相違1
俺達の宿営地…いやただの山の中腹、崖の脇にて、
先程から何やら、熱いミーティングが始まっていた。
で、内容が?
今晩の晩飯の…メニュー?
…って、おいおい?
いやいや、いい大人達が、よってたかって何やってんのよ?
…しかも、結局カレー味が前提でしょ?
そんなこんなしていた矢先?
眼下の街に、なにやら動きがあった。
どうやら街に駐留していた軍が、ようやく動き出したらしい。
急ぎ、謎の商人風?親戚さんが、颯爽と偵察に向かった。
「まだまだ急ぎはしませんが、我々も移動の準備を始めましょうか」アマジャさんが言って、
「まあ、ヘビか魚、結局はどっちかなんだよな…ですよね?」
…ミゲヤさんが俺に言った。
「お…おう」
暫くして、親戚さんが戻り、皆に報告する。
「軍が出発しました。もう少ししたらば、皆で入れそうですね」
そう言って、
馬の背中からゴソゴソと荷物を降ろす。何やら、大事に包まれた布を開いていた。
「では、どうぞ、こちらを…」
そう言って、デカい新巻鮭鮭みたいな魚一匹取り出して、
俺に捧げるように両手で見せてきた。
「おお、無事見つけれたか。もしや根こそぎ、軍の奴らが持っていったんじゃ無いかと、少々心配したんだが…」
「でかしたぞ、エギラよ」
ん?
…えーっと?
偵察の目的って、確か…
お仲間との、合…流って感じのはず、でわ?
まあまあ神様、まだ焦らずとも、奴らは大所帯です故、
そう簡単には、行きません、もう暫く、ごゆるりと…
「お、おう」
さしあたって?
特にする事も無ければ…
皆、ソワソワと料理の用意を手伝うんだが…
だが…
大人4人もいればさあ、
すぐ終わるよね…
そもそも、切って、味付けして、
焼くか、煮るか、 あと、揚げるか…その3択だしね。
じゃあ、もう食べましょうか?って、直ぐになるよね…
まだ昼過ぎなんだが、
今日は早めの晩飯って、流れの様です。
どうやら、こちらで食事は、1日1回か2回が普通らしい。
だったらまあ、食事は楽しみなのもちょっと、判かるわな。
まあ、食うか!
本日のメニュー…
白身魚魚のフライ カレー風味、はい、拍手!
もう一品、思い切って汁物って事で、貴重な在庫、インスタント味噌汁を放出した。
鮭みたいな魚、腹を開いたらピンク…では無く、白身でした。で?
だったらフライだろ?
…って、
思ったものの、言っちゃあ小麦粉もパン粉も無いし、
結局、下味つけて、少しの油で揚げただけなんですが、
まあ、今は良いかと。
油は、菜種っぽい、こっちの植物の実を潰すと取れるやつで、結構、そこらに生えてるし…枯れてても、一切問題無いらしい…
うーん、何だろう…
最近俺、料理系ユーチューバーみたいだな…
いっそ録画しとこうかな…
はーいどうもー、
料理系破壊神ユーチューバーの俺です…って、
…アホか、
いやいや、そんな事より、食べましょうか。
「頂きます」皆、言うようになったな…
うんうん、旨いな。
皆、凄い勢いやん?
あのデッカイ魚、もう無くなる…
でも、ええ笑顔やな…
マーオちゃんも、超かわちいねー、
そーなのー、おいちいのー、良かったねー。
で…
食べ終わったら、
皆、俺を見るよね〜
…見るよね〜。
ああ、知ってる。
コーヒーですよね、
おっと、男性陣はブラックですか、そーですか。
ええ、エッタさんとマーオちゃんはいつものねー。
大鍋で湯を沸かし、お玉が無いので、
河で洗った味噌汁の紙コップで、直接お湯すくって…
あ、熱っ、
はいはい、ではどーぞっと、
うーん、やっぱコーヒー良いよね。
はいはい、マーオちゃんは、その後、飴ちゃんですね〜。
う、エッタさん…
その目…辞めてもらって良いですか?
判りましたよ、判りましたから…
酸っぱいやつね、あの酸っぱいやつね、はいはい。
幸か不幸か?
まあ、今日も平和な夕方だなーと。
で、明日に備え、
本日は皆、早めに就寝しましたとさ。
あ、交代で見張りの皆様、本日もありがたく…。
おやすみなさい…。




