第八話 嘘を誠に 誠を嘘に
なんとかなった
なんやかんやで無事にアーマーを装着できるようになり、今は梶狩さん、長宮さん、夕霧さん、隊員三人、僕の七人でパトロールをしている。
ちなみに、アーマーは防御と変装を兼ねているらしい。デザインは一人ひとりちょっとずつ違う。僕は紫を基調として、あちこちに真紅を入れているが、夕霧さんはオレンジ色、長宮さんは黒色で、梶狩さんは青色だ。隊員三人は迷彩柄になっている。
「うん、ここらへんは異常なさそうだし、そろそろ二手に分かれようか」
と、梶狩さんが言ったので、梶狩さんと長宮さんと隊員一人、夕霧さんと僕と隊員二人に分かれることになった。
「じゃ、三十分後にスタート位置で集合ね〜」
と言いながら、そして手を振りながら長宮さんが去っていく。
四人で歩いていくと、隊員の一人が僕に話しかけてきた。
「黙って歩くのもつまらないんで、すこし話しませんか。例えば、最近の噂とか」
「最近の噂?」
「ええ。データが消えた、という苦情が増えてるんですよ。それに、データが消えてどうしたら良いか、という質問も増えています」
「そんなの、偶然かもしれませんよ」
「ですが、分かる範囲でデータが消えたと思われる時間を書き出していくと、結構被ってるんですよ」
「被る?それも偶然じゃ………」
「いえ。十件中八件の割合で被ったら偶然ではなく人為的でしょう」
「確かに多い……………って、どうやって苦情とか質問を集められるんですか?データの復旧はOCVCの仕事じゃないですよね」
「ああ、OCVCって政府の組織だからね」
え?
「そうなの?」
「はい。話を戻しますと、規模から考えて時限爆弾を設置された可能性が高く、『爆弾』の力を持っているのではないか、と。」
「新人に変なことを教えないでください」
「うわぁ!びっくりした!」
いつの間にか夕霧さんが隣に移動していた。話に夢中で全然気づかなかった。
「そんな確証も無いことを教えてどうするんですか。ただの噂じゃないですか」
「いや、こういう話好きそうだな〜、と思って」
はい。好きです。
「都市伝説とかいいですよね」
「そうそう!やっぱり俺の目は間違ってなかった!」
「だからってそんなこ…っ」
その時、
「え!?」
「何だ!?」
まるで爆発したかのように無数の閃光が発生した。
遅くなりました。さてさて、フラッシュの正体は………




