタに引っ張られ、下のヴェリタに押し上げられ登っていたが、流石に息を切らし始める。

「ねえまだなの?ちょっときついよ。」

『此処だ。』

 岩の隙間にミランの手を掴み入っていくヴェリタ。下り坂になった奥は広い空洞で、ヴェリタが手探りで火を点けると簡素な家具類も照らし出された。

『オレたちの家さ』

 ミランは疲れた表情でしゃがみこみかけ、ヴェリタ二人が素早く彼女を抱き上げた。

『早めに帰ってきて良かったな。無理させて悪かった。』

 返事はない。ベッドに寝かせ、

『おやすみ』

 楽しげにささやいて床に寝っ転がった。

 外はほぼ暗い時間。星が瞬きだす時間。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ