彼らは街へと5
定期的にバックアップ全部消えるのやめてけろぉ・・・。
受付嬢の訓練をすることを決めたが、受付嬢もその日いきなりは時間を作ることができないということで今日は英気を養っておくようにと言われた。
「まぁ、俺たちデブとかじゃないけどあんま運動しないからしっかり寝たほうがいいのか?」
「それはそうだけど、英気を養っておくってそこまでなのか?って感じはするな。」
この街での滞在許可証をついでに発行してもらう間にギルドの酒場でご飯を食べることにした。
「んーメニュー貰ったけど、文字が読めても内容があんまりわからねぇ…。」
「う…確かに。もはや肉なのか魚なのかどころか料理名か食材かすら分かんねぇじゃねーか!」
なんでも辞書も流石にここまではカバーしていないらしく、店員さんにオススメ料理を頼むことにした。
店員さんは持ってきてくれたオススメ料理を説明してくれていたが、焼く、煮る、茹でるという意味での調理法しか分からなかった。
一応魚なのかな?とは理解できたが…。
因みにその話を隣のやつがずっとメモっていたなんてことはない。
「なぁカイト、このあと今日は何するんだ?」
アキトが魚をほぐしながら聞いてくる。
「そうだな…結局と下着とタオル・・・まぁ生活の必需品が全くないことに気づいてな。普通の服もないけど。」
「あ、今さっき替えの服ぐらい買うべきだったな。あの店で何もしてないわ。」
「収納袋があるなら、買ってある程度持っておきたいなって思うだろ?」
アキトも頬一杯に物をつめながらうなずく。
このよくわからんこの魚のホイル焼き、チーズとよく合うな。飯が進む…米じゃなくてパンなのが残念だが。
「まぁ、今はまだ持ち金あるし思い付く限り必要だと思えるものは買っておこう。」
「ん、分かったそうしよう。まだこっちの世界来て可愛い娘と会ってないなぁ。そろそろイベントが起きていいと思うんだけどなぁ。」
アキトの前には空の皿しかなくなっていた…食うの早すぎだろ。
アキトは俺が残りを食べ進めている間よくわからん飲み物を頼み、不思議な顔をしながら飲んでいた。
そして、飯を食べ、滞在許可証を受け取ってまた朝の服屋に行った。
(俺たちなにやってんだろ…。)
「ーという訳でですね 。大きさのあった日常で使う服を5着程度お願いします。下着売り場と靴の売り場もお願いします。」
「分かった、あたしに任しときな。アニーは靴の場所と下着売り場一緒にまわってくれ。」
「はーい。お客さんこっちですよー!」
アニーが呼んでいる方向に向かう 。相変わらずアニーは服に隠れて見えないので注意しながら。
「ここに男性用の靴があります!靴を履いてみたいときは今から渡す靴下に履き替えて履いてくださいね?因みに靴下の回収ボックスはレジの横です!」
「へぇー、結構衛生面に気を使っているのかな。」
「それもありますが、一番は盗まれ憎くするためですね。ですので、靴を見たいときは店員から靴下を受け取ってからにしてくださいね。」
「なるほど、了解しました。」
「り。」
俺は3足とサンダル、アキトは2足とサンダルを選んだ。そのあと下着売り場も回り、俺たちが選び終わる頃アドニスさんも服を選び終わったのでいくつか試着させてもらった。
「…服の試着一時間ぐらいしただろ。」
「少なからず、すごい疲れるまでは試着したな…。」
「アニー、会計をお願いするよ。」
「はい。アキトさんは、金貨6枚.大銀貨1枚.銀貨2枚。カイトさんは、金貨7枚.銀貨2枚ですね。」
会計を済ませ店を出た。
「おぉ、だいたい14万か、結構お金つかっちゃったなぁ。」
「仕方ないさ、何も無いんだからな。アドニス、アニーまた来るよ。」
「また来な。でも、1日2回来なくてもいいんだぞ?」
「えへへ、お兄さんたちいっぱい買ってくれてありがとうございました!」
アニーが笑顔で手を振ってくれる。
「これが天使か…。」
惚けて荷物を落としたアキトをひっぱたき、アドニスとアニーに手を降る。
そして、適当な路地に入って収納袋に全部突っ込む。
「服って予想以上に重いのな…腕取れるかと思ったよ。」
「収納袋様々だな。アドニスさんが持って帰れるか心配していただけはあるよ、ホント…。」
「まぁお金使いすぎたし、講習はお金入らないだろうから少し倹約しないとな。」
「うっ、まだ全然遊んでないのに倹約かよ。さっさと稼いで調理器具買って料理したいなぁ。」
(それは俺的にあまりうれしくないがな。)
「まぁ、まず当面の間は強くなることに意識を向けるとするか。」
その後飯を食い明日に備え早めに睡眠をとる2人だった。
全然かけないなぁ・・・。