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事情5

 そして、時刻は23時過ぎ…

 深夜の怪談…ならぬ会談が始まった。


 まず、俺の異世界初登場シーンから、現在に至る状況の説明…を、アマジャさんから皆に。


 あと、ちょっと俺には不足な成分?が有って、それがどうやら、例の黒い石かもって話とか…


 で?…何故だろう…

 エッタさん、うんうん頷きながら、一番真ん中で、何か偉そうに聞いているのだが…


 で?

 そのエッタさん。領主さんこと、【使徒】のお一人と熱い抱擁ののちに、お互いの無事、

 そして、マーオちゃんの無事を、大層喜んだ。


 俺は、この爺さまがマーオちゃんの父親かと一瞬思ったが、どうやら違うそうだ。


 …内緒だが…良かったと思った。知らんけど…




 

 「それで…アルデント様達は一体…それにマーヤル様も…」




 ああ、では順を追って話そう。


 あの後、君と別れた後ね、そう、

 とにかく、あの大きな魔力を感じた辺りでね…そう、色々有って。

 

 あれ、もう間違いなく【呪】だよね、きっと。

 するとミゲヤ、恐らく君は、頼まれた男とは会わずに、あの魔力流れを追うだろうなと、皆判っていたし、


 何よりその盗人ね、約束の場所も時間もすっ飛ばして、自分からこっちに顔を見せに来てね、

 

 しかもさあ、指輪は質に出しちゃったっなんて言うもんでさ、

  あの教会の若いのと一緒に、その質に、大急ぎで馬車に乗って向かってったのさ。


 それで…まあ、

 本来、私とザジで直接砦に向かうはずの馬車、そう、その足が無くなってしまってね、


 …結局皆で、軍隊の尻を追いかけたのさ。


 大軍は通れない細い谷を抜けて、先回りしたりしてね。



 で、こっそり、ザジに向こうの馬車に行ってもらって、車軸が壊れたって芝居を打って…


 あとは…まあ…

 あの、アーマの雇われ獣人達ときたらさあ、


 こっちが馬車を停めても、一度だけ確認しに来たっきりでね…


 まさか皆、サッサと先に行ってしまってね…

 いや、驚いたの何の…


 良いのかい、それで?


 こっちは、まあありがたいけどさ、傭兵のくせに呆れるよね…



 結局、それから皆で一緒にダーマ砦を抜けてね、


 そこで、我等を待たず一人で先に用事へ向かったマーヤルを、

 

 急ぎ、シレンに馬で追いかけさせたんだよ。


 そうそう、その後ね、回収する予定だった馬車は、御者がそのまま地元に乗って帰ったよ。


 私達の乗った、入れ替える予定だった馬車は、連中に逃げたと思わせるのに、ホントに車軸を折って、途中でわざと乗り捨てたんだよ。


 それからね、近くを通る行商に、無理を言っては乗せて貰ってさ、


 そうそう、たまたま途中で、うちの商会の馬車が近くに居てね、


 サザーリンを、安全な所迄、商会の何処かまで送って貰うように頼んでね…


 ようやくさっき、ここ迄帰ってきたのよ。


 いやはや、年寄りにはいささか大冒険すぎだよね、さすがに、疲れたよ。




 「成る程、理解しました」

 …では、今宵は皆お疲れでしょうから、神様、使徒様はどうぞおやすみ下さい。


 後の事は我等にお任せ下さい。

 … アマジャさんが言った。



 そうですね、追手が戻るやもしれませんが、

 あの様子だと早くとも、明日の朝以降にこっちに向かうんじゃないですかねー。

 …若い青年が言った。



 じゃあ、ザジよ、しかと、頼んだぞ。

 …青年の肩を軽く叩き、ミゲヤさんが笑った。



 ええ、そうでしょうね。判っていましたよ、はいはい、そうですね頑張りますよ…

 青年がそう言って、ガックリと、椅子にもたれながら、そう言った。




 そうか、どうやら異世界も…


 ガッツリ体育会系な思考が普通のようだ。


 



 

 翌朝早朝。午前6時前ー起床…日の出と共に起こされた様だ。


 で。今後の身の振りの相談を少々。


 最後の謎?マーヤルさん失踪事件…いや向かった先に、


 何と、あの?先代【深淵の破壊神】が眠って変化した石…が、有ったらしい…場所…が、

 有るらしい?…と、


 …面倒くさいなっ、


 唯一、マーヤルさんの事情を知っていたザジ君、いや、以下青年…が、説明した。


 そうだ、俺が…いや、破壊神代理(仮)が必要な筈の、


 力の?…何か?


 それがそこに有るのなら、俺は行かねばなりません、っと。


 2名の老人とエッタさん、マーオちゃんが即刻帰還、

 で、その護衛にエギラさんと青年が、


 俺と、アマジャさんと親戚さんが、

マーヤルさんと謎の力奪還作戦?にと、そう決まった。


 で、

 いよいよ出発って時に、涙のお別れの最中、まさか…マーオちゃんがグズって大泣きした。声出てないけど…


 俺の腕にしがみつき…


 俺と離れたくないと?…


 うおおおおおおおおお、エイドリアーーーーーんっ

 

 ぶっちゃけ感動した。

 

 ちょっと、泣きそうになった。



 その刹那?エッタさんがおかしな事を言い出した。

 「ならば、私も…ご一緒に…い、行かないと、いけませんね…」




 え?…




 いや一応、一応聞くけどさ、


 アナタ…本気?




 まさか…

 あんた、俺の飴ちゃんとか、カレーが目当てじゃ無いよね?


 …


 …


 キョドった。

 キョドりやがったよ…


 …マジか?

 まさかの、図星かよ…


 いやいや、エッタさん?その口笛鳴ってないから、出来てないから…


 っていうか…

 何処見てんだよ!おい、

 全く…


 …怖いわ、この人



 まあ…?そんな訳で、マーオちゃんは俺が責任を持って連れていきます。


 あ、世話係の彼女も…一応、はい…


 

 …恐らく、この子が何かとても重要な気がするのです。(知らんけど…)


 すると?

 マーオちゃんの父親代理?サザーリンさんが言った。


 「もしかしましたら、神様が仰せの通り、実はその娘には、神族のとても大きな力が封印されておるそうです、もしかすると…ですが、そこで何か…有るやも、知れませんね…」


 すかさず、

 「サザーリン、本当なのか、その話は…」っと、アルデントさん。


 「その娘が声を出せないのは、その封印が原因です、しかし、どうやっても我等にその封印は解けませんでした…」


 ですが… 【深淵の神様】によって、その場所で、更に何らかのお力が働けば、或いは封印も…と…


 判ったサザーリンよ。ならば、なにより優先すべきは、【深淵の神様】の真なる覚醒…で、あろうな…


 「アマジャ、そしてエギラよ、お前達は神様を御守りしその地へ赴け、そして事を成したら皆と、マーヤルを無事、我等の元へと連れ帰ってくれ…

 そしてザジ、ミゲヤよ、我等老骨と婦女子と幼き娘を、

 一番近い、エィードの商会まで護衛し、

 その後そこから折り返し、神様と残りの皆を迎えに行っておくれ」


 「「御意」」


 全員が一斉に答えた。 

 息ぴったし…うわカッコ良…




 そして、

ミゲヤさんは一旦離脱するが、一応復帰予定と。





 本来の予定カーナン直帰とは違ったが、


 俺達、アマジャさん親戚さん、エッタさん、そしてマーオちゃんの旅が再開した。


 

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