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現実と仮想の狭間の記憶  作者: 秋初数奇
OCVC(にとって)の日常編
17/20

第十六話 接触Ⅱ:Fortune-Tellerかく語りき

前回は、大変お待たせしてしまい申し訳ございませんでした

「まあそう慌てずに、少しお話でもしませんか?」


Fortune-Tellerはなんて言った?お話?


「話すことなんて何もない!」


新鳥はその背から炎の翼を生やす。だが、Foutune-Tellerはひるまない。


「知りたくありませんか?この世界について」

「・・・」

「私達の目的とは何か」

「・・・」

「そもそも私達がなぜ存在するのか」

「・・・それは、話して、いいことなのですか?」


新鳥より一歩前に出て夕霧が聞く。

新鳥はまだ、交渉事には慣れていない。

自分でも分かっている。だから口は挟まない。


「ええ。むしろ貴方達は()()()()()()()()()()()

「私達から、他の誰かに漏れたとしてもですか?」

「一番最初に、貴方達が知れば後はどうでもいいのです」

「では、この場はお互いに見逃すということで」

「あらら、いつの間に。まあいいでしょう。私だけじゃ貴方達に勝てそうもないのでね」


そして、Foutune-Tellerは語りだす。


ーーーーーー最初はたった一つの集まりから始まったそうです。いつ誰がどうやって始めたのかは分かりませんが。やがて人が増え、大きくなっていった集まりは、対立が絶えないようになり、意見の違いからいくつもの組織に分かれました。私も属するノワール・スピンデル、後は・・・虫だらけのセクトインなど、ほとんどが元は同じ集まりだったのです。その目的はただ一つーーーーーー


この世界(ネットワールド)を手にいれたモノ現れし時、さらなるすべてを手中におさめる力が生まれる」


新鳥は夕霧の顔を見る。だが夕霧も知らなかったようで、新鳥に向かって小さく横に首を振った。


「・・・それは、いったい?」


「私達の間での、まあ、言い伝えのようなものでしょうかね」


『言い伝え』 Foutune-Tellerは確かにそう言った

この世界(現実的な仮想)言い伝え(不確定な情報)なんてものがあっていいのか


「さて、伝えるべきことは伝えましたし、帰らせていただきましょうか」


「「・・・」」


慣れているとはいえ、夕霧も交渉のプロではない。だから二人とも、Foutune-Tellerを止められなかった。













ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


パトロールを終わらせ、本部に戻るまでの間、二人の間に会話は無かった。本部に着くと、いつも通り夕霧は梶狩に何があったのかを報告していく。


「・・・それから、パトロール中にFortune-Tellerの接触がありました」

「なんだって!大丈夫だったか!」

「はい、対話で済みました。それに、大丈夫だったので戻ってきてます」

「ま、まあそれはそうだが・・・」

「それより、あちら側に『言い伝え』なるものがあると判明しました」


だが、梶狩は()()()()()()()()()


「ああ、知ってるよ」


当たり前のように、彼は答える。

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