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夜明け前4

 俺が起こすより先に、仮眠中のアマジャさんが起きた。バーナーの燃焼音に驚いたようだ。


 「それは一体…」


 まあ、珍しいよね、異世界の便利グッズとか。


 「甘いのと苦いの、どっちが良いですか?」

 「は、はい、では甘いものを…」


 俺は紙コップにコーヒーと砂糖、粉のミルクを投入し、コップから溢れないよう手の平の上で上手に振って中身を回す様に混ぜ、そして渡した。


 アマジャさんは恐る恐る受け取り、クンクン匂いを嗅いでる。熱いから気を付けてね。


 俺はブラックで頂きます。

 …あーーーーー、旨いぜ…。


 …染みる…染み渡るわ〜


 やっぱり?アマジャさんは、コーヒー飲んでる俺を、まばたきも忘れ、ジッ…と凝視していた。


 俺が飲み終わるまで、アマジャさんは飲まなかったが、俺が飲み終わるのを確認し、ようやく口を着けた。

 直ぐに顔が変化した。


 言葉は無く、バッっと、大きく目を見開き、

 それは絵に描いたような、驚きの表情だった。

 何度も俺と、コーヒーの間を、彼の視線が移動していた。


 「…あ、甘い…です。」


 「お口に合いましたか?、そうですか」


 では、交代、宜しいか?


 そう言って、腕時計のタイマーを4時間に設定しつつ、寝た。



 やはり即落ちだった。


 徹夜明けの4時間の仮眠も、やはり体感的には5分後位だった。まだまだ足りない。起きてるうちは、我慢出来たのに、一回中途半端に寝ると、ダメだ。


 しかし、どれだけ眠かろうと、指定さた時間、アラームが鳴ると飛び起きてしまう。


 野球経験者なら絶対通る道だと思うが、

 合宿なんか有ると、もう絶対、絶対、絶〜対っ、先輩より先に起きなければならない。


 日本国憲法を遥かに凌駕する、野球界における宿命という名の、パワー&モラルハラスメント…


 人はそれを何故か【当たり前】と言う。

 Why〜ジャパニーズピーポー?

 

 故に?目が覚める、覚めてしまう。

 そう、悪いのは全部野球だ…


 野球が、野球が俺をこんな身体にしやがったんだ…クソが、




 まあ、大人になって、多少役には立ったが。


 




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