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最後の川

作者:氷乃士朗
時は幕末。野州(栃木県)北東部に、石高わずか一八〇〇〇石でありながら、当時東日本最強と呼ばれた藩があった。その名は黒羽藩。
そこに暮らす福田克之丞と結城辰之輔。主従でありながら幼い頃から兄弟のように育った二人の青年。ともに文武に秀でる彼らは、徳川幕府の軍事の要職にある若く開明的な藩主・大関増裕と出会う。二人のありふれた日常は、この出会いによって大きく変わることになる。
増裕の側近として付き従う二人は、ともに新しい世の中を思い描くようになった。ところがある日、突如、増裕が謎の死を遂げる。事故、自殺、それとも他殺か。背後にある歴史の大きな転換点が様々な憶測や思惑が呼ぶ中、この出来事が二人の進む道を少しずつ違うものへと変えていった。柔軟な考えを持ち、様々な人々の考えを聞きながら多くの迷いの中で明日を模索する克之丞と、真っ直ぐな思いでひたすら前に進み続ける辰之輔。やがて克之丞の前から辰之輔が姿を消した。辰之輔の身を案じる克之丞と、二人の幼馴染みの那美。
目まぐるしく変わる情勢の中で混乱する黒羽藩。ついに新政府軍の一員として白河城をめぐる戦いや会津攻めに参加する。辰之輔の行方も分からないまま、克之丞もまた戦いへとその身を投じていく。目の当たりにする戦場の悲惨さ、戦友の死、そして衝撃的な出会い。増裕が求めた理想と今の自分に思い悩む克之丞。
そして、故郷を流れる川の畔で、克之丞は野州戊辰戦争最後の戦いに臨む。立ちはだかるかつてない強敵。果たして辰之輔はどこで何をしているのか。迷いを抱えた克之丞の選択は。様々な思いが入り乱れる中、克之丞は刀を抜く。
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