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第21話 待ち構えていた相楽・妹。



 学校へ着くと、なぜか俺の席に隣のクラスの相楽・妹が待ち構えていた。圭佑に用事なのかとも思ったが、どうもそれは違うようだ。


「山口くん遅い! 」


 なんて怒ってるし。


「おはよう、相楽。朝早くから一体どうした? 」


 とりあえず挨拶からの問い。


「あっおはよう。ってどうしたもこうしたもないわよ。美樹姉さんをどうにかしてよ」


 どうも用事は美樹先輩のことのようだ。


「ごめん。何が言いたいかさっぱりなんだけど」


 俺は意味がさっぱりわからず困ったように相楽に言った。


「山口くん。昨日スマホほったらかしだったでしょ? 」


 スマホをほったらかし? 昨日は美樹先輩からきた「これからよろしくおねがいします」ってメッセージに挨拶してすぐに寝てしまったな。なんだか疲れていたようであっという間に落ちてしまったなとスマホを確認してみると……

 メッセージの着信が20件ほど来ていた。差出人は美樹先輩。買ってそうそう……こういうことですか。


「ごめん、昨日は早く寝てしまったんだよね。朝もバタバタしててスマホの確認してなかったわ」


「はぁ……そういうこと。おかげで美樹姉さんに「返事がないの」とか「私、嫌われたかも」とか相談してきて大変だったのよ? 美樹姉さん落ち込んでるから、すぐにフォローしてあげて。」


 相楽・妹は呆れたように俺に言ってきた。


「悪い……今までメッセとかろくにきてなかったからなぁ。俺に送ってくるの親父か圭佑かくらいだったし。だからあんまり気にしていなかったってのも本音で。これから気をつけるよ」


「これからじゃなくすぐに美樹姉さんにメッセ入れて。姉さんに1日どよーんとされても困るから。遠藤先輩も大変になるよ? 」


「了解。今から入れる。迷惑かけてごめんな。そしてありがとう」


 そう俺が相楽・妹にお詫びとお礼を告げると、相楽・妹はすこし顔を赤くして


「とりあえず姉さんの相手をしてくれたらそれでいいわよ。じゃ、クラスに戻るから」


 そう言って教室から出ていったのであった。




 その後、俺はすぐに美樹先輩に早く寝てしまったこと、朝バタバタしててスマホを確認していなかったことを侘び、嫌ってませんよとフォローをきちんとしておいた。

 ちなみに、今後このようなことがないよう21時から22時の間は美樹先輩との会話の時間としてスマホ待機をすることになったそうな。

今しかない!ということでお約束のネタ入れさせて頂きました。

お読みいただき有難うございます。

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