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船を探せ2

 ほんのちょっと…


 ただ、ほんのちょっとだけね…


 俺ちょっと、お花を摘んできますわと、


 アマジャさんにそう言って…



 その、ほんの僅か数十秒後には、


 俺は、なんと大勢のヤンキー達に?


 …いや、強面達に囲まれ…たった。


 いや…でも正直、恐怖などは微塵も無かった。


 だって…コイツらが幾ら頑張ろうとも、俺には指一本すら、触れることは出来ないのだからね。



 いや…そもそもよ?面倒な事に関わるよりも先に、

 【深淵】にさえ入れば、コイツらの目の前から、忽然と消え去る事も可能なのだしね。




 だがしかし…ニヤリ…



 俺はちょっとだけ…彼らと遊んであげようと考えていた。

 実は、色々と試したい事が沢山、有ったからなんだな。


 序に言えば、【深淵】の中には、まだうちのジョン君も、絶賛待機中なのだよ。


 俺がたった一言…コイツらを噛んで良しっ、

 て、そう言えば…


 それでコイツらは哀れ、【終了のお知らせ】…って、事になるだろうな、多分。


 いや…【深淵の輪舞曲】も、

 実際、対人でどの程度のもんなのか、是非一度使ってみたいぞ?…


 そもそもだ、この状況は完全に正当防衛だ。


 なので、

 俺が、この悪党共如きに遠慮する理由など、1ミリも無いのだよ。


 

 そしてまあ、お約束の?当然の如く…

 おい、てめえ金を出せや、だの、

 やれ、食料の隠し場所を話せだのと…


 まあ…ドラマでもよく聞くよね?

 チンピラの定番?セオリーだしね。



 だが…

 コイツらが凄めば凄む程、


 俺はなんか…妙に滑稽で、まるでコントの様に思えてきて、


 俺は思わず、プッと吹き出して、ケラケラと笑ってしまった。


 あ、こりゃすまん、メンゴ、メンゴ。


 でまあ、そうなるとさ…


 チンピラ達は当然、メッチャ怒るよね?怒ちゃうよね?


 で、当然言うよね?言っちゃうよね?


 「おいおめーら、舐めたコイツをやっちまえ!」ってね、


 うんうん、分かる、分かるよ。その気持ち。


 そこから次々に男達が、入れ替わり立ち替わりに、

 俺を殴ろうと、蹴ろうとするが、

 なんなら、武器を振り回すが…あらあら、大変、


 残念でした〜♪


 一切、当たらんのだよね…可哀想にね。



 ねえ…ハアハア言ってるお前らさ、

 もう全員交代で、一周した?


 だったらさ…


 次、俺の番だけど、良いよな?俺…ワクワクすっぞ?



 【深淵】の中から、金属バットを取り出す。


 地面に付け、引きずると、カラコロと音がなって、さあ、俺の威嚇と戦闘準備は完了だ。


 「じゃあ、行くぞ?アムロ、ガンダム、行きまーーーすっ!」


 そう言って、俺はその場で【深淵】の位置と高さを調整しつつ、


 悪党たちの、端から順にまあ軽〜く?

 一応…骨が折れない程度に加減して、


 ほんの…軽めのスイングで、相手の右足のスネの骨に、


 金属バットを、「ゴチンっ」っと、叩きつけてやった。


 急に足元にバットだけが現れて、しかも痛いトコをシバかれて?

 奴らは相当驚いていたわな…まあ、そりゃ当然だろうが。



 ワーワーキャーキャーと悲鳴を上げ、脚を押さえて転げ回る雑魚ども。



 フッフッフッフ…

 どうだね、俺の新必殺技…いや、48の殺人技の一つ…

 えーっと…名前はまだ未定だが、



 それはさておき、どうだい、さぞ痛かろう?


 なにせ普通に、骨、身体の表面叩いても、凄え痛いのに?


 今回【深淵】の出口を、

 まさか…その皮膚の内側の、多分、直接内側の神経の辺りに設定し…


 そこを、金属バットで直接シバいたのだから…



 どれだけ鍛えようとも、まあ無駄だよな。筋肉の鎧の、その内側だぜ?


 「無駄、無駄、無駄、無駄無駄無駄無駄無駄あ…」

 …とか、言いたかったんで、つい、言ってもうた。


 なにせ…皮膚の中の神経辺りなんて、


 どんな凄え達人だって、多分絶対に、鍛えようなど無いのだよ。知らんけど…



 あっという間に、最初のお仕置きが完了してしまったのだが…



 え?違…


 ちょ待ってよ…おいおい?

 …嘘だろ?


 まさか…もう終わりかよ?

 そんな馬鹿な…ねえ…嘘だよね?


 いやいやいやいや?ちょっと待ってよ、ねえ、チンピラさんらよ、


 ダメじゃん、お前ら…もっと気合入れて頑張ろうよ?

 たったその程度で,心折られてどうすんだよ?

 仮にもさ、お前ら全員、海の男だろ?知らんけど…


 もっと、もっと、やれんだろうが?


 おい、お前らホントに男かよ?

 良いか…男の心意気ってもんをなあ、みせ…ええ?


 えー?嘘でしょ?


 ホントにみんなどうしたのよ?立てよ!立ってくれよ…


 ほら、金ならここに有るぞ?


 どうした、ほ〜ら、ほ〜ら、金貨だぞ?100枚くらいは有るぞ?ほらもう…

 ここにほら、地面に置いちゃおうっと…


 どうしたほら、頑張れよ、とってみろよ?


 大丈夫、イケるよ、お前達なら、絶対イケるよ、だから頑張ってって…


 あ、払おうか?


 なんならもう、この金貨、全部払うからさ…

 うん、あげるよ、あげちゃうよこれ…だからさあ、


 もっとガンガン来てよ?ねえ、むしろお願いだよ…頼むからさ、



 散々…好き放題チンピラを煽っていたら、




 …あ!?


 そこにひょっこりと、アマジャさんが…遅い俺の様子を観に来て、そして目が合った…


 脚を抑え、転げ回る大勢のチンピラを前に…


 アマジャさんは眉間に深いシワを作って、ただ呆然としていた。



 え?あ、いや、違うんです、ちょっと…

 もうちょっとだけ、待って欲しいのですよ、

 だってまだ、殆ど何も試して無いんですよ?



 …っという、必死の言い訳を並べる俺の手を黙って引いて、


 アマジャさんはここを離れた。


 …おこちゃまですか?俺は?

 いや…思わずそう言いそうになったが、それをぐっと飲み込んだ…




 いや、えーっと…ですねえ、

 いや何かね…急にね?急に、怖い人達に絡まれちゃったんでえ、

 あのー、ちょっ…なんかあ…えーっと…さーっせんっ、


 つ、つい、調子に乗ってしまいまして、どもッ、すいませんっした、


 っと、アマジャさんにはすぐ謝った、

 マジで怖いから。


 

 ただ一言…


 気を付けて、下さいね…って…


 たった一言、溜め気味でそう言われた。



 そうだ…

 それは悪党に…では、無い


 知ってる…



 確実に、俺自身に…だよな、うん…


 以後、注意します。反省もします。

 なので、どうかどうか…ガクブル…




 その夜。


 ブツブツ交換で手に入れた、例の硬っいパンを砕き、仮想パン粉を作ったった。


 そして今夜…

 俺は、この世界の、揚げ物の歴史に、新たなる1ページを…

 奇跡の御業を、今ここに生み出し、そして書き記すのだ。


 おめでとうございます、

 君達は今、歴史の生き証人となったのだよ。



 そう、俺は水で解いた小麦粉とパン粉で衣を造り…


 ヘビ肉で…世界初の ヘビフライ、そして、イカフライを、

 今ここに誕生させたったのだ。


 まだ肝心のソースは無いのだが、


 カレーパウダーに文句を言う奴など、この世に居る訳が無い、


 当然、皆からの、圧倒的絶賛の声を頂いた。


 そうだ…衣って、メッチャ重要だったんだよ。食感のアクセントとしても良いし、


 何より食べ応えが、全然違うわ、マジで。


 


 フッ…勝ったな。


 俺は遂に勝ったぜ、もはやこれは完全勝利、パーフェクトゲーム…


 称賛せよ…ノーヒットノーラン達成なのだよ…君達。


 

 いや、知らんけど…

 

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