訓練1日目 その2
今回は長めです。
小節ノートってアプリ好きなんですけど、自分が時々変に改行しちゃうこと多いから早く慣れたいなぁ。
俺は扉へと向かって駆け出した。
アキトは気づいたのかこちらをハッと向いたあと急いでスタートを切った。
しかしもう遅い。
俺が逃げれる確率はこれでかなり高くなっている筈だ。
だから俺はアキトに目だけでこう言ってやった。
「同時に走るといったな? あ れ は 嘘 だ 。」と。
受付嬢が逃亡を始めた俺に気づいたが、さらに目の前でアキトも逃げ出そうとするのに気づいた。
その様子を横目で確認した俺は勝利を確信した。これでアキトが犠牲になってくれる。
そして、「アキトお前のことは忘れないぜ。」俺は心でそう唱えた。そして扉に手をかけようとし・・・
…なぜか扉が横にスライドしていった。
いや正しくは俺が横に吹っ飛んだのだが、あまりのことで瞬時にそのことが理解できなかったのだ。
気づ くと扉から少し離れた広場の壁とキスしていた。アキトと一緒に。
見上げるとダスクが目の前で仁王立ちしていた。
「おいおい、どこに行くつもりだったんだ?私をあんまりびっくりさせないでくれよ。」
「い、いやぁ、トイレに行こうかなって・・?」
「なるほどな・・・トイレは完備されてるから気にするな、いつでも言ってくれ。」
「…はい。(目をそらす。)」
アキトは伸びてるようで、反応しない。死んだかこいつ?。
「因みに今どうやって・・・」
「あぁ・・・それは簡単だ、そこの伸びてるやつを先に捕まえてお前にぶつけて逃亡を阻止したのさ。
流石の私も逃げるとは思ってい なかったから、油断していて危なかったよ。」
「今まで逃げた人・・・途中で逃げれた人いるんですか?」
「いないな。」
即答・・・異世界の受付嬢ってこんなに強いのか。
「そんなに講習が嫌になのか?よし、今から3時間以内に私からこの部屋の鍵を取れたら講習をなかったことにしてやろう。」
おそらく鍵はダスクのベルトに括り付けられている物で間違いないだろう。
「2人がかりでいいんですよね?」
「もちろん、もう時間はカウントしてるから早くしたほうがいいと思うぞ?」
「おい、アキトもう起きてんの分かってんだよ。俺たちの平穏のためやるぞ!」
「超強いんじゃねこの人・・やってはみるけど。」
~2時間後~
「まっっった く取れる気がしねぇええ!」
「やっぱり無理じゃねぇかぁ・・・。」
俺とアキトはそう叫んで仰向けに倒れた。
強い。想像以上に強かったってか見えない動きが理解できない・・・転生した俺たちは身体能力が少し上がってるって言ってたけどどうにもならん。
走りに走って追いかけたし、どうにか捕まえようと試みたが触れやしない。
息も切れ切れ、後1時間あろうが結果が変わらないのは明白だった。
「ハァ・・ハァ、無理っす。逃げるの諦めます。」
走りすぎて吐きそうだ。足も膝も当分いうことをききそうじゃない。
「思ったより頑張ったな。じゃあ、時間もちょうどいいし昼飯にするか。好きなだけ食べていいぞ、育ち盛りらしいしな?」
俺たちは最上級の謝罪方法で叫んだ。
「「ごめんなさい!許してください!」」
と土下座で。
適度な量の昼飯をおごってもらった後改めて講習についての話をした。
「成長期の割には食わなかったな?」
「それについてはもう忘れてください・・。」
「この話は置いとくとしても、これから講習を行っていくわけだが。お前達名前はなんて言うんだ?」
「最初に投げられて伸びてたのがアキトです。」
「トイレに行きたがってたのがカイトです。」
俺たちはお互いの頭を手で抑えつけながら、お互いへ皮肉を込めつつお互いを紹介した。
「ふむ、お前たちが仲いいのは分かった。私はアーバン・ダスクだ好きに呼べ、これからしっかり指導してやる。
お前たちの運動能力は今さっきのでだいたい分かったから講習をさっそく行うぞ。」
「今さっきのはこれからを含めた上でなのかよ・・・。」
俺も思っていたことをアキトがぼやく。
俺たちの当面の課題としては、
・体力不足
・瞬発力
・バランス感覚
・敵に対しての攻撃手段
これらのことを早急にできるようになる必要があるとのことだ。
「では、これから私と鬼ごっこをしよう。もちろん本気で追いかけたりはしないが、捕まると罰ゲームを受けてもらう。」
「罰ゲームって…」
「それとお前たちは魔法をろくに受けたことがないようだから途中途中で魔法で軽い攻撃を行うから…ま、くれぐれも死なないようにな?魔法は主に水魔法を使おうとは思っている。」
罰ゲームに関しての質問は無視された。
思わぬ訓練メニューにアキトのほうを向くと目が合う。
「…チっ」あいつ舌打ちした上 に中指立てて来やがった。
まだ今さっきお取りに使ったのを引きずっているらしく仕方ないので自分で質問する。
「なんで鬼ごっこ何ですか?」
「体力強化、瞬発力、そして魔法で足元がどんどん悪くなる仕様完璧だろ?」
「バランス感覚も養えるってことですか・・・。」
「それはいつまでやるんですか?」
「ん?もちろん私が今日は十分だと思うまでだ。」
「「気分かよっ!!」」
「では始めようじゃないか。逃げるのにどんな手を使っても構わん好きにしていい。」
「え、もういきなりっすか?いきなりすぎ…」
(話を伸ばしながら距離かせげるか?ってかアキトがいねぇな。)
気が付くとアキトは既に距離をとり、尚且つ受付嬢からの直線上、俺を盾に出来る位置にいた。
(盾にするき満々やん…。)
「行くぞっ!」
俺達は走る。ただただ走り続る。
バケツのような水が降るなかを 。
台風が如く風が吹くなかを。
時々熱湯や熱風に変わりつつ。
突如として空く落とし穴を避けつつ落ちつつ。
それらすべてを引き起こす元凶から逃げるために…。
元凶は笑い声をあげ、俺達は叫び声をあげる。
<<カイト視線
どう逃げればいいのかが分からなかったが距離を取ろうとしていると。
「行くぞっ!」とやつが叫んだ、その瞬間俺は穴に落ちた。
何が起きたか理解できないが、その穴からすぐ出るべきだとは理解した。穴底がだんだん熱くなっていたから…。
そして穴を出ると水が大量に頭から掛けられた。
思わずキレて殴りかかろうとしたら、もう一回穴に落ちた。今度は中が泥水だった。
穴から出ると受付嬢が「捕まえた!」とにこやかに笑った。
体がなんだか重たくなった気がした。
「最初はこんなもんにしてやろう。次からもっと罰ゲーム重くするからな?」と言っていた。
後から気づいたが体にかかる重力を増やされたのだと思う。
アキトを探すとウサギに腹を頭突きされていた。少し元気が出た。
何となく振り返るとウサギが頭突きをしてきたので全速力で逃げることにした。
そのあとはただ時間が過ぎて、鬼ダスクが終わりと言うことを願い、ボコボコになりながら走った。
>>
<<アキト視点
距離をとったし、最初はカイトがどうなるか見て動くことにした。掛声のあと、すぐにカイトがびしょびしょになって2回も落とし穴に落ちたので笑っていたら、自分もびしょびしょになっていた。
は?って思ってたら腹に衝撃を受けて少し悶絶しながら腹パンしてきたやつを見るとウサギだった。
捕まえてやろうと思って追いかけたら、他にものウサギがいたらしくもう一回ウサギの攻撃を腹に受けた。
少し蹲って痛みをやり過ごし、顔をあげたらダスクがいて笑顔で「はい、捕まえた!」って言ってきた。
泣きそうになって、エ○漫画先生を思い出して堪えた。
でも、体が重たくなったので聞いたら、「最初は軽めだけどだんだん重くするからな?」と言われて考えを巡らせていたら、ウサギが来たので全力で逃げた。
そのあと気づくと攻撃も重たくなることを含んだ言いようだったんだとわかった。
>>
俺達は走り続け、時に捕まりながら逃げ続けた。
助け合いは大事だと言うこと、でも時には諦めなければならないこと。
下手な攻撃をしようとすると手痛い返しが待っていること。
逃げるときも相手から出来るだけ目をはなさい、もしくは周りを観察すること。
ダスクはただの受付嬢ではないこと。
ダスクは鬼だと言うこと。
これらを学び今日の講習は終わった。
残念ながら、治癒魔法を定期かけらたり、終了後も治癒を受けたので明日は筋肉痛に慣れないらしい。
非常に残念だ。
食事をギルドでそこそこに奢ってもらい、宿で風呂に入ってさっさと寝ることにした。
風呂からでて部屋に戻るとアキトは頭もろくに乾かさないうちにベットで寝落ちしていた。
俺は朝早く起きて部屋を寒くすることはしっかりと意識してそのまま眠りに落ちた。
これまでギルドを出て以来寝て朝起きるまで俺とアキトは声を発することは無かった。
もう一年たってしまったんだなって思いました。
毎週水曜ぐらいで書いていきたいなぁ(希望的観測n回目)




