はみだし その1 あの日のあと
二話と三話のあいだのお話です
梶狩さんに家まで送ってもらった。テレポートで。ほんとに着いた。
「ホントに着いた……」
「だろう?すごいだろう?」
梶狩さんは隣で得意そうに胸を張っていた。
「それじゃあ、詳しい話は後日ということで、バイバーイ」
立ち去ろうとする梶狩さんを、あわてて引き留めた。
「ちょっ、ちょっと待ってください!さっきだれかいませんでした?」
「え?あぁ、水色の髪の子なら話の時に会えるから!こっちも時間ないから!じゃ、バイバーイ!」
どうりで、急いでテレポートさせると思った……………
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「ただいま~」
「「おかえりなさい」」
家に入ると、母さんはキッチンでご飯を作っていて、二つ下の妹はリビングで宿題をやっていて。どこにでもいるような「普通」の家庭で………
「僕だけ違う世界を知っちゃった………なんてね。まだ信じられないよ。ねぇ、…………」
話しかけられているのは………
「父さん」
一枚の、写真。




