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バナナはおやつに入りますか?2

遅れました。

「うぅ…吐きそうだ。」


「地に足を着けた状態がこんなにも安心できるとは。」


「何でお前らそんなに疲れてんだ、後ろに乗ってただけだろう?」


「「誰のせいでっ…」」


「…アキトいつか絶対アイツを一泡吹かせてやろうぜ。」


「もちろんだ、一人より二人の方が成功率が高くなる。」


「ほら、だらだらしてないで動くぞ。」


「ってか、橋を直すって言ってもどうやってやるんですか?」


「明日には本業の応援が来る手筈だ。それまでに材料を集めるのを手伝って欲しいわけだが・・・因みに報酬も出る!」


「「ぜひ!お手伝いさせていただきます!」」


「よし、今が大体9時だ。これから3時間以内にせめて木を1本ずつ倒してこい。」


「師匠・・俺たち斧買ってないんですけどどうしたら・・。」


「買って来ていたら没収するところだ、私がこれから渡す道具を使え。」


ダスクはそう言って地竜が引いていた荷台の下から、バトルアクス?のようなものを取り出し地面に投げた。地面に落ちた瞬間少し揺れたのは気のせいではないのだろう。


「・・・見たことある。モン〇ンとかダク〇で見たことあるわ、コレ。」


「俺はむしろモ〇ハンとかにしかないと思ってたわ。」


「「異世界にきてるんだなぁ・・。」」


「見た目ほど重たくないぞ。木にぶつけるだけだからなんとかなるだろ。」


「いやいや、無理じゃないっすか?もし、失敗でもしたら木に潰されるじゃないですか!」


「そんなこともあろうかと、実はお前らに相棒を用意した。おりてこーい!」


「えっ?荷台には俺たちしかいないはず・・・」


ダスクがそう声をかけると荷台の屋根からサングラスをかけた2羽のウサギが下りてきた。

何故だか少し足元がふらついているような・・。


「「ってかウサギじゃねぇか!」」


「しかしなぁ・・こいつらそこそこ強いと思うぞ。そこら辺の木なら蹴り倒せるだろうし・・。」


「それ本当にウサギかよ・・。ってかいつも通りのただの頭突きウサギじゃねぇかよ。」

このウサギの一羽は右の頬にバツ印の傷が入っていたり、もう一羽は片方の耳の先っちょがないという少し『ヒャッハー!!』?感を醸し出している。


「ま講習だから楽なわけないとは思っていたけど・・・。」


「私は少し寝てるから、後はそいつらを頼れ。」

ダスクはそう言うとさっさと荷台に入ってしまっていた。


「えっ、ちょっと待ってくださいよ・・。」


「あの人ほんとに寝ちまったよ。」


あまりのことに座り込んでしまった俺にウサギが肩をたたいてくれる。


「お前慰めてくれるのか?」

そう言って振り向く。


『プニッ。』

ウサギは俺の頬に指を突き付けていた。


俺はこの時理解した。

この世界に動物でさえロまともなやつはそうそう居ないのだと、心が折れたやつが負けなんだと。

ウサギどもは笑い転げる。

しかし、地面をジタバタしているが、そこに音は発生していない。


そう、彼らウサギには声帯がないのだ。

声だけは絶対に出さないが、目の前に指をさし地面をたたきながらひたすら笑うやつがいる。

アキトも流石に思うところがあったのかひきつった顔だ。

カイトが魔法をぶっぱしてみた気持ちが少し分かる気がする。あれはカイトが馬鹿なだけだが。


「ってかいつまで笑ってんだよっ!」

そう叫ぶとウサギはやれやれと首を振り、ため息をついた。

このウサギたちは煽るのも一流のようだ。


「まぁまぁ、落ち着けよ。でもこいつらに聞けって言われても、ウサギって声帯ないんだろ?コミュニケーションどうやってとればいいんだか…」


《ん?しゃべれないだけウサ。》


「「は?」」


《ダスクのやつコレのことも教えてないウサか?》

そう言って首にかかっている小さなネックレスを見せる。


「これつけてたら相手に言葉伝わるてきな?」


《そういう感じウサ。2号もあんまりわかっては無いウサ。》


《因みに1号が俺だ。もう木を伐りに行くだろ?地竜酔いも治ったしな。》


「突然まともになられても調子狂うな・・。」


「木ってどれ伐ればいいのかわかるのか?」


《もちろんだ、さっさとそれ担いで行くぞ。カイトは俺に、アキトは2号についていけ。》


「ういーっす。重たっ!」


「持てんのかよ。あれっ意外とコレ...なわけねぇな…引きずっていくしかねぇ。」


「どこまで引きずっていけばいいんだよ。」


《10分程度は歩くぞ。速く歩けばそれだけ早く着くぞ。》


「当たり前のこと言ってるだけなんだよなぁ。」


「まぁダストがお前らなら出来るって言ってくれてたし、やるだけやってみるか。」


「出来るじゃなくて、『やれ』だった気もするけどね。」





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