俺の、改善計画5
暗闇のひび割れ…
他に、何と呼べば良いのか…
それは…地面の約30センチ上くらいから、
高さ約2メートル位の、
で、幅は一番広いトコで60センチ位、
恐らくこの辺りを、俺がぶち抜いたであろうカタチ、ひび割れになってる…
俺の背後、2〜3メートル後方に、有る、ってか、常に浮いてる。
俺以外には、【目】を持った人だけが見ることが出来、
それ用?の魔道具を所有すると、見えはしないが、その存在が判る…っと。
で…
俺はこっから出てきたんだな。
この闇の中で、
俺は野球のボールかよ?って位、丸かったな、何でかな?。
ひび割れの形?が人型で無く、
…丸っこい事から考えると?
手とか足が引っ掛から無い分、
その方が良かったのかな?知らんけど…
ま、まあええ。
とりあえず、そーっと片足を突っ込んでみる。
棺桶じゃ無いと良いな…
穴に入れた瞬間から、足先は全く見えなかった。
ただ、前と違って足の存在、感覚はしっかり有る。
ブンブン振ってみたり、アチコチ蹴ってはみたが、
脚の感触は有るが、
何処かに当たった感触の様な物は、
…特に何も無いな。
で、ゆっくりと引き抜く…良かった無事だった。
同じく、腕も突っ込んでみたが、特に異常なし。腕時計も無事だった。
そして…
意を決して、「せーのっ」っと、
首、いや頭を突っ込んだ。
…暗いわ。
いや、前よりは周りが…見え…いや、アレ?気の所為か?
…あれ?
穴の奥側から、さっきの壁?ギリギリで、首を振って…
その首を突っ込んでる側を見ると、
何と薄っすら外側が見えてた…
驚いたな…
で、
そこからちょっと奥側、
沢山の小さな光の粒の塊が、
ここの最奥の方へと、吸い込まれていってる…
数カ所で、
アチコチで…
時々…
数秒間隔で、
まるで流れ星の様に…
俺の目には映った、そう見えた…。
それは…綺麗と言うよりは、
…何故かな、何かちょっと悲しく感じた…
そして、
理由は一切判らなかったが、
俺の目に映るあの光の粒が、
それが人や動物の命だと…
いや、
命だった何かだと…
…理解した。
そうか、魂だ。
死んだ者の魂が、
この【深淵】を通って…
向こうの世界へ向かってるんだ…
俺はこの暗闇の中で…
誰からの説明は無くとも…
俺の頭が、身体が、
そう、理解した。




