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君は茜に笑いかける

作者: 川波空

空は雲がなければ透き通るように綺麗な青に見える。そして夕暮れ時になると茜色に染まる。これは、人間誰しもが知っていることで自慢げに言っても驚く人は誰もいない。そして、馬鹿にされるのがオチである。そんな事を考えながら新学期の学校へ向かう。これだけを聞くと多分「こいつやばい奴だ」とか「怖い」などと言った悪い印象を持たれるのは間違いない、でも、僕も昨日のような出来事がなければこんなことは考えていない。というのも事の発端は1週間前のことである。その日は、夏休みの最後の土曜日だった。そこで、僕はみんなで集まって遊ぼうとクラスメイトの和人と晶、みゆ、そして幼馴染の彩香にラインを送った。ここまでは、ごく普通の学生の行動と何ら変わりはない。そして、みんなが集まった。誰1人欠けずに。集まった直後和人が「夏休みだし肝試しやらないか」と言った。しかし、みゆが「肝試しって、夜神社とか墓地とかに行くやつでしょ、怖いからやだ」と言った。僕もその発言には賛成だった。なぜなら、僕は怖いのが嫌いでアニメや映画も見れないのに肝試しなんてやりたくなかったし、僕がみんなで集まってやりたかったのは水遊びや運動といった楽しいことだったからだ。するとみゆの発言を聞いた晶が「それならこのサイトのやつやらないか」と携帯をみんなに見せた。そこには、命をかけた脱出ゲームと書いてあった。しかも不思議だったのは会場に行ってやるのではなく、サイトに今いる場所の住所を送るとスタートするというところだ。これを見たみゆと彩香は、これなら怖くなさそうだからやってもいいと言った。僕も、胡散臭いサイトだったのでやってもいいと言った。そして、晶がサイトに住所を送信した。すると、夢でも見ているのではないかと疑いたくなる光景を目にした。それは、やりに串刺しになった人間やしたいの血がぽたぽたと音を立てている浴槽がある物騒な場所に移動させられたからである。みんな困惑した。それも当然だ、さっきまで公園のベンチに座っていたのだから。少し経つと聞いた事のない声が部屋に響いた。「皆さんsterbenhouseへようこそ」と、確かにさっきのサイトには書いてあったsterbenhouseと、だが誰1人としてこんなところに飛ばされると思っていた奴はいなかった。そんな事を考えていると追い討ちのように聞いた事ない声がまた聞こえた。「君たちには今から命をかけた脱出ゲームをやってもらいます。このゲームを放棄するとそこにある死体のようになってしまうので注意してください」と、そして説明が始まった「このゲームは2部構成になっています。第1部はその今いる部屋からの脱出です。その部屋から脱出する方法は一つそれは、出口の扉に鍵がかかっているのでそれを開ける事です。ここで死ぬ人はまずいませんね。次の第2部は二つに分かれて試練をくぐり抜けらです。こちらは死者が出るかもしれませんね。では、スタートです!皆さん頑張ってください。」急に放送がやんだせいか僕たちはボーッとしていた。しかし、ふと現実に戻り後ろに振り返ると、晶が鍵を見つめていた。みんなで晶に駆け寄って話し合いを始めた。「晶何やってるんだ?」と和人が聞くと「みんなはこの手の脱出ゲームの映画とか見たことあるから」と晶がみんなに問いかけた。僕は見たことがなかった。理由はさっきと同じで怖いからだ。この質問に見たことがあると答えたのはみゆと和人だった。すると続けて晶がその2人に「なら、2人はわかるんじゃないか」と言った。すると、みゆが「わかった!」と叫んだ。みんながみゆの方を見ると「この鍵でこの部屋ってことはアルマーテとおなじだ」と言った。僕が「アルマーテって何」と聞くと説明してくれた。「アルマーテと言うのは、アメリカで上映された脱出ゲームで、こんな感じで血だらけの部屋があってここから脱出するみたいな映画で確かあの時の脱出に使った鍵は確か」と言ってみゆは物色し始めた。すると3分も経たないうちに、「見つけた!」と声がした。そっちを向くとみゆの手に鍵があった。そして鍵を扉の鍵に差し込むと扉が開いた。僕はその時こんな簡単なのかと思った。すると知らない声がまた聞こえた。「congratulations、第1部攻略おめでとう。ここでは知識を持っているかを試したのです。サイトのページには脱出ゲーム系の映画が好きな人がやらないと即死と書いといたのですが、ほんとに知っている人に出会えないのです。なのでよかった。次の第2部も頑張ってくださいね」と言って知らない声が止んだ。そして、みんなで次の部屋に入った。そして、チームに分かれたところで目が覚めたのだった。何だ夢かよと思った人もいるだろう。でも、これが夢でよかったと思っている。なぜなら、最後に見た部屋には死体の山があったからだ。そして、その夢の最後のワンシーンが、死にかけて視界が真っ赤になっている僕に向かって彩香が「このゲームどうだった?楽しかったでしょ。なんせ私が考えたのだから」と顔の半分が笑い半分が真顔の状態で話しかけてるシーンだったからである。

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