日は登った2
アマジャさんは、手紙を読みつつ、幾つかの質問を終えた…様だった。
その真剣なやり取りの横で…
鬼気迫るその横で…
そう、その横で?
「コーコーア、って言うんだよー、おいちーね〜」相当気に入ったのか、ウンウンと笑顔で頷く…かわちい…
…俺は謎の幼女と戯れていた。
だが…これだけは、
くれぐれも、これだけは言っておく、
俺は幼児性愛者では絶対無い。
…だって、そもそも年上の、胸も大きい方がぜった…ゲフンゲフン、
「宜しいでしょうか?」アマジャさんが此方を見た。
子猫や子犬、ハムスターもそう、小さなカニやメダカも…
あと、ミニチュアみたいな物とか…
俺は小さな生き物や小物が、昔から大、大、大好きなのだ…
まあ、子犬と幼女を一緒にするのはどうか…とは思うが、
こっちに来て初めての…
この、平和な癒しのほっこりタイムが…
遂に、遂に終わるのか…終わってしまうのか…
ちょっと、絶望を感じつつ、
渋々顔を上げて、アマジャさんを見た。
「ご報告致します」
あ、はい…
……
…長い
長いわ…
…とっても長い、ムズい説明があった…
が、正直あんまり頭には入って来なかった。
ああ、アマジャさん、ダメな俺を許して…
「で、どうするんですか?」
起死回生、先手必勝、こっちから聞いたった。
俺が、ここいらの情勢だの、現状だの、全く無知な事をご理解頂いている様で、
暫く考え、「そうですね、全てこちらの世界の事柄や情勢…ですから…」
…怒られなかったので、ちょっと安心した。
あっちこっちで、
やっぱ戦争が…戦闘が起こっており、終結の目処も全く立っていない上に、
更に、この娘をアーマの女神が手中にすれば、更なる混沌が待ち受けると。
何でも、すごい数の捜索隊が動いているらしく、
一刻も早く、コチラもアザエールの終結、戦力の集中をしなければ、
あっという間に、娘は奪われ、我らも戦争の波に飲み込まれる事でしょう。
我等は戦争を回避し、加担しない事を前提にしております
故に、先にも申しましたが、我等に火の粉が掛からぬ内に…
この2人も連れて、急ぎカーナンへ戻ろうかと思います。
あ、そうそう、今更ですけど…、
そのコー、いや、カーナンって、何が有るんですか?
はい、我らの国、ラーべイルの小都市で御座います。
古い街で御座いますが、我等の組織の中枢であり、その地下深くに、我等の本拠が御座います。
我々は、【深淵の目】を通じて、深淵、及び特異点の発現を認識至します。よって、
今、【呪】による、強い魔力の波動…
それらを察知し、更に【目】を持つ者達により、今【深淵】が大きく開いた事を恐らく組織の多くが知ったことでしょう。
我等【アザエル】そして【アザーエル】が千年探し続けた貴方様、
【深淵】の神様がご降臨されました今、
現在生き残った全ての【アザーエル】は、必ずそこに…
【アザエル祈祷院】に結集、参集致します。
我らの掟に従い、急ぎその場所に、必ずやそこに帰還致します。
よって、我等もそこへ…
「お?、おう」
続々と集まる…?
ヒーロー大集合…的な?
…何か、ちょっとカッコいいな…
そんな話をしていたらば、
男が一人、慌てて入ってきた。




