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ミドリ 4

「シャイン、この子の体を治してあげて!」

「キュー!」

(いいですけど、そいつ本当に大丈夫なんですか?)

「ええ。この子も私の仲間になってくれた。今日から私達の仲間よ!」

「キュー!」

(そうなんですか、じゃあ、ボクの時と同じですね!)

「うん、だからシャイン、早く回復魔法を!」

「キュー!」

(わかりました!)

 シャインは駆け出して、私の足元で魔法をかけてくれた。

「キュー」

(回復魔法ー)

「ピィ?」

(あれ、痛みが、引いていく)

 やった。シャインのおかげでこの子の怪我が治っていく。

「キュー!」

(結構酷い怪我でしたが、ボクの力があればどうってことないです!)

「ピイ、ピー!」

(やった、飛べる!)

 鳥はうれしそうに治った翼をはばたかせた。

「うふふ、良かったわね、あなた」

「ピー!」

(助かった!)

「キュー」

(ボクがいるんだから当然ですよ)

「ピイ?」

(でも、なんで人間、私を助けてくれる?)

「あなたが仲間になってくれたから。私は二リハ。よろしくね。えーっと」

 私はこの子を見て、言った。

「ミドリ」

「ピイ?」

(ミドリって?)

「あなたの名前。今日からそう呼ばせて。ミドリ」

「ピイ、ピー!」

(ミドリ。私、ミドリ!)

 こうして、ミドリが仲間になった。


「二リハさん、そいつをテイムしたんですか?」

「ええ、カルファ。この子は新しい仲間、ミドリよ。ミドリ、この人はカルファ。私達は今、この人を守っているの」

「ピイ」

(そうなんだ。守られてるなんて、かっこわるい)

 相変わらず、モンスター達の言葉は人に聞かせられないものばかりだ。

「それが、私達の今の仕事なの。ミドリは空を飛べるから、上からカルファと私達を守ってちょうだい」

「ピー!」

(わかったわ!)

「そして、私達もあなたを守るから。なにかあったら、すぐに私達を頼ってね」

「ピッ」

(え)

「にゃー」

(よろしくな、新入り)

「キュー!」

(よろしく、新入り!)

「ピー」

(う、うん。頼る。えへへ)

 どうやらミドリは照れているらしい。でも、すぐに皆と打ち解けられそうで良かった。

「にゃー」

(そういえば、これで新入りが2人だな)

「キュー」

(そうですね、先輩)

「にゃあ」

(それじゃあお前は今日から、シャインだ)

「キュ?」

(え?)

 あ、なんか今、モエルが初めてシャインを名前で呼んだ気がする。

「キュ、キュー!」

(先輩が、初めてボクの名前を呼びました!)

「にゃあ」

(うん)

「キュー!」

(いえーい!)

 シャイン、すっごい嬉しそう。内心、凄く不安が溜まってたのかしら。今度からはそういうことも気をつけることにしよう。

「ミドリ、この子がモエルで、この子がシャインよ」

「ピー」

(モエルに、シャイン)

「にゃあ!」

(おい新入り、気安く呼ぶな。先輩をつけろこのうっかり野郎!)

「ピ、ピー!」

(ご、ごめんなさい、でも私野郎じゃないです!)

「キュー!」

(ぼ、ボクのこともシャイン先輩って呼ぶんだぞ。新入り)

「ピー!」

(はい、シャイン先輩!)

「キュー!」

(こ、これ良いー!)

 なんだろう。シャインが美味しい野菜を食べた時と同じくらい嬉しそうにしている。

 けれどこんなところで嬉しそうにしてほしくないなあ。

「皆、仲良くね?」

「にゃあ!」

(俺が一番だ!)

「キュー!」

(わかってますよ、二リハ!)

「ピー!」

(な、仲良くする!)

「うん。よしよし。で、モエル。ちゃんと仲良くね?」

「にゃー」

(わかってるっ)

 これで旅が更ににぎやかになった。ミドリも良い子そうだし、やったね。

「彼ら、凄く打ち解けてますね。本当はモンスターじゃないみたいだ」

 そのカルファの言葉に、私もうなずいた。

「もう、私達は仲間なのよ。人もモンスターも関係ない。一緒に旅についてきてくれる、私の大事な、宝物よ」


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