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Return to Myself 5

絆を深めた俺とミューは、ゆっくりとヒビ割れ…【深淵】から出た。


 皆が注目する中、

 俺は、ヒビ割れの中で聞いたミューの話とか、内部の状況には大して変化が無い事、なんかを話した。


 アマジャさんと親戚さんは、俺の血が入ってると言うクモ、ミューを見る目が、明らかに、良い方へと変わった…


 で…?


 お爺…いや、マーヤルさんは、話しの途中、俺を守る為に…って辺りから、堪えきれず号泣しだして…

 「おおお、なんと神の為に、その命を賭して闘ったと。素晴らしい…貴方は立派な【使徒】で有ると、

 私が、このマーヤルが認定しましょうぞ…」そう言って、

 ヒック、ヒックと嗚咽を漏らしながら、

 ミューに祈りと感謝を捧げ始めた。


 ミュー…大丈夫か?ちょっと…引いてないか?


 「ここは、かつて我等の神が眠りし場所に間違い無い様だ…。シレンよ、使い魔を飛ばし、急ぎ商会へ連絡を」

 「御意。直ちに」



 そして…


 神様、その幼子マーオは、恐らく、貴方様の力の一部…

 それが封印されているのは、もう間違い無いと思われます。アマジャさんがそう言った。


 アマジャさんの目には、俺と同じ、黒っぽいモヤが、マーオちゃんからも出てるのが、見える様になったと教えられ、


 俺の目にも、そのモヤが俺と繋がろうとしてる様に見えたし、そう感じた。

 そして…封印?ってのが、それを邪魔してるっぽいのも判った。


 そもそも、その封印って…さっきの、あの外に有った結界みたいに、俺に壊せますかね?


 あと…壊せたとして、マーオちゃんは大丈夫なんですかね? もし万が一、死んじゃったりしたら、もう絶対に絶対に絶対に、イヤなんですけど…? 皆に聞いてみた。


 マーヤルさんが一歩前に出た。


 申し上げます。残念ながら、この娘に使われておるのが、ただの魔術ならば、或いは可能でしょう…

 ただし、それがより強力な【呪】だった場合、それは叶わないかと。


 ただ、封印した者が、改めてお力を取り出し、再び利用する事を考えておったならば、

 何らかの方法が、有るのやも知れませんが…

 我等には、その正しき答えは今、お答え出来ません。


 恐らく、封印を施したのは、貴方様の復活を一番恐れる存在…

 つまり、神族が…いや、恐らく3柱のうちの、ヒルメ神、或いはヨミ神のどちらかで有るのは、疑い様も無し…と


 …そうですか。

 

 そうだ、ミュー、ちょこっと、つら貸せや?


 俺は笑って、ヒビ割れにミューを呼び込む。


 お前はなんか知らない?聞いたこと無いか?


 ん?


 封印、ヨミってやつなの?…そいつ知り合い?

 …そっか、違うのか。


 で、この封印、実はお前なら壊せたりしないの?

 …そっか、無理か。分かった。


 じゃあ…俺なら壊せるかな?

 …判らんか、そうか…いや、お前が気にすんな。


 ん?…ふむふむ…なる程…そうか。その線か。判った。


 よし、外に出るぞ。


 今、ミューにも確認したんだけど、俺にもミューにも、壊せないらしい。俺は皆に告げた。


 あと、ここにあった結界は、ズク族の手の者が掛けたらしいんだが、

 術式?は、アーマの魔術だったそうだ…

 ちな、俺にはその意味も内容も、全く判りません。


 おお、流石【使徒】ミュー殿。

 更にもう一歩、マーヤルさんが前に出た。

 

 恐らく…、ズクの仕業に見せかける為に、アーマの…いや、もう間違い無くヨミ神ですな…


 ヨミが、貴方様のお力を奪ったと考えるのが、全て合点がいきます。

 アレは、宵闇、つまり、言うなれば貴方様の【深淵】の劣化版で、貴方様の力を、ある程度利用出来うるのでは無いかと…


 また、大抵の悪事の裏で糸を引いておる、本物の、悪辣、腹黒で御座いますゆえ。

 しかし、そうなると…恐らくは我等にとっても僥倖やも…

 やはり、何らかの、お力を取り出せる方法は有ると、そう思われますな。


 ヨミって奴、まあまあボロカスやな。

 しかも、神のクセに評判悪いとか。悲しいやっちゃな。



 そうか、じゃあいつかそのヨミに有ったら、マーオちゃんが喋れるようになるかも…って、事だな。


 まあ、今日ここに来るだけで、全部上手くは行くとは思ってなかったけど…


 かつて、ココで…その最後、終焉を迎えた【深淵の破壊神】パイセンの…


 その力の、ほんの一部とは言え、俺が回収出来たのは、良かったな。


 何よりミューと話せる事も判ったし…




 いや、実はそれが一番うれしかったりするな。

 


 

 

 


 

 


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