表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/171

そして俺は、途方にくれた2

 自称?海の神だと言い張る、

 ヨミさんの案内で、


 俺達は港の有る、サンデへ向かう事になった。


 港へと続く道は、そりゃもう酷い有様だった。



 なあ…、ここ迄する必要って、有んのか?

 俺は思わずヨミに聞いた。


 うーん、正直無いよね。

 寧ろ、アーマの中で、何か?有るのかもね…


 「お?…そうなの?」


 まあ…我が軍を管理してれば、こんな真似は絶対させないんだけどね…


 壊すのは簡単だけど、創るって本当に大変なんだよ。

 当然、再利用の為にこれを直すってなれば、そりゃ大変だよ?

 手間が掛かる、掛かる。



 え?まさか…悪党が正論、だと?



 いや待ってくれ…

 君の中の我は、何だか相当、酷いヤツの様だよね?


 いやね、実はこの辺りの港の大半は、昔、我が指示して整備させたのさ。

 もうね、本当に随分苦労したんだよねって…


 あ?、だからか…?


 ヒルメが、敢えてそうさせた…って、そういう事なのか…


 でもまあ…ここ迄されたらさ、流石にもう、笑うしか無いよね。

 

 へー、あ!あれだな?

 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い…って、ヤツだ…


 坊主とか袈裟?って、それは一体なんだい?


 そうか、君の前いた世界の話だね、非常に興味深い。

 是非詳しく…「お願いします!」聞きた…

 突如、師匠マーヤルが、凄え食い気味に、会話に割り込んできた。



 くっ、しまった…これは失言だった…

 まんまと暴走車両にガソリンを与えてしまった…



 そして…ヨミとお爺やんに挟まれ、

 俺はしばらく…辛くて長い、説明と解説の時間が訪れてしまった…。






 幸いな事に、ここいらの酷い有様と違って、


 俺達は特に、危ない事も、接敵する事も無く、平穏に進んで行き、


 途中…ヨミの指示で港に背中を向け、なぜか山側に進路を取った。


 少し小高い丘…いや小山かな?

 その中腹に、結構大きな洞穴が有った。


 中は、綺麗に整地されてて、

 

 ここは、港を作る前の拠点で有り、港が出来てからは倉庫代わりに使われていた場所だと、

 そう、ヨミから説明された。


 なる程、一旦落ち着こうと言う訳だな。



 で…?なんだ?


 何よ?


 一斉に俺に集まる視線…えーっと…?

 ああ、そうですか、



 どうやら俺は、

 

 飯の催促を受けてる様だった。

 うん…知ってた。



 そういや…

 これだけ海に近いんだから、

 たまには海鮮って、全然有りだよな?

 

 俺はミューとジョンを連れて【深淵】での、

 海中の偵察に向かった。

 勿論、狙いは大物だ。巨大マグロとか、男のロマンだよな?




 だがしかし?

 なぜか?…妙に魚が少ないよな?


 魚を探して…どんどん沖へと移動する。


 どうしてだ?って思ってたら、恐らく、その原因らしきヤツがいた。



 結構デカい…小型の漁船くらいは余裕で有る、巨大なイカがいた。


 なる程、皆、コイツから逃げてんだな…


 イカ…か…


 あれをイカフライにしたら、何人前かな?…じゅるる…


 よし、イカフライ、君に決めた!



 さてあれ、どうやって持って帰ろうかな。

 

 え?ミューに考えが有るのか?判った。


 ん?…この真上、海上に行けば良いのか?



 ホイ、出たぞ?


 突如、ミューは海面に向け、ダイブした。


 え?待って、え?蜘蛛って泳げたっけ?

 俺は死ぬ程焦ったが…


 ミューはミズスマシ?か、アメンボ…あれ一緒か?


 兎に角、それみたいに、

 なんと、沈まず海面に、しかも…さも当然の如く立っていた。


 こ、コイツは…

 まさかの、水陸両用モビルスーツ、だったのか?

 おいおい、陸も海もって、もう無敵やん?


 お前って、どんだけ万能なんだよ?凄えな、おい。



 突然、浮いてる?ミューの周りに、なんと魔法陣が浮かんだ、その次の瞬間、


 「「 ドンッ!!」」


 …という、とんでもない轟音と爆風が、俺達を襲う…


 まあ裏側で待機中なんで、

 なんの影響も無いんですけどね。




 やがて、あのデッカいイカフライ…

 いや、イカが、


 ゆっくりと、ぷか〜っと、水面まで浮かんできた。

 おお、魔法で攻撃したんだな…しかも一撃?

 

 周りにいた魚も、その魔法の巻き添えを食った様で、結構浮かんでるな。


 雷とか、高火力?いや高電圧の電気…の、魔法みたいだな…

 エグいな…ちょっと…脚の端っこ焦げてるよ。



 で?【深淵】に戻ったミューの指示で、


 ほう?ふむふむ…

 あのイカとジョンを、ミューの糸で繋ぎ…


 で…、

 上空の、ちょっと高いとこに【深淵】の出口を出して?…ふむふむ…


 ああなる程…

 ジョンの背中から、糸をだしたミューが、イカに向かってダイブして接続する?って、


 それ大丈夫か?高いとこから落ちて、ミューは怪我しないのか?


 …お?全然大丈夫なのか、お主、流石やのう…



 で?…それから?


 ほお、そこからジョンが大空を滑空して、

 あのイカを、陸まで引っ張るとな?

 

 え?…周りに浮いてる魚は、俺が頭を飛ばして、【深淵】にさっさと回収すんのね?…OK判った。



 「了解だ、司令官」


 …雑魚は雑魚に任せろ…哀しい。



 そして…


 我等は初の、海上合同輸送作戦、名付けて…


 イカフライ作戦 を開始するのだ。



 全員、配置に付け。

 準備は良いかジョン軍曹?全てはお前の働きに掛かっているぞっ!?


 そして、ジョンの誘導を頼むぞ、ミュー中尉!



 よしジョン、お前なら出来る、お前の力を見せてみろ!


 さあ、やってみせろ、

 …ユーキャンフライだ!

 GO!GO、GO、GO!



 普段畳んでるから気づか無かったが…

 ジョンの羽根って、身体の割に?結構デカいんな。


 そして…ダッシュで勢いよく飛び出すジョン…


 なんか、ジョンよ?

 お前、飛ぶとなんか…ちょっとカッコいいな、おい?



 凄えな…まるで、俺は大空の覇者だぞって、感じの空気感だぞ?まだちっちゃいけど…



 予定通り、ミューのダイブからのイカドッキングも、

 無事、問題無く成功した。



 巨大なイカも、海面に浮かべてしまえば、特にどおって事もなく、


 結構かる~く引っ張られて、


 あっとゆー間に、イカは上陸した。


 俺達は無事、この輸送作戦を完了したのだ。

 実に素晴らしい成果だ。

 よくやったな、中尉、そして軍曹、

 そうだ、俺はとても誇らしいぞ!

 そう、俺達は勝ったんだ!…知らんけど…




 さっきの轟音を聞き、親戚さんと、シレンさんが、偵察に海岸まで来ていたが…


 上陸した巨大なイカを見て、

 二人は大口を開け、只々、呆然としていた。


 ちょっとデカすぎなので、【深淵】に入れにくそうだなあ…とか、思ってたら、


 「おいシレン、お前の剣でこのイカ、細かく切って裁けよ…」親戚さんが指示する、


 シレンさんが、遂に?背中の長い剣を抜いた。


 これもすっかり忘れてたが、

 シレンさんて、流石はエリート【旅団】の剣士なだけあって、


 そりゃ見事に、スパッ、スパッと、一刀のもとに綺麗にイカを切り分けてる。


 …切り口が、無駄に綺麗だもんな。



 小さくなったとはいえ、まだまだでっけえイカを【深淵】に収納して、

 俺達は、皆の元へと帰った。



 ふっ…良いかお前ら今日はイカでパーティ…



 イカパなんだぜ!ヒーハー♪


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ