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金髪な美少女が友達の女子に嫉妬して修羅場になった。

あれから数分後。僕はまだラミの小指を握り続けていた。ちなみに友一彼女とご飯を食べているので今はいない。


「ラミちゃんきゃわいい!」


と僕に小指を握られ頬を真っ赤に染めているラミに向け渚がニマニマと笑いながら呟く。


「こ、これは違います...」


とラミは恥ずかしげに呟く。机の下で隠れてラミの小指を握っていたが、どうやら渚にはバレていたらしい。


「そ、そう!これはとにかく違うから!」


ラミの名誉のためにもきっぱりと否定した方が良いだろうと思い、呟くと少しラミは不満げな表情を浮かべていた。


「へえー。まっいっか!お昼食べよ!」


と渚はこれ以上追求するのをやめたのか、自分で作ってきたお弁当を開きお弁当を食べだしている。


僕も話を変えられたのは好都合なので、朝ラミから受け取ったお弁当を開く。


お弁当の中には定番のだし巻き玉子やタコさんウィンナーその他王道かつ魅力的なおかずが彩られ盛られていた。


「うん!美味しい!」


と僕が小さく呟くとラミも誰にも聞かれないくらいの声量で


「...よかったー。羽一こういうの好きでしょ?これからも作ってあげる...」


とラミが慈しむような表情で僕を見つめ呟いてくる。その姿は学校で普段見せるどこかぎこちない作り笑顔とは異なり、愛でたくなるような、どこか可愛がりたくなるような笑顔でとても魅力的な物だった。


「おー!ラミちゃんのお弁当よきやねー!結婚しない!?」


と渚は冗談で微笑みつつそんな事を言っている。だが、ラミは初対面の人が苦手と言うこともあり、関わりが浅い渚の冗談にどう答えて良いかわかっていないようだった。


「ユリ展開やめい!」


と僕は渚のボケにいつも通り適当にツッコミを入れておくことにした。


「えー。あたし、本気なんだけどー。前に羽っちにした告白とかもあの時は本気だったし。まあ、今はそんな気なにけどね!?友達ーって感じだし」


と渚はこの場の空気を一瞬にして変えてしまうほどの効力のある発言をする。1年前の高1時に僕は友達になりたての渚に告白された。でも、当時は仲が良くなったばかりで関わりが薄く友達として仲良くしてくれると嬉しいと言い告白を断ったのだが今はそんな気はないと言う事を聞いて正直安心した。渚はムリに僕と仲良くしていたと言うことではなく、単純に友達として付き合ってくれていたのだ。そこは本当に良かったのだが、僕が握っている滑らかで柔らかい小指が少し震えているのを感じる。


「今はただの友達だから」


と僕のこの発言により少しだけ、手の震えも治まってきたのを感じた。


「...よかった...」


と微かにそんな声が聞こえる。


「...あ、後からお話聞かせてもらうから!...」


どこか焼きもちを焼いているような、安心したような表情を浮かべたラミにそう呟かれるのだった。




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