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詩集

恋人は斎宮

作者: 陸 なるみ

茜さす

優しき君の

下萌(したもえ)

徒らに指

あそばせて

夜分に響く

しもた屋に

慈しみては

愛わたりゆく


闇中(やみなか)

しとど濡れ落ち

いかばかり

熱き血潮に

やけどすら

しかねぬ君の

いとほしさ

浅ましき()

遣る瀬なき(さが)


しかばねに

至るまでもと

喘ぎつつ

疚しさ共に

死の床へ

()く末願ひ

あくがれて

()みて微睡む

四肢緩ませて


(いめ)過ぎて

曉月(あかつき)登り

屋中(やなか)には

東雲(しののめ)()

否めずと

愛に萎えたる

やつがれの

下向く想い

痛み悟れよ


明けぬれば

闇脱ぎ捨てて

しづとした

斎姫(いつきひめ)あり

妖し我が君



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― 新着の感想 ―
[良い点] 大変色気のある作品でした。あやしいを各箇所に散りばめる工夫も素晴らしいです。こういう作品は、自分にはとても書けそうもありません……
[一言] こんにちは。入江です。 作品を以前に読みました。 後であやしいとあり「なるほど」と思いました。 すごく色っぽいけど素敵な雰囲気でした。
[良い点] 他の方の感想を見て気づきました! 巧い! まさしくですね (;'∀')b
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