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発見2

 俺は、結界の破壊や、木をへし折った現象…

 それについて、アマジャさんに、プロ?の意見を聞いてみた。


 …まず、私はこの【目】で、深淵を見て、確認する事が、出来はしますが、

 それは、あくまでも見えるか、見えないかというだけの話で…、

 つまり、あくまでも表面的なもの…に、なります。

 なので、お力の秘密については何とも…



 今程、お話とお考えを伺った限りでは…


 やはり…我ら生者は、この境界線、【深淵】の壁を、絶対に越えられない様ですし、

 …それ以前に、触れる事も叶いません。


 そこを通る力の流れが、【深淵】からこちらの世界むきで、

 それは、絶対に一方通行で有る…


 それが、この世界における、恐らく絶対の真理ですね…


 アチラ側よりお越しになられた神様は、例外的に、それに触れる事が出来ると。


 仰るように、力の流れる向きの様なもの、その理屈や、理が決まっているのは、もう間違い無いのでしょうね。



 そして恐らく…ですが、その現象を上手く用いれば…


 神様の攻撃は、こちらの世界の者で有れば…絶対に防御も出来ない、一方的ものになるのでは無いかと…


 ただし…


 それは、その攻撃が当たれば、或いは、交わされなければ…と云う条件も付きますね。


 あと、その力を受け流す様なタイプの敵にも、中々厳しいのかな…と。



 おお、なる程ね…

 あれだ、

 「当たらなければ、どうという事は無い…」ってヤツ。


 確かに…

 上手く破壊出来たのは、結界を発現させる為の石や、

 木には、根っこが有ったから、か…


 確かにあの2つの案件は、どちらも足元が固定されてたっていう、同じ条件だったからな…


 つまり動けない状態で、力が加わったから、その結果、


 対象は破壊されたっぽい、のか…


 例えばそうか、それが地面に置いてるだけの石ころや岩だったら、


 ただ、動くだけで終わり…って事だよな。



 しかも、このヒビ割れの大きさも、多分関係あるだろうしな…


 もしかして、こりゃ凄えチート技、キタアアーっとか、

 一瞬浮かれたんだが…

 

 そうか…、やっぱ、そう簡単じゃねえよな。


 いや流石、戦闘のプロやな…

 調子ぶっこいて、いつか大恥かく前に、

 …ちゃんと聞いといて、マジで良かったわ。



  だが?逆に…


 良い様に考えればさ、


 例えば…後ろが行き止まりの、すっごい高い崖だったりすれば、


 飛べない奴とかなら、多分落とす…或いは潰せるよな…?

 それくらいなら、多分出来そうだぞ…?


 いや…でもそんなの、条件的に?

 そんな事、現実には、中々無いか…無いよな…


 凄ーく、限定的過ぎだよな。うーん…


 

 「あ!ところで、あの獣人の暗殺者が、神様のお身体を通り抜けた現象は…」


 …ああ、はいはい有りましたね。

 んー、あれ…上手く言えないんですが、


 この【深淵】の境界線を…

 あ、面倒なんで、壁って言いますが、


 俺が…壁の外に向け…あ、つまり、【深淵】側から見て、壁を通過して外方向に意識を…?

 いや、意識そのものの向き?を、


 内から外、俺が触ろうと意識する方向…って考えてれば、

 どうやら俺は、人や物に触れたり出来ると…


 あの時…丁度殺される直前の、

 獣人がぶっ飛んで来た時…


 我ながら、ボケっとしてたんで、実は強い意識みたいのは、殆ど無かったんですが…


 今思うと、…多分…?

 あの時の、俺の意識の向きが、

 外から中、内側向きに…だった…ような気がするんですよね。なので…



 あ、今実際にやってみますね。


 多分…えーっと…こうやって…強く考えてっと…


 そう言って、俺は意識を切り替えて、

 そして…右手を差し出し、アマジャさんに握手を求めた。


 アマジャさんは直ぐに手を伸ばし、俺の手を握ろうとしたが、


 その手が…?


 見えてる俺の、その手を、スルリとすり抜けた。


 それに驚愕するアマジャさんと…


 「あ、やっぱりか…」と、何となく納得の俺。


 どうやら、俺は自分の意識の置き方次第で、

 3Dのホログラム?いや、まるで立体映像の様にもなれる、って事だな。


 更に驚いた事に、この状態でも、俺から意識して触れば、アマジャさんの手を掴めるし。


 スイッチの切り替え?意識を解除?すれば、また、すり抜けると。

  

 獣人が素通りした時がスイッチオフで、獣人が着地して、そこでオンになった?…


 ある意味、受け入れるか、無視するか、そんな感じ?



 そうか…

 俺は、俺だけは、どんな時でも通常通り、人にも物にも、ちゃんと触れる事が出来る訳だ。


 つまり…これで?


 俺には、もう二度と、誰も、一切の攻撃は不可能、当たらないよ?…って事だよな?…意識次第で…



 オラオラどうした、どうした?

 お前の攻撃など、俺には当たらんぞ?

 ほら、どうした、俺はココだぞ?あ~はっは、

 

 …的な?





 いや、待て…

 どれだけ安全な城の奥に隠れて居ようが、俺はそこをすり抜け、入っていって、コソコソ隠れてる要人の…例えば暗殺なども可能なのでは?



 お?…マジかよ、ついに今度こそ?

 無敵チート能力、来たか?


 試しに、アマジャさんの短剣を借りてみたが、壁を通り抜けるのは俺だけで…剣は落下…無理でした。


 そか、だよな、やっぱ…そこ迄は甘くないか?

 まあ…ええよね?


 まあまあ、これだけでも充分っちゃあ、充分よね…?むしろ贅沢言うなよってね?




 いや、でもなあ…

 これもさ、俺だけ、の、限定特典やん?知らんけどさ、


 初回ログインボーナス?

 俺だけ貰える無料ガチャ?

 でもさ、…そうじゃ無いのよ、違うのよ、


 そりゃ、何にも無いよりは、

 ちょっとは、嬉しいんだけどさ…


 そう、俺が欲しいのはさ…



 …うーん、なんと言うか…違うねん、


 俺だけ、じゃアカンのよね…


 おめおめと、ヌケヌケと?

 俺だけが助かるとか…そういうのが…


 もう二度と、絶対に嫌なのよ、御免被りたいのよね!



 今度は…全員を守れなきゃ、絶対ダメなのよ。


 

 俺だけ…ってのは、


 俺にはあんま、意味も価値も無いんだよな。


 だが…こんな俺にも、出来る何かが有る、

 そのとっかかりが出来た訳だ。



 それだけでも、まあ、今日はやっぱりお祝いだな。





 PS,シレンさんの荷物一式は、見事無事でした。


 あ、今親戚さん舌打ちした?

 

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