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賜姓 3

 かつての友で有る蜘蛛から、復活してからの経緯を…


 そして何より気になる、【深淵】を纏いし男の話しを色々と聞いた。


 男はここでは無い、全く別の世界からやって来た異世界人で有り…


 我等の知るこの世界の常識や、理 そのものが一切通じない、その外側よりやって来たのであった。


 本当の我が主…【深淵の破壊神】は、この世界で唯一の【深淵】の番人で有り、

 その監視と管理を行いし存在で有る。


 かつて主は…


 思い上がって暴走した神族らを、この地上より滅する為に、

 命がけで【深淵】の境界線を自ら破り、地上で悪しき神族を断罪して回ったが、


 何よりも深い…底も見えぬ程深い、哀しみと怒りに突き動かされいた。


 だが、この男は違う…見ていて拍子抜けする程に、実に穏やかだった。


 ただ…我等の主同様、幼き者や弱き者には慈悲深く、

 力を振りかざす愚か者には、全く容赦が無い…


 かつて、常に行動を共にし、そして常に強く感じていた主の…あの雰囲気と同じものを…

 どうもこの男からも、強く感じるのだ。


 我は戦いの最中、敵によって捕らえられた故に、

 主の最期には立ち会う事は叶わなかった…


 そして本来なら、我等を創りし主が消滅したので有れば当然、

 我等も同時に消えゆく筈なのだが、


 我等はここに、まだ確かに生存している…


 つまり…我等の主はきっと何処かで生きていると言う事だと、

 そうも思うのだが…


 同時に、この男が主の替りの存在で有る事もまた、疑いようが無いのだ…

 なにせ【深淵】の監視者は、この世界にはただ一柱だけ…なのだから…



 …


 ……


 俺は…


 あの、キモくて巨大なブスヘビを、ガツンとシバいたったその後に、


 改めて、パイセンの生み出した眷属の…多分?…カラスっぽいのと、ご挨拶、ご対面した。


 結論から言うと、コイツも俺たちの仲間に加わるって事になったんだが…

 実はコイツ、そもそも名前が無いんだそうだ。


 で、一応…


 勿論、本人の許可…ちゃんと了承を得た上で、

 俺が名前をつけるって話しになった。


 で…



 正直に言うと、すぐに浮かんだのは、何故か九ちゃんだった…


 いやだってさあ…

 喋る鳥って、もはや九官鳥かインコって、そんな気がしてしょうがないのだよ?


 だが…どう見てもカラスだしな…


 カラスなんだよな…


 九官鳥なんかと一緒にすんなって、俺だったら怒るだろうなと…知らんけど…


 うーん…ダメだ、九ちゃんが頭にこびりついて離れない…


 よって?

 こうなりゃ、九ちゃんの名に…無理矢理の後付けでも、


 正当な意味と理由が有れば、寧ろそれで良くね?って…


 色々と考えて考えて考えて…うーん…


 カラス…って英語でクロウだっけ?


 で、あの…真ん中の足のごっつい爪…爪ってクロー…

 しかも黒いし、クロウだし、クロー…く?


 く?


 クロー?……九郎?!九…だよな?


 おお、九郎って、なんか良くね?


 カラスでクロウって、「そのまんまやないかいっ!」って言われそうだが、違うのだよ、


 あの、鵯越の逆落としで有名な知将、皆のアイドル、源ノ九郎義経にあやかって…九郎、


 なので?

 いや、そして?


 俺達の九番目の仲間だからって事で良くね?


 …ん?


 ちょ待てよ…


 えーっと…アマジャさん、親戚さん、エッタさん、マーオちゃん…で四で…

 ミゲヤさんとザジさん、シレンさん、お爺やん…クソ、ダメだ、

 与作のおっさんは除外しても、アーデ入れたら十番目だわ…


 しかも…ミューもジョンも…


 弟さんやアルデントさんは、そもそもそこにも含まれてさえいない…って、さすがにちょっと、申し訳ない気がするな…


 ん?そういやもう一人…いや、一柱いたが…あれは…本人が聞けば多少拗ねるかも、だが…


 そもそも、論外で良いよな、知らんけど…。



 いやもう…ここは無理矢理、強引に纏めると?


 ほぼ最初から一緒だった、アマジャ、親戚、エッタ、マーオ…(敬称略)の四人に、

 ミゲヤさんとミューとジョン…


 そして…この俺が入れば八…

 

 つまり…カラスが九番目で一応、

 強引だが多分、間違いは…無い…よな?

 そんな、気がするよね?…


 その他の方々には、誠に大変に申し訳ない無いのだが…

 こちらの言い訳の都合上…


 そうだよ、一応カラスさんは、破壊神パイセンの眷属で有り?


 つまり…(知らんけど)きっと重要なポジの方であるが為に?

 そりゃ、蔑ろには出来ないですよねと…

 そりゃ、ミューと同格だよね?

 ですよね?っと…


 皆さんには悪いけど、敢えて九番目、敢えて、…って事で…


 無理筋だが…そう言い訳すれば多分、何とかなるだろうと、思う…知らんけど…


 

 しかし…何故俺は?

 

 こんなに必死に、しょーもない、クソ屁理屈みてえな言い訳を考えているのか…

 正直、悩むとこだがまあ…取り敢えず、今回はそれで行こうと思う。




 コホン、では…


 パイセンの眷属で、八咫烏の君に…

 俺が素敵な名前を授けよう。



 君の名は…九郎…九郎義経だ!


 あ…勢いで義経まで言っちゃった…けど…まあ…良いか?良いよな。


 …って事で?


 九郎のキューちゃん、で落ち着いた。



 あくまでも、俺の中でだけで…だが。



 他のヤツの意見?

 そんなもんは…知らんけど…。

 

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