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日は登った1

 明け方の…

 突然の侵入者の来訪に、俺とアマジャさんは少々困惑していた…



 いや、

 とりわけ?俺は役に立ちそうも無かったので、


 ゆっーくりと後ろに下がり…

 そっとライトを消して、バットも置いた。


 …正座待機…



 アマジャさんは、ゆっくりと囲炉裏に火を着けた。


 「で、そちらは何者か?なぜこの場所を?」


 女性はゆっくりと顔を上げて、そして手紙と地図を差し出した。


 アマジャさんは受け取り、そしてこちらを見た。

「え?あ、どぞ、読んで…」

 きっと読めないし…


 この場に居るのも居た堪れない、逃げたい…


 だが、アマジャさんはきっと許してはくれまい…


 正座待機、続行…


 女性が言った。

「こちらには、エギラ様と、ミゲヤ様に連れて来て貰いました」


 …アレ?身内系?

 お知り合いですか?


 「…で、その二人は?」


 追跡者を撒いてから、或いは始末してから、

 痕跡も消して、それからこちらに来られると…


 えーーっと?

 それって…

 こっちの応援とかは、大丈夫なんですかね?


 ご安心下さい。そのうち一人は、【剣】…いやただの剣士では御座いません、


 【旅団】の剣で御座います…


 そう易易と遅れは取りますまい。





 ?「お、おう…」


 …成る程?、剣?

 アレかな多分、

 きっと大丈夫そうだな…何か、良くキレる…って感じ?知らんけど…




 まあ、じゃあ、とにかく、

 皆さん、立ち話も、アレなんで…

 一旦座りましょう、そうしましょう。

 …言ってみた。



 だがしかし…油断は禁物、


 色々事情を聞き、挙句、さて神様どうします?って、

 聞かれたとして…


 そんなん無理…

 俺に答えを出せる筈が無い。それだけは間違いない。


 …なので?


 アマジャさん、どうか、どーおーか、

 詳〜しく、お話を聞いてさし上げてくださいませ。


 その間…私は(謎の)力を取り戻す為、後少し眠ります。


 

 …さりげなく、ブチかましたった。


 …逃げたった。



「大変申し訳御座いません、…大層酷くお疲れだとは思っておりましたが…

 気が至りませんでした…」


 「ただ、後少し、この者が誠に信に足る者かどうか、確認出来ますまでは…」


 あ、ですよね〜。


 えーっと、えーっと、


 あ、


 …じゃあ、取り敢えずコーヒーでも沸かしますかね。


 俺は水を汲み、再びバーナーに火を着けた。


 点火したバーナーの、ゴーっという音に、

 女性は酷く驚いていた。そして…


 その脇から、小さな少女がひょっこりと、興味津々、顔を覗かせた。


 うおおおおおお、



 「か、かわちい…」


 俺は閃いた!


 すぐさま入り口の投光器を常時点灯にし、

 そしてカバンを聞き、

 ゴソゴソ…

 必殺カウンターの一撃をブチかますっ、

 流れるようなその動きか〜ら〜の〜…


 喰らえっ、飴ちゃーんアターーくっ!!(心の声)



 フッフッフッ、このミルチーで、

 この子の心を鷲掴みにしてやるぜ!


 「はい、どーぞ(はあと)」


 …母親?に、止められるかもと思ったが、


 意外とスルーだった。


 少女は少し戸惑いながら、手を伸ばしてきた。


 「ヤダ…かわ…ちい…」


 あー、

 見てて、見ててー、

 こーやってー、

 そーそー、良いよー

 包をー、開いてー


 全力の、身振り手振りで、説明し…


 で、

 最後にぱくっ、と食べた。


 少女も真似をして、ゆっくりと口に運んだ。


 少女は、少しモゴモゴしながら…

 で、

 暫しフリーズした後、突然、手をパタパタさせて笑った。

 「ゆっくり舐めてねー」

 満面の笑顔だった。

 フッ…勝ったな!


 しかし…何だこの生き物…


 「クっソかわちいじゃねえか…」


 俺は妹が小さい時を思い出し、何だか懐しい気持ちで一杯、超ほっこりだった。


  


 手紙を読みながら質問するアマジャさん、


 そして、それを固唾を飲んで見つめ、ときに返事を返す謎の女性…



 ちびっこと、

 笑顔で戯れるオッサン…いや、俺…



 異様だよね?


 何か…寝不足のテンションのせいかな、


 変なの〜ふふふ…


 妙にオモロイ…



 あ、コーヒー…


 俺以外皆んな、甘いので良いよね?


 でー、


 おこちゃまはー、コーヒー薄々でー、

 砂糖もミルクも、たっーぷ…


 …いや待て、違う、



 いや、ダメだ、

 甘いコーヒー?ダメだっ!


 ちびっこはココアだっ、

 ココアだと、昔からそう決まっている。



 俺のゴーストがそう囁いている…

知らんけど…



 ゴソゴソ…

 有った!万が一?に備え、いつかどこかで、急に可愛い女子に会ったら…


 そのイミフな妄想だけで、スティックタイプのを入るだけ、パンパンにポーチに入れといて、マジで良かった。


 で、

 それぞれ紙コップに入れて配った。


 あ、ココアは熱いとマズイんで、ちょっと水で温度下げたけど…ちびっこはフーフーしてー、


 飴ちゃん終わったらー、飲んでねー。



 おっと、話の腰を折って、ごめんなさい、どうぞ、そのまま。



 ふー。


 …やっぱカフェインは正義だな…





 不思議な時間が流れていた、夜明け前…



 いや、すでに朝焼けのオレンジの光が、


 天窓の小穴と入口から、優しく差し込んでいた…



 腕時計は6時40分を指していた…




 もう、朝日は登っていた。


 




 


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