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そして俺は、途方にくれた1

 当面の目標だった、エモラってとこに向けて、


 俺達はのんびりと、素敵なBGMを鳴らしつつ進んでいた。


 悪の参謀…ヨミの意見によって、俺の能力は飛躍的に進化していた。


 事前に進行方向の安全を確認し…


 もう、面倒なヤツは、

 魔獣だろうが盗賊だろうが、

 それこそサクッと眠らせて、

 その横を悠々と通過した。


 そしてようやくたどり着いた目的地のエモラは…



 あらあら、なんとビックリ?




 既に…ただの焼け野原だった。





 困った困った、こまどり姉妹…で有る。

 相変わらず、どこの姉妹かは知らんけど…



 アマジャさんらは相談し、すぐに別の場所をピックアップし…


 まさに、移動を再開するって時に、事件が起きた。



 数十から数百?結構な数の騎馬が、こちらに接近していたのだ。


 いや、あれを蹴散らせと言うなら、そうするよ。

 だって…その手段もあるし。



 だが…

 そもそもあれが絶対敵とは、限らないのでは?…と。


 避難していたここの住人って可能性や、


 この、戦闘の生き残り…そもそも盗賊団って可能性までも有るが、


 さて、どうする?と…


 まずは、アマジャさん親戚さん、シレンさんの戦闘のプロの意見を聞く。


 アマジャさんは…

 まあ…最悪、ミュー様の例の魔法で固めてしまえば、もはやどうという事も無いかと。


 シレンさんが禿同…いや、激しく同意した。


 親戚さんは、唸りつつ、どうも考え倦ねている。




 では…悪の参謀ヨミ君、君の意見は?


 ちょっと?その…悪の参謀って何?


 我…かなり不快なんですけど?

 ねえ君…忘れてるでしょ?…神だよ我?ねえ、


 まあまあ…ヨミさん、ちょっと落ち着いて、落ち着いて…ほら、


 まあ、ここは一つ、貴方の素敵な(悪辣な)ご意見を、ズバッとお願いしますよ?



 …ふー


 まあ…数といい格好といい、

 見たところ多分傭兵団、辺りじゃ無いかなと思うね。


 我等に一体、何用かって話は、

 まあ…もう少し近づけば判るよ。

 武器を翳してるか否か。それを観てからだね。

 それこそ、戦闘前に君の出番さ、

 新型 深淵の輪舞曲 で、奴らを蹂躙してやれば良いのさ。


 「お、おう」


 あ…他に、意見の有る人は?


 無い?

 無いね。じゃあ、一旦待ちって事で。



 それから、ミューとジョンは一旦、ヒビ割れの中に入っといてくれ。


 お前らを見て、変に逆上されても敵わないしな。



 恐らく、もう数分で接敵する。


 弓矢や、魔法の遠距離攻撃からの防衛のために、

 一応、既に新型の輪舞曲は、小さめで発動させて、エッタさんとお爺やんを囲ってる。


 集団は少し手前で行軍を止め、

 斥候らしき騎馬が、単騎で近づいて来た。



 斥候は、デカい斧を引っさげ、鎧はフルアーマーってヤツだ。

 凄えかっけえな、初めて見たよ。


 「お前ら、何者だ?ここで何をしてる?」


 親戚さんが一歩前に出て言った。


 見ての通り、我等は商人…旅のキャラバンなんだが、


 ここで新たな荷を積む予定だったんだが…このざまなんだよな…


 一体…何があったんだね?



 「なる程…商人か、ここは…ご覧の通り、アーマの奴らに焼かれたよ…」


 では、確認だ、何もするなよ、

 うちの決まりだからな、

 一応、お前達全体を改めるぞ?良いか?


 ああ、別に良いぞ、殆ど空荷だし、別に構わんが…

 ところで、君らは?


 騎馬の男は下馬し、俺達を、ジロジロと観察した。

 輪舞曲は一旦停止した。男に当たったら不味そうだし。


 男はエッタさんとマーオちゃんを見て、

 「…子連れか、こんな場所で、さぞ大変だろうな…」


 俺達は、トクワの傭兵団「偉大なる西風団」だ…今、はぐれた仲間を探してる…


 もしあんたらがこの先何処かで、その名を使う奴に有ったなら、西へ行け、そう伝えてくれ。


 よし、全員問題ない様だな、邪魔したな。


 おっと、ところで…

 どこへ行くのかは問わんが…


 この先には、遥かシーガの辺りまで、殆ど無事の街など無いぞ?…


 え?…そうなのかい?なんだよ、そりゃ参ったな…。

 親戚さんはそう答える。


 そうだな、老人に子連れだし…

 いっそ危険を避けたいなら、

 この先は恐らく、もう海にしか、安全な逃げ道は無いと思うぞ…


 そうか、あんた、親切にすまんな。恩に着るよ。

 親戚さんが礼を言うと、

 男の騎馬は、元の行軍の列に向かって、勢いよく駆け出していた。



 

 取り敢えず、事も起きずに無事で良かったが、

 



 海か…

 どうする、アマジャよ?


 難しい選択だな。

 まともな舟が見つかる保証もないのに、ノコノコと、この先のサンデの港に行くのは、果たしてどうなんだ?


 マーヤル様は、如何お考えか?…アマジャさんが…問う。


 うむ、そうだね…あの話が本当なら、このまま進むのは、恐らく得策では無いね。


 しかも、アーマの連中、まさか…ズクの砦の背中にでも回る気なのかねえ…


 でももし…


 そうなるとすると、あっちこっちで略奪してるだろうし、

 確かに…残された我等の選択は、海になるのかねえ…



 突然、ヨミが言った。


 なら、海だね。海に決まりだ。


 そして、海だったら、なんとかなるかも知れないよ。


 だって…我は、海の神だしね。




 え?


 おいおい、待ってくれたまえ…なんだよ、皆のその反応は?



 特に君…?


 全員?ひょっとして、皆忘れてるのかい?

 

 我が…神だって事…?


 

 ねえ…流石にちょっとそれ、酷くない?



 まあまあ…ヨミさん、ヨミさん、


 そんな日だって有るよ、ガンバッ!



 え?ああ…


 そうか、君の前じゃ…君以外の神はこうなるのか。なる程…




 ところでさ…



 神って…


 なんだろうね…

 


 


 

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