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バナナはおやつに入りますか?

「今日もまた鬼ごっこすんのかな?」


「一応最初言ってた通りならあと2日はあそこでなんかすんだろ。」


「それより、昨日の宿代払ってくれよ?昨日その方に飯代貰っちまったから朝飯は払わんでいい。」


アキトも珍しく早く起きたようで一緒に朝食をとっている。宿屋のおっちゃんも朝一番で人が少ないことをいいことにサボっている。

そしてこの人もいる・・・。


「こいつらの宿代は私が講習期間中は払ってやろう。

お前たちを育てるといってもほとんど宿は使ってないようなものだし、私はお金が結構余っているからな。」


受付嬢は日本で言ういいとこの公務員とかそんな感じなのだろうか。


「えっいいんすか?」


「流石ダスク師匠太っ腹~」


「あぁ、久しぶりに理由つけて仕事サボれて私も助かってるからな。事務仕事はどうも苦手でな…。」


相変わらず受付嬢らしからぬ発言であるが、確かにこの人は体を動かす方が得意なのだろう。

今もアキトへにこやかに拳骨かましてるし。


「ほうほう、ダスク師匠ってやっぱ脳k 『ヒュッ』 」


「目ガァァァ!目ガァァァ!ドライアイになっちゃうぅうううううう!」



果たして寸止めパンチで本当にドライアイになるのかはさておき。試す気もないが。


今日のアキトは久しぶりに元気な気がする。


「よし、お前らも食べ終えたな?今日は昨日までのお前たちを見た上で少し考えたんだが…」


「えっ休みっすか?」


「違う。今日は山を登ろうと思う。」


「へ?」


「ほへ?」


「用事が入ってな。それを手伝わせるっていう講習にすればいいと思ったのさ。いい考えだろ?」


「職権乱用じゃないっすかー。」

アキトはぶーたれているが、俺はこの時いつもより楽できるかもと少し期待してしまっていた。


「他にやることって?」


「ん?あぁ、お前らは知らないかもしれんがこの街の近くに川があるんだが?この橋が何故か壊れてしまったらしくてな、それの修理もする。」


「「・・・・・・・・・。」」

ものすごくその話には心当たりがある。

言えない。俺の隣のやつがやりましたって言えない。これからお世話になる予定のギルドをコケにしましたなんて表明できるわけがない。


通常よりも高かったアキトのテンションが通常以下になった。

顔面蒼白である。


「なんだお前らその顔は?いつもより変な顔してるぞ。」


「き、気のせいっすよ。いやぁ、これからお世話になるギルドに奉仕できるなんて光栄だなぁ!」


アキトはコクコクうなずくだけで何もしゃべらない。


「変な奴らだな・・まぁいい、明後日まで帰ってこれないから必要だと思うものを少し買ってくるといい。いつもの時間に受付に来い。」


「明後日ってことは風呂は・・・なしってことか。」


「食べ物はどのくらい用意したほうがいいですか?」


「料理ができるなら少々材料を買っておいてもいいぞ。荷物は少々多くても構わん。もちろん現地調達でも構わないから好きにするといい。」


「お金がそろそろ底をつくっていうか・・。」

日ごろから痛い思いはみさせられてるから、財布ぐらいは痛ましてやる。


「はぁ、お前らこれからどうやって生きるつもりだったんだよ・・。ほら、ある程度渡すから好きにしろ。」


「これについてはホント助かります。」


「いいよ、気にするならしっかり強くなれ。じゃあ、主人もろもろ含めて会計してくれ。」


「「あっ、おやっさん居たんだ・・。」」


「えっ!?今俺のこと忘れてたのかよ。ひでぇ奴らだよ、全く。支払いの方はこっちで頼みます。」


ダスクはおやっさんに連れられ食堂を出た。


「・・・さっさと買い物行くか」


「そうだな。ところで、おやつはいくらまでか?バナナはおやつに入るのか?・・ここについて聞くの忘れたな。」


「・・・バナナまずあるのか?」


「・・・無いかもしれない。」


「というか、あの橋あんまりでかくなかったけど、意外といろんな人が使ってたんだな。」


「街に入るときに衛兵さんに言ったほうが良かったかもね。」







買い物をすまし、ギルドに行くと・・・


「ダスク師匠これなんすか?走るトカゲ?」


「地竜だ。コイツで行こうと思う。竜と言っても空を飛べなくなって地上を走ることに特化した生き物さ。」


「へぇー、ダチョウみたいな立ち位置の生き物なのか。」


「コイツで行けばすぐに着くから、びっくりするぞ。今回は荷台つけるから少し遅いがそれでも十分速い。」


鉱石の塊で疾走し、同様に鉱石の塊で空を飛ぶ現代っ子は果たして速いと感じれるだろうか?


「荷物は全部荷台に投げとけ、もうでるぞ。いつまでもここに地竜おいといたら邪魔になっちまうしな。」


「ういーっす。」


「今日のダスク師匠楽しそうだな。溌溂としてるわ。」


「右に同じく、そう思う。」

ダスクは御者席に乗るようだ。まぁ、ダスクなら操縦するとは思っていたが。


「出すぞー。街出たら飛ばすからな。」


「そういや、地竜だと橋のあたりまでで今からどのくらい時間が掛かるんですか?」


「20分程度だな。」


「え・・速いな・・。」


「俺たちの初日の頑張りって・・・。」


初日のカイトたちは昼過ぎに橋のあたり居た。そして、夕方に街についた。

人が一分間に歩くのは80mだとすると、約時速4.8㎞。

休んだり、見知らぬ土地であることを加味すると時速4㎞と考えていいだろう。

歩いた時間は4時間前後つまり16㎞前後。それを20分程度走り抜けるのだ。


これは想像以上に早かっただろう。時速50㎞かつ長時間走り続ける生き物は少ない。

それこそ、カイトが言った通りダチョウぐらいだ。


「その上でさらに荷台引っ張ってんだよな・・・。地を走るとは言え竜は竜だってことか?」


しかし、街を出た時そんなことはすぐに考えれなくなった。


時速50㎞・・舗装などはされていない道・・・ダスクの運転。




もうお分かりだろう・・察して欲しい。


投稿遅れますた。

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