俺の、改善計画1
あれから2日移動し、2回野宿した。
特に、接敵したり、トラブルなんかも
…特に無かった。
最初の夜は、残った鹿の肉を焼き、
親戚さん所有の色んな香辛料と、
最後の味付けに、俺の醤油を少々使った。
醤油は小さいペットボトルなんで、大量に使うのは勿体ない…
現状これだけなんで、
香り付け、風味付けの意味合いで、
軽く着けて火で炙り、匂いを立ててみた。
…まあまあ旨かった。
親戚さんに、これもどっかに売ってませんかね?聞いてみたが、
コッチはいい返事は聞けなかった、残念。
食後に、親戚さんが、こちらの世界のお茶を入れてくれた。
……草っぽい。
緑茶ってよりもっと、なんかのハーブティー?ぽかった。
こっちって、草の風味好きなん?…
今夜も寝て良いって、言う、
ありがた〜いお言葉に甘え、寝たった。
遠慮?
それの充電、とっくに切れてる。
その分?は、食事の改善に協力するって事で、
どうかご勘弁を…
で二日目の朝…
時刻は8時過ぎ…
爆睡の余韻に浸る、寝ぼけ眼の俺に、
深刻な顔の三人が、
俺に、
今後一体、どの様な食事を提供すべきかを、
移動前に是非、ご指示頂きたく、ご相談致したい…
と、懇願された。
あれだ、
衝撃の豚骨味のスープに、
はたまた、香ばしい、食欲を誘う焼いた醤油の香り…
俺達、絶対無理…
って、なったらしい。
ああ、まあ、一旦落ち着いて。
うーーん、一回、
一回コーヒー飲んどく?まだコーヒーはストックに余裕がある…
……まあ、実は?
俺が飲みたいだけだが…
小川の水を組み、ジェットボイラーを使い湯を沸かす。
「おお、これが…神の御業か…」
いや、近いです、
か、顔、近…ミ、ミゲ…
ミゲヤさん…聞いてますか?
あ、ダメ触らないで、危ないから…
紙コップを配ろうとしたら、
アマジャさんとエッタさんが、畳んだ紙コップを出して来て…驚いた。
何時だっけ?ああ洞窟アジトで飲んだ時渡したやつだ…
アレ、捨てずに持ってたのか?
「この様な水の漏れない紙の器、奇跡です…」
「お、おう…」
俺はさっさと囲炉裏の火の中に捨てた、
そんな自分が馬鹿っぽくって恥ずかしい…
よし、俺も今後は大事にしよう。
限りある資源…だしな、
心にそう、誓った…
コーヒーを既に見ている、飲んだ事の有る二人は、まあ冷静だったが…
エギさん、ミゲさんの距離が近い…
圧が…
圧が、強過ぎちゃん…
だが負けん…
で、
甘いのと渋いの、どーーちだ?
アマジャさんとエッタさんは甘いので、
後の2人は俺と同じブラックで?って…
ほお、イイね、君ら通だね。知らんけど…
でー、
マーオちゅわんはー、
こ、こ、あ、ねえ〜(はあと)
皆に渡って、
…飲んだ。
うんまい…
カフェイン、サイコー
ミゲヤさんは苦いのが割と好きらしく、
特に匂い、香りがとても良いですなあ…と。
で、親戚さん。
何と、名前は知らんが、昔これとそっくりな茶を飲んだ事が有る、
でも、
こっちの方がスッキリしていて雑味も全く無い、断然旨いと。
何でも異国の、船で来た商人が売っていた豆茶…らしい。
つまり?、探せばコッチで手に入ると?ホントに?イイね!
良い情報が聞けた。
…また親戚さんに親近感ワキワキ…だった。
よし、落ち着いたら、親戚さんに、是非とも入手をお願いしよう。
おっと、そう言えば飯?の話でしたっけ?
何でも良いっちゃあ、良いんですよ… 好き嫌いも別に無いですしー…
ただ…
ただですねー、
あの黒い玉?
あれは…ダメだ…
あれ、もうちょっとどうにかしませんか?
…提案したった。
アマジャさんと狂信者さん?は…
残念ながら、あれはああいう物だと…
諦めろんっと…
が?
そこに親戚さんが乗ってきた。
「私めも、心より神様に同意致します、
私も、アレを食う位ならもう、水飲んでさっさと寝ますから」
そう言って、笑った。
…刹那、ミゲヤさん舌打ち…そしてその目が、
まるで裏切り者か、親の仇でも見るそんな怖い目で、
強く親戚さんを睨んだ…怖ッ…ガクブルやん…
あ、あ、あれは…殺し屋の目だ…
何で?、
アレを、親戚さんはスルー出来るんだ?
「神様であれば、きっと良いお考えがお有りでしょう、
是非我らに、素晴らしき叡智、お知恵を頂きたく…」
え?えいち?
ニヤリ、
ふっ……良いでしょうっ、
きっと、やれる筈。
何故か根拠の無い自信があった。知らんけど…
食いもんは美味いに限るよね。
その昼間、
小高い丘に差し掛かる辺りで休憩中、
マーオちゃんが小さい岩に腰掛け、エッタさんが渡した、小さな花を握りしめ、
手足をフリフリしていた。
激烈かわちい…
いや、
かわちいにも程があるだろう…
まさか…これ程とは…
機材さえあれば即刻ブルーレイに全て録画し、
この奇跡を、
全世界、そして全人類に伝えたい…
そして販売し、広めたいたい…
そう強く思った。
…あ、急いでスマホで録画しよ。
あれ程重要だったのに…
電波もWiFiも無いからな、もう撮影以外はほぼ役立たずだな…
その傍らで、エッタさんが、親戚さんと話しながら、せっせと草を積んでいた。
朝の話を聞いて、自分も植物やキノコの知識で、何か役に立てるかも?っと、
…頑張ってくれていた、
その横で…
言い出しっペの俺が…
……俺?
デレてただけ…だと?
いかんいかん、
気を取り直し、
いや、後で飴ちゃん1個進呈だ…反省とワイロ?
で、
エッタさん、その草は?
あ、これは私共の地方では、
乾燥させてお茶にするのです。ちょっと甘いんですよ、っと。
…ほお、甘いと?。
で、
こちらの葉は、傷に良いと言われています。
あ、それ、ヨモギやん。
成る程、成る程…
どうやら?
こっちにしか無いもの以外にも、
俺の世界の植物や、鹿みたいな生物も多くいるらしい。
ならば、
我に秘策あり…
…ふっ、もう勝ったな、これは。
知らんけど…




