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現実と仮想の狭間の記憶  作者: 秋初数奇
OCVC(にとって)の日常編
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第十八話 A-Side とある博士の注意喚起

この手紙を読んでいるということは、久しぶりの私からの連絡で気になったか、私のことがニュースになっているのを見たからのどちらかだろうな。久しぶりだな、- - - -君。突然ですまないが、君に頼みたいことがある。手紙という前時代的な手段をとったのも、これから言う頼み事が関係していてね。

 私が脳と情報の研究をしていることは君も知っているだろう。ついに、その研究が実を結んだ。コンピュータをキーボードやマウスを使って動かす時代は終わり、脳波を使うようになってから10年。ついに人類は直接、情報という海へと飛び込むフェーズに進んだ。脳波と異なる点は、機械が脳を読み取ることでコンピュータ、例えばスマホやパソコンを動かすのではなく、人の意識そのものがインターネットと直接つながることだ。人=コンピュータの状態になるといっても過言ではない。キーボードや指、コードやプログラムを使うことなく、より直観的な操作、利用が可能となるだろう。

 だが、開発が終了した段階で問題が起きた。この技術が盗まれ、どこかに漏れたらしい。安全性や倫理的な問題を残したまま、だ。まあ、人身事故が起きたところで盗んだほうが悪いのだが。それよりも、サイバー犯罪の方が心配でね。さっきも言ったが、より直観的な操作ができるということは、わざわざウイルスを作らなくても文字通り自分の手でデータを盗んだり壊し放題ということだ。開発段階で一応のリミッターはかけてあるが、あまり意味は無いだろう。そんなわけで急な話ですまないが、この技術を君に託したい。これから起こりうるサイバー犯罪は私一人の手には負えない。かといって今から協力者を探すにも時間が惜しい。君なら、人を集めることも、大規模な対策・・・本部というのかな?を立ち上げることもたやすいだろう。なにより、唯一信頼できる友だからな。リミッターについては問題無い。言葉がおかしくなるが、突破できる正規の手段も用意しておいた。他にも色々と用意した。あとで見てみてくれ。


さて、伝えることは言い切った。あとは頼むよ。ああそうだ、最後にもう一つ。


私はまだ死なないさ。何かあったら言ってくれ、すぐ戻るよ。

脳波で動かす時代に、手紙という手段は使っても手で書くかなぁって

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