表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

1章 探偵役、ぬるりと舞台へ 1話 緒田の頼みー01

こんにちは。


二作目です。

一作目もまだ終わってないのに、書くのはどうかな、と思ったんですが、モチベーション維持のために、書かせて下さい。



【世界の狂う重さ】と、同じ世界での話です。一応。

ただ、とは言っても、この作品には【能力】は出てきません。推理小説として読んで頂ければ幸いです。



物語中でもそのうち言及しますが、【能力】が出てこないというのは、事件に【能力】は使われていない、という事です。登場人物の会話の中には、【能力】関連の会話は出てくる事もあります。ご了承ください。



なお、【能力】関連の説明は、あまり詳しくはしないと思います。私の前作を読んで頂ければ、それが一番嬉しいのですが、極力、読まなくても分かるようにします。


では、よろしくお願いします。


「だから、何でそれを俺に頼むんだよ。」

と、何度目か分からない質問の言葉を、俺は言った。


すると緒田 洋<おだ ひろし>は、これまた何度目か分からない屁理屈を繰り返し言う。

「だって、友達だろ?俺たち。」



もうそれは分かったよ。

俺たちが友達なのを、今日一日だけで、何回確認するつもりなんだよお前は。

「あぁそうだよ、俺たちは友達だよ。腐れ縁だな。世間一般で言う所の、親友の域まできっと達しているさ。…でも、ソレとコレとは関係ないだろ?」

同じような問答に、いらいらしていた俺は、少し怒鳴り気味にそう答えた。


「だから、あるよ。あるってばさ。親友だから頼んでるんだろ?」

と緒田。


「いい加減しつこいぞ、緒田。さっきから何度も言ってるだろ、お前の話は、俺に相談するような事じゃない、って。警察に言え。」


「だから何度も言ってるだろ?警察には、もう言ったよ。」


大きく溜め息をついて、俺は言う。

「だから、俺だって何度も言ってるだろ、それならそれで解決だ。だろ?何が不満なんだ。」


「警察は分かってくれない。」

判で押したように、同じような会話が、細かな言い回しだけを変えて繰り返される。

というか、警察は分かってくれないとか、思春期の中学生か、お前は。


このまま黙っていると、また緒田が「でも俺たち友達だろ?だからお前に頼むんだ」とか何とか言いそうだったので、

「……………なら探偵に言えよ。少なくとも俺がどうこうできる問題じゃないぞ、それは。」

今までとは少し違った事を言ってみる。


「駄目だって。探偵だってきっと分かってくれない。親友だからこそ、頼んでるんだよ。」


「分かってくれないって、決め付けるなよ。というか多分、いやかなりの確立で相談くらいはのってくれる筈だぞ?なんたって、殺人事件の相談なんだからな。」


「いや、無理だよ。分かってくれないよ。」

せっかく俺が解決策を提示したのに、緒田はスッパリと否定した。

何だかちょっとむかつく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ